tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ごめんな~The age of engagement~…<総優>  5.




優紀は、つくしと居る事で、情けなく思う様に成って来ていた。



つくしは、高校生の頃から、司の彼女で在った。


婚約して居る今の司とつくしには、想像も出来ない程、色々な妨害や、誹謗中傷やら、つくしには、数えきれない程の苦難が、此れまで遭った。


其れでも、つくしは、司の事を信用して、4年間、待ち続けていた。


つくしは、司との付き合いの中で、自然と、女っぷりが上がったと言うべきだろう。



其れに、司も、総二郎も、F4の一員…。


セレブ界では、女性から狙われる事、この上ない。


しかも、総二郎は、優紀と本格的に付き合うまで…。
否、優紀への気持ちを自覚するまで…。


『遊び人』の異名を持つ程に、『女たらし』だった。


なのだが、それ程、大きなスキャンダルに遭わなかった事が不思議な位だった。
否、一度だけ、遭ったか…。


なのだが…。
総二郎は、幸せに託けて、その時の事を忘れてしまって居たのだろう。
だから、総二郎も、油断して居たのだろう。



優紀は、今回の総二郎のスキャンダルな事件が起こり、改めて、思う事が在った。


こんな時…。
“つくしだったら、如何して居たんだろうか?”と…。


“私は、つくしみたいに割り切る事が出来ない。
 まだまだ、つくしの様には成れない。”と、自信を失くして行く優紀だった。


優紀は、あの時も、そうだった…筈だ。
だが、あの時とは、比べる事が出来ない位…。
優紀は、冷静に成れなかった。



優紀は、つくしの心の強さを、寄り一層、尊敬し始めていた。


優紀には持って居ないつくしの心の強さ…。
“如何したら、私にも、身に付くのだろうか?”と、思わずには、居られない程に成ってしまって居た優紀だった。


つくしは、つくしで…。
優紀の芯がしっかりして居る所を羨ましく思って居た。


優柔不断なつくしには持って居ない優紀の性格を、“如何したら身に付くのか?”と、思って居た程だった。
つくしの職業上、必要不可欠な所だったのだから…。


そんな事とは、優紀は、思って居ない。


優紀は、つくしに劣っている自分(優紀)自身を恥じていた。



そんな日々が幾日も過ぎた頃…。


総二郎は、痺れを切らして、司を呼び出して居た。


いつものF4のたまり場のメープルのラウンジのVIPルームに向かった総二郎は、類とあきらも居る事に驚愕していた。


司が呼んだのだった。


其処(F4のたまり場のメープルのラウンジのVIPルーム)で、類とあきらは、司と総二郎の話しをじーっと、聞いて居た。


「司…。
 悪ぃな、優紀が世話に成って…。」
「そう思うなら、一日でも早く、決着付けろよ‼」
「ああ、そうしてぇんだけど…よ。
 優紀が、会ってくれねぇんだ?
 司…?
 優紀は、如何してる?」
「俺も、良くは知らねぇんだ。
 退院後、松岡が、(道明寺)邸に来た頃は…。
 松岡が寝る時も一緒に、つくしが、傍で寝てたみてぇだった。
 だけど…よ。
 俺が帰って来たら、つくしが自室に戻って来て、俺の世話を焼いてくれてから…。
 それ程、松岡につくしを取られた感も無かったし…な。
 其れに、同じ(道明寺)邸に居るのに…。
 松岡は、西側の部屋に居るらしくて…よ。
 一回も(道明寺)邸では、会った事も、話しした事もねぇんだよ。」


F2(類とあきら)は、“流石、牧野は、司の『猛獣使い』‼”と、つくしを称えていた。


だが、司の話しを聞いて、総二郎は、“牧野は、俺には、優紀の情報を伝えないつもりなのだろう。”と、悟ったのだった。


だから、総二郎は、司に訴え出る事にして居た。


「司…?
 頼みが有んだ?」
「あぁ、何だ?」
「優紀に会わせて欲しい。」
「其れは、難しいんじゃねぇのか?
 つくしが、如何言うかだろ?
 つくしを怒らせてまで、総二郎に松岡を逢わせる事は、ちょっと、俺には、出来ねぇか
 も…な。」


今や、司は、つくしを怒らせる事を避けて通って居る事は、F3には、分かり切っていた。


だから、総二郎も、司には、無理も言えなかった。


だが、己の限界を知って居る総二郎は、如何したら良いのか?
途方に暮れていた。


優紀に、会いたいのに、会えない…。
まさか、こんな日が来るとは、思わずに居た総二郎だった。


また、優紀の心を苦しめている自分自身を情けなくも思って居た総二郎だった。


“もう、優紀を『苦しめない・傷付けない・悲しませない』と、あれ程、誓った筈なの 
 に…。”と…総二郎は、悔やんで居た。


今頃に成って、総二郎は、あの時の浮かれ過ぎていた自分(総二郎)自身を、更に、悔やみ出して居た。


もう、どんなに悔やんでも、過去に戻れる筈等無い。


成らば、如何すれば、優紀の心を取り戻す事が出来るのか?
総二郎は、其処しか、頭の中には、無かった。


総二郎も、日に日に、身も心も…。
総二郎の限界が近付いて来ていた事を、悟って居たのだった。

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