tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あの時と変わらない君へ…<つかつく>  14.




そして、桜子と優紀は、エリィー(=つくし)と待ち合わせしていた。



高校生の頃のつくしと桜子と優紀は、“あんなに近い仲だったのに…。”と…。
桜子と優紀は、悔やまれて仕方なかった。


特に、優紀にとっては、つくしとは、幼馴染なのだ。


桜子と優紀にとっては、当然の心境だった。


だから、こういう心境に成ってしまう事は…。
言うまでも無い。


だが、この事を悔やんでも仕方ない。


恨み事は、何も生まれて来ないのだから…。



なら、また、3人の絆を強固なものにすれば良いだけの事。


桜子と優紀は、そう、思う事にしていた。


それは、『牧野つくし』の為でも在るのだから…。



もし、今後、エリィー(=つくし)としてでは無く、『牧野つくし』としての記憶が回復する事に成れば…。


*『牧野つくし』としての自分自身の戸籍が抹消されてしまって居る事。


*牧野家の両親・弟の進が亡き者にされてしまって居る事。


*牧野家自体の戸籍が、抹消されてしまって居る事。


*其の首謀者は、司の母親で在る楓で在る事。


*また、其の教唆をしたのは、滋の父親で在る大河原社長だったという事。


エリィー(=つくし)が、此の全ての現実を知った時…。
『エリィー』と名乗り乍らも、『牧野つくし』として、生きて行く事が、出来るのか?


また、楓に寄って、つくし自身の両親・弟を亡き者にされてしまった『牧野つくし』は…。
つくし自身の両親・弟を亡き者した楓を母親に持つ司自身を…。
果たして、つくし自身は、受け入れる事が出来るのか?



桜子と優紀は、そう考えた時…。
つくし自身は、“司、そして、滋を憎む事まではしなくても、受け入れる事は、二度と、出来ないだろう。”と、思うのだった。


成らば…。
桜子と優紀は、このまま、『牧野つくし』を『エリィー』として受け入れ、エリィー(=つくし)と桜子と優紀の3人の絆を強固なものにする事を望んだので在った。



「エリィーさん、今日は、ご一緒、出来て、嬉しいですわ‼」
「此方こそ、お誘い有り難うございます。」
「今日は、メープルのフレンチレストランで、ご予約を入れて折ますの。
 存分に楽しみましょうね‼」


そう言った桜子の言葉に遠慮する事無く、エリィー(=つくし)は、桜子と優紀との食事と会話を楽しんで居た。


桜子と優紀は、当然なのかも知れないが、『つくし』と『エリィー』は、根本的には、『つくし=エリィー』の様で、そうじゃないのかも知れないと思うのだった。


だが、エリィー(=つくし)の笑顔や、人を思う心は、未だ、『つくし』として健在で、桜子と優紀は、微笑んでいた。



そして、そろそろ、宴もたけなわに成って来た頃…。


桜子から、今後の3人の呼び名について、提案が為された。


「エリィーさん、私の事は、『桜子』と、呼んで下さいね。
 だって、私は、エリィーさんより、1歳年下、何ですから…。
 だから、敬語も使わないで下さいね?」


エリィー(=つくし)は、『⁉』が、顔に張り付いて居るかの如く、驚愕していた。


桜子は、エリィー(=つくし)のそんな顔を見て、“失礼しちゃうわ、先輩‼”と、思うも、“仕方ないか?”と、苦笑していた。


優紀は、何とも、言えない顔の表情をしていた。


「えっ??
 そうなの?
 同年代だとは、思っていたけど…?
 年下だとは、思わなかったなぁ~。
 だって、しっかりしてらっしゃるでしょ?」


桜子は、エリィー(=つくし)の物言いから呆れるも、“仕方ないか?”と、平常心で、エリィー(=つくし)に返答していた。


「有り難うございます。
 でも、年下、何ですよ。
 だって、優紀さんと同じ歳、何ですよ。
 エリィーさんって…。」


此れこそ、口には出しては言えないが、優紀の方が、年下と思っていたエリィー(=つくし)だった。


「そうなの?」


優紀は、優紀で、エリィー(=つくし)の吃驚している表情から、『つくしらしい』と、思わずには居られなかった。


「ええ、私は、エリィーさんと、同じ歳、何ですよ。」


だからだろうか?
エリィー(=つくし)は、自然に、優紀と打ち解けていた。


なので、エリィー(=つくし)は、自然な形で、優紀とは、砕けた物言いに成って居た。


「じゃあ、お互い、呼び捨てにしない?
 其れと敬語も無しは、如何?」
「うん、そうだよね。」


桜子は、態とらしくエリィー(=つくし)に言って除けていた。


「じゃあ、私は、エリィーさんの1歳年下なので…。
 『先輩』と、呼ばせて下さいね?」
「えっ??」


エリィー(=つくし)は、驚愕して居た。


だが、桜子は、目で、エリィー(=つくし)に訴え掛けていた。


だから、桜子の目付きを見詰めていたつくしは、頷いてしまった。


そこで、桜子は、“もう、訂正出来ませんよ、先輩…。”と、言わんが如く…。
言って除けていた。


「じゃあ、決まりですよ‼」


此処に、エリィー(=つくし)にとって、桜子が、『小悪魔 桜子』誕生の一瞬だった。



そして、エリィー(=つくし)と桜子と優紀の3人は、顔を見合わせて、微笑んで見せて居た。



そして、その後、エリィー(=つくし)と桜子と優紀の交流は、絆を深める事で続いて行くのだった。



そして、桜子は、もう一息かと思っていた。


エリィー(=つくし)に司を合わせる事は…。

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