tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ごめんな~The age of engagement~…<総優>  3.




<一部の表現に、不快に感じるやも知れない言葉が入って居ます。
 了承願います。>



総二郎は、一睡も出来ず、昼夜問わず、優紀を探し続けた。


其れに、総二郎は、優紀が、マンションから出て行って、行方不明に成った今でも…。
マンションで、過ごしていた。


“もしかしたら、優紀が、戻って来るかも知れない。”と、思っての事だった。



そんな時…。
家元から、連絡が入って来た。


「今直ぐ、(西門)邸に帰って来なさい。」と…。


そして、西門邸に帰って来た総二郎は、優紀の父親から、或る情報が伝えられた。


「もしかすると…。
 優紀は、私の郷に居るかも知れない。
 優紀は、幼少期頃から小学6年生位の頃までは、夏休みに成ると、私の実家に、泊まり
 に行って居たんですよ。
 毎年、楽しみにする位、喜んで泊まりに行って居たので、もしかしたら…?」
「其処は、何方に成りますか?
 私が、迎えに行って来ます。」
「しかし、もし、総二郎君の事を知って、優紀が、姿を隠したんなら…。
 “私達夫婦が迎えに行った方が良いか?”と、思うが…。」
「もし、其の事で、私に会いたくないのだとしても…。
 私のせいで、居なく成ったのなら…。
 私から、説明して、私の身の潔白を、きちんと、優紀に証明したいんです。
 お願いします。
 私に、行かせて下さい。」


優紀の両親は、渋々、総二郎の気持ちに応える形で、優紀の父親の郷の場所を教えていた。



実は、優紀の父親の両親…。
所謂、優紀にとっては、祖父母に当たるのだが…。


既に、他界して居て、優紀の父親の郷には、優紀の父親の実家は、存在して居なかった。


だから、もし、泊まろうとする成らば…。
その地に一つしかない、旅館に宿泊するしかなかった。


もし、優紀が、その旅館に泊まっているのなら、其処の女将なら、優紀の存在位は、分かる様なモノだった。


『松岡』と、言えば、優紀の父親に直結する筈だった。


だが、そんな様子も無い事から…。
優紀の父親も、イチかバチかの賭けでも有ったのだった。



で、総二郎は、其の旅館に着いて、女将に確認していた。


だが…。
優紀の存在が、其処には無かった。


女将も、嘘を言って居る様には見えなかった。


だとしたら、“優紀が何処に行ってしまったと言うのか?”と…。
項垂れてしまった総二郎だった。



で、何気に、海の方へ向かった総二郎は、其処で、何かを発見して居た。


遠目からは、マネキンの様な等身大の人形のような物体が、砂浜に打ち上げられる様な形で、横たわって居た。


近くに寄ってみた総二郎は、驚愕の余り、茫然自失状態の総二郎が、其処には居たのだった。
横たわって居たのは、優紀だったのだから…。


だが…。
優紀の姿を確認して、総二郎は、優紀に声を掛けながら、優紀を抱き締めて居た。


「優紀…?」


優紀の身体は、冷たく成って居た。
だから、慌てて、救急車を呼び出した総二郎だった。


必死で、優紀を抱き締め、少しでも、総二郎の温もりを優紀に届けて遣りたかった。


優紀を抱き締めたまま、総二郎は、優紀から離れる事が出来なかった。


で、優紀の診断は、『低体温症』との診断結果が出た。


だが、総二郎は、病名すらドクターから聞かされて居なかった。


取り敢えず、“入院と言う形で、少し、様子を見ましょう‼”と、だけ、ドクターから言われた総二郎は、優紀から片時も離れる事が出来ず、ずーっと、傍に居た。


勿論、優紀の手を握り締めたまま…。



で、総二郎から家元に連絡を入れ、家元から、優紀の父親に連絡を入れていた。


そして、家元と家元夫人、優紀の両親は、優紀の入院して居る病院に急いでいた。


“取り敢えずは、一命を取り留めたが…。
 まだ、予断は許さない状態…。”と…、ドクターから、聞かされた優紀の両親だった。



実は、総二郎は、婚約者では在るのだが…。
配偶者では無い。


其の事から、病名だけでなく、症状も、総二郎は、ドクターから教えてはもらえなかった。


なので、家元に連絡を入れ、優紀の両親に来てもらって居たのだった。


情けなさが募る総二郎だった。


だから、早く、胸を張って、優紀とは、“配偶者だ‼”と、言いたかった総二郎だった。



砂浜に倒れている状態で、総二郎が、優紀を見付けた時には…。
診断では、“少なくとも、丸一日は、海辺に浸かって居ただろう。”との診断結果が出ていた。


“如何言う経緯で、こう成ったのか?”を、訊き出そうとして居たドクターだった。


何故なら、ドクターにしてみれば、事件性も考えられるからだった。


しかし、優紀の両親は、予測は出来ても、“分からない。”と、ドクターに、答えるしか無かったのだった。


“取り敢えずは、優紀が目覚めて、CTやら、MRAを撮って、詳しく調べてから…。”と、言う事に成った。



其れから、数日が経って、優紀が目覚めた。


そして、優紀は、ベッドに凭れる様な形で寝ている総二郎を見て、驚愕していた。


“何故、此処(優紀の父親の郷)に、総二郎さんが居るのか?”と…。


唯、優紀は、何故、ベッドに寝ているのか?
分からずに居たのだった。


優紀自身、海に身を投げようとして居た事さえ、覚えて居ないのだから、仕方なかったのだが…。


優紀は、失意のどん底に居たのだった。


だから、海に身を投げようとした事は、無意識の行動だったのだろう。



で、優紀が目覚めた事に気が付いた総二郎は、優紀に声を掛けていた。


「優紀…?
 目が覚めたのか?
 俺が、誰か分かるか?
 ごめんな、優紀…。」
「………」


優紀は、言葉に出せないだけで…総二郎に頷いて見せていた。


その事だけでも、ホッとしていた総二郎だった。



だが…総二郎にとっては?


*何故、優紀は、此処(優紀の父親の郷)に来たのか?


*何故、優紀は、海に、身を投げてしまったのか?


*何故、優紀は、携帯(iPhone)をマンションに置いたまま、姿を消したのか?


*優紀は、如何遣って、例のSNSの画像の事を知ったのか?



総二郎は、優紀に訊いて於きたい処だった。


そんな総二郎は、優紀に訊き出す勇気も出ず、何も訊き出せずに、唯、優紀の顔をじーっと、見詰めるだけだった。




<優紀の父親の郷は、私的には、日本海のイメージです。
 冷たい海を想定して居ます。
 実は、冬の時期に、投稿予定だった為…。
 季節感が全くない感じに成って居ますが…。
 了承願います。
 『花より男子』の漫画の想定を無視した形に成って折りました成らば、お詫び申し上げ
 ます。
 関係者各位 様、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。>

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