ごめんな~The age of lovers~…<総優> 4.
総二郎と優紀は、二人、あきらに寄って、カフェに置き去りにされてしまった。
だが、総二郎は、此の半年の総二郎の想いを優紀へぶつける事にした。
「優紀…?
軽率な行動をしてしまって…。
ごめんな‼
まだ、怒ってるか?」
「………」
優紀は、尚も、何も答えず、俯いたままだった。
総二郎は、優紀が、何も答えず、俯いたままの状態で居る事は、いつもの事なので、話しを先に進めていた。
「俺から、“マンションを出てけ‼”って、言って於いて何なんだけど…よ。
優紀…。
俺の所に帰って来てくれ‼
俺…な。
反省してんだ‼
其れに、あきらが言ってたから、言うんじゃねぇけど…な。
ほんとに、俺、『優紀欠乏症』…何だ。
頼むよ‼」
「………」
優紀は、如何しようか?
迷って居た。
優紀も、総二郎と離れて暮らす事に限界を感じて居た。
だけど、このまま、簡単に許して良いのか?
迷って居た優紀だった。
更に、総二郎は、優紀に話しを進めていた。
「其れに、何回も、優紀に連絡してんのに…。
音沙汰無しって…。
止めてくれるか?
ほんと、俺、苦しかったんだぞ⁉
優紀に無視される事は、心臓に悪ぃわ‼」
「………」
優紀は、総二郎の其の言葉に、さっと、顔を上げて来た。
だが、言葉は、無かった。
尚も、総二郎は、優紀に懇願する様に話しし始めていた。
「其れにな。
今度、俺の出席予定の『party』のパートナーの連絡をしたくても…。
優紀には、TELは、繋がらねぇし…。
LINEだけじゃ無く、メールも梨の礫だし…よ。
ほんと、参ったわ‼
だから、俺の高校の頃に、俺のパートナーでお願いしてた桜子にお願いしようとしてた
んだぞ‼
もし、優紀と連絡が取れねぇなら、桜子に引き受けてもらうつもりにしてたんだぞ‼」
「えっ??」
此れには、優紀は、驚愕の言葉を総二郎に返して居た。
優紀は、“桜子さんに迷惑を掛けてまで、喧嘩して居る場合じゃない。”と、我に返っていた。
優紀は、“いつも、我慢する事は、私、何だ⁉”と、其の事に関しては、本気で、嫌気が指していたのだった。
だから、その事をきちんと、総二郎に伝える決心をして居た。
実は、総二郎と優紀が、二人っきりで話しが出来る様に…と…。
あきらから置いて居かれた此のカフェに、総二郎が現れる前に…。
優紀は、あきらから、伝授されていた事が有った。
~~【優紀が、あきらから伝授された、あきらと優紀のカフェでの会話】
「優紀ちゃんは、総二郎の言い成りに成り過ぎてるんじゃねぇか?」
「………。
やっぱり、そうですよね?」
「まあ、優紀ちゃんは、総二郎には、言い返せねぇか?
もしそうだとしたら…。
総二郎と話し合うつもりで、言ってみたら、良いんじゃねぇか?
総二郎は、優紀ちゃんに甘えてんだろ?
“何でも、許してもらえる。”と…。
だから、偶には、キレて良かったんじゃねぇ?
無理せず、気持ちが堪ったら、偶には、総二郎に、穿き出さねぇとな?」
「………。
頑張ってみます。
有難う御座います。」 ~~
あきらの話しに対して、一瞬は、何も、答えられなかった優紀だったが…。
其れでも、あきらから、勇気を貰えていた優紀だった。
だから、優紀は、総二郎に、今までの想いを伝えて居た。
「総二郎さん…。
私…?
実は、いつも、何も言えなくて、後悔して居たんです。
“いつも、我慢する事は、私、何だ⁉”って…。」
「………」
今度は、反対に、総二郎が、答えられなく成っていた。
総二郎は、唯、優紀の顔をじーっと、見る事しか出来ずに居た。
だから、優紀は、話しを続けて居た。
「其れに、桜子さんに迷惑を掛ける事は出来ません。
元々、美作さんのパートナーで在る 桜子さんが、私の代わりに総二郎さんのパート
ナーを引き受けて下さるという事は…。
美作さんに、パートナーが居なく成るという事です。
幾ら、喧嘩中と言っても、其れは、美作さんと桜子さんに、申し訳ないです。
だから、まだ、総二郎さんを許す気には成って居ませんが…。
パートナーは、私が、お引き受けします。」
「そうか?
遣ってくれるか?
サンキュな、優紀…‼」
そう言いながら、総二郎は、あきらと桜子のそれぞれに…。
「パートナーの件は、優紀が、務めてくれる事に成った。」
と、報告を入れていた。
で、総二郎は、優紀が…。
『まだ、総二郎さんを許す気には成って居ませんが…。』
と、言って居た言葉をすっかり忘れ、総二郎は、懇願する様に、優紀にお願いをして居た。
「なぁ~、優紀…。
そろそろ、マンションに帰って来てくれるよな?
このまま、また、別れて帰る事は、俺には出来ねぇからな‼」
優紀は、試しに、総二郎に提案してみた。
逆に、総二郎は、優紀が、『Yes』の返事をしてくれると信じて疑って居なかった。
だから、優紀の言葉に困惑していた総二郎だった。
「マンションに、一緒に帰ったとしても、ベッドルームは、別々でも良いですよね?」
優紀は、態と、言い方も変えてみた。
肯定する様に、総二郎に訊いて居た。
だが、総二郎の顔付きは、即座に、怪訝な顔付きに成っていた。
と言う寄りも、優紀を睨み付けていた。
総二郎にとっては、不服なのだろう。
だから、総二郎の返事は、否定的だった。
「俺も、優紀が寝る部屋(ゲストルーム)で、一緒に寝れば良いだけ…だろ?
優紀が、傍に居んのに…。
此の俺が、優紀と離れて、別々のベッドに入れると思うか?
此の半年間、俺のベッドの横には、優紀が居ねぇから、俺は、寝不足だっつーの‼」
“総二郎さんは、其れが懇願してる態度なのか?
総二郎さんは、本当に、反省してるのか?”と、優紀は、総二郎を疑いたく成って居た。
優紀には、さっぱり分からない程に…。
総二郎の態度は、横柄な態度だった。
でも、優紀は、総二郎を許してしまいそうな自分自身に呆れていた。
それだけ、優紀は、総二郎の事を、“好き‼”という事なのだろう…。