tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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会いたい…<つかつく>  続編①




<司side>


俺は、未だに、つくしが、もう、この世に居ないという事が頭で分かって居ても、心の中では、理解出来ずに居た。


進に教えてもらったつくしが埋葬されているという寺に行く事にした。


何れは、つくしを引き取って、『道明寺つくし』として、俺の妻として、俺と一緒の墓で眠りたいと思って居る。


だが、まだ、進の気持ちが軟化してねぇのに…。
勝手な事は出来ねぇ事も理解していた。


だから、進の気持ちを軟化させる事に尽力して来た、此の半年だった。


其れに、未だ、俺は、自分自身の娘で在る ひなに逢わせてもらえて居なかった。


俺とつくしとの間で誕生したひな…。


未だ、親子の契りも交わせて居なかった。


“そんな日がいつ来るのだろうか?”と、ここ最近の俺は、気弱に成っていた。



そして、世間で言う処の『秋のお彼岸』で在る9月21日に成った。


俺は、この日を利用して、つくしに逢いに行く事にした。


そして、つくしに逢いに行った時…。
俺は、自然と涙が出て来た。


俺は、あれ以来だったかも知れねぇ‼
『男泣き』と言うモノを味わったのは…?


此処(つくしが埋葬されている寺)に来て、寺の中に、つくしの存在が居る事を否定出来ねぇ事に気付かされた。


俺は、手を合わせながら、つくしの骨壺に向かって、話しして居た。


「つくし…?
 すまん…。
 俺を許しては、くれねぇよな。
 お前は、俺を助け出してくれたらしいな。
 つい最近に成って、総二郎とあきらから、聞いた。
 其れなのに…。
 俺は、お前だけを忘れた。
 其れも1~2年じゃねぇ。
 俺は、愛するつくしを22年も忘れる何て、最低だよな‼
 俺が、リムジンに乗って居る時にな、俺の娘のひなを見掛けて、つくしの記憶を呼び戻
 してくれた。
 流石、俺とつくしの娘だよな。
 ひな…な。
 丁度、俺達が、愛を交わし合った頃のつくしにそっくりで、吃驚したんだよ。
 サンキュな、つくしっ‼
 ひなを産んで、育ててくれて…。
 感謝しても、し尽くせねぇよ。
 なぁ~、つくし…?
 ひなを俺の手元に置いちゃあダメか?
 進に遺言を残したんだろ?
 “ひなを、道明寺家に拘わらせるな‼”って…。
 そりゃ、ねぇぜ‼
 ひなは、つくしだけの娘じゃねぇだろ?
 俺の娘でも在るんだよ‼
 頼むよ、つくし…?
 頼むから、ひなを俺に預けてくれ‼
 ひなを立派な企業人に育ててみてぇんだよ。
 なぁ~、つくし?」


其処に、偶然、ひなが現れた。


「あの~?
 何方様でしょうか?」


俺は、右手の甲で、涙を拭い、慌てて、ひなの方を向いて答えて遣った。


「俺は、つくしの婚約者だった。
 高校の頃、つくしと付き合ってた。」
「えっ??」


ひなは、驚愕顔に成って来やがった。
顔面蒼白の様にも、俺には、見えた。


「って事は…?」


俺は、間髪入れずに、ひなに話しして聞かせた。


「ああ、そうだ‼
 俺が、ひなの父親だ‼
 ごめんな、ひな‼
 今まで、放って置いて…。」
「私の名前…?」
「ああ、知ってる。
 ひなを見掛けた時、余りにも、つくしにそっくりだったから、調べたんだ‼」
「そうだったんですか?」


ひなは、俯いたまま、顔を上げなくなった。


だから、俺は、ひなに声を掛けた。


「なぁ~、ひな…?
 今、就職活動中だろ?
 うち(道明寺HD)で…。
 俺の傍で、働かねぇか?」
「………」


ひなは、答えを返して来なかった。


だから、俺は、進から、言われているのか?
ひなに、確認した。
時と場合に寄っては、俺は、進を説得しなければならねぇのだから…。


「進に、“道明寺HDは、ダメだ‼”とか、言われてんのか?」
「あの~?
 叔父を知って居るんですか?」
「ああ、知ってる。
 俺にとっては、義弟だからな。
 つくしとは、結婚の約束をして居たんだ‼
 ひなも、もう、其の年だから、分かるだろうけど…。
 結婚の約束を交わしたから、俺とつくしは、そう言う関係だった。
 其の結果、産まれて来たのが、『ひな』だろ‼
 それに、俺は、中学の頃の進を可愛がっても居た。
 俺にとっては、初めての弟だったから…な。」
「………」


ひなは、その件に関しては、何も答え様としなかった。


だが、本当に、何も、進から、聞かされて居なかったのか?
ひなは、俺に訊いて来た。


「其れに、『道明寺HD』って…?」
「ああ。
 ひなも、知ってるだろ?
 俺の名前は、『道明寺司』だ‼
 俺は、其処(道明寺HD)で、副社長をしてんだ。」
「勿論、『道明寺HD』は、知って居ます。
 でも、ママが、日本を代表する大企業の副社長と付き合ってた、何て…?
 信じられません。」
「そうだろうな。
 つくしは、つくしの母親の策略に寄って、一般入試で、英徳学園に入学して来て、英徳
 高校時代に、俺とつくしは、知り合った。
 まあ、其れからは、色々有ってな。
 でも、俺は、つくしのお陰で、真っ当な男に成れたのに…。
 俺は、暴漢に襲われたばっかりに、つくしのお陰で、一命は取り留めたにも関わら
 ず、俺は、つくしの記憶だけを失ったんだよ。
 しかも、22年間も…。
 其れが、今度は、俺が、つくしの記憶を取り戻してみれば、つくし自身を失ってた。
 有り得ねぇだろ、普通…?」
「………。
 だからって…。
 私が、道明寺HDに、何故、入社しなくてはいけないんですか?」


初めは、何も答えようとしなかったひなは、気が付いた様に言って来た。


俺には、ひなが、俺に断わってる節さえ見受けられて居た。


だから、俺は、ひなを諭していた。

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