司とつくしは兄妹?…<つかつく> 7.
あや乃は、『TOJ』の会場で、つくしを見掛けて、つくしを呼び止めて居た。
つくしとあや乃は、つくしが、日本に帰国してから、一度も会って居なかった。
実は、あや乃は、永林学園から、『留学』という形で、NYの学校に通って居たのだった。
なので、態々、あや乃は、今回の『TOJ』の開催に合わせて、日本に帰国して帰って来て居たのだった。
だから、あや乃は、懐かしさの余り、つくしに声を掛けて居たのだった。
「つくしさん~?」
「えっ??
あや乃さん~?」
「お久し振りね。」
「ええ、ほんとに…。」
「出場者の名前を見て、吃驚して居たんだけど…?
『花沢つくし』で、出場為さるの?」
「ああ。
うん、まあ…ね。」
「如何言う意味…?」
つくしは、仕方なく、あや乃に、話しして聞かせていた。
勿論、つくしは、あや乃には、『他言無用』という事を、付け加えた事は言うまでも無かったのだ。
勿論、あや乃も、道明寺家を敵に回す行動をする程、馬鹿じゃない。
何故なら、あや乃の父親は、次期国連大使候補…。
楓は、国連大使を選ぶ際にも、口が利ける逸材なのだ。
ましてや、道明寺家だけじゃなく、強いては、花沢家をも、敵に回す事に成る。
そんな危険を冒す気等毛頭無いあや乃だったのだ。
だが、あや乃は、てっきり、つくしが、『花沢家』に嫁いだものだと思って居た。
此の世界、高校生でも、家の為、嫁ぐ事は、稀では在るのだが、無くはない事案だったのだ。
其れ故、あや乃が、そう思っても仕方無かったのだ。
ましてや、NYでの『party』の席で、楓から、言われていたあや乃だったのだ。
「あや乃さん…?
『TOJ』に、出場為さるのよね?
つくしも、出場するのよ。
お手柔らかに…ね。」
と、あや乃は、楓から声を掛けられていたのだった。
あや乃は、てっきり、楓の言葉は、つくしの母親としてだと思って居たのだ。
実は、あや乃は、幼少の頃から、司の事が好きだった。
だから、其の時の楓の言葉は、何を意味して居るのか?
知りたいと思って居たあや乃だったのだ。
其処に、椿と司が現れた。
で、つくしとあや乃が居る其の場所で、つくしに声を掛ける椿と司だったのだ。
「つくし…?
此処に居たのか?
探しただろ?」
「そうよ。
つくし…。
心配するでしょ?」
「ごめんなさい。」
「類も、探してたぞ‼」
「うん。」
其処で、忘れられていると思ったあや乃が、司に声を掛けた。
「司さん…?
ご無沙汰して居ました。」
司は、あや乃には、生返事の愛想も無い言葉を伝えるのだった。
勿論、司は、あや乃の方を観る事も無く…。
「ああ。そうだな。」
司は、あや乃にも、目を向けずに、つくしにだけ、目を向けた状態で、つくしに声を掛けるのだった。
「つくし…行くぞ‼」
そう言って、つくしの腕を掴む司…。
そして、つくしを連れて行こうとして居た司だった。
其の光景を観たあや乃は、良い気はして居なかった。
そして、其処で、あや乃にとって、聞きたくない会話が聞こえて来たのだった。
「つくし…。
あや乃が、出場するからって、気負う必要はねぇぞ‼
いつも通りに行けよ‼
つくしが、出場する理由は…な。
道明寺家に関わる女だったら、『TOJ』の優勝者という『ステイタス』が、欲しいだけ
だ‼
お前は、俺の嫁さんに成る事は、両家の親同士の間で、決まってんだ。
良いな、いつも通りだぞ‼
じゃあ、準備に行くぞ‼」
「………」
つくしは、如何答えて良いのか?
分からず、何も、言葉を発する事は無かったのだった。
また、司が、そう言った後…。
つくしの準備の為、椿と司とつくしは、其の場を後にした。
あや乃は、司の言葉を聞いて、つくしに負ける事だけは、避けたかった。
『TOJ』の優勝者という『ステイタス』まで、つくしに持って行かれたく無かったのだった。
其処で、やっと、あや乃は、分かったのだった。
NYで、あの時、楓が、あや乃に言った言葉の意味を…。
また、同時に、あや乃は、司に受け入れられて居ないという事も、認識したのだった。
そして、此の年に行われる『TOJ』の審査とは…。
*1回戦は、英語に寄る自己アピール(スピーチ)
*2回戦は、それぞれの課題に合わせたファッションセンス
此処までは、椿が、思って居た通りだった。
“やっぱり、此の審査が来たわね‼”と…。
*3回戦は、審査員に寄る英語での質問に、出場者が、如何、返答出来るのか?
(所謂、英語に寄る日常会話が、何処まで、喋る事が出来るのか?)
で、争われた。
1回戦で、6名中2名が、脱落…。
2回戦では、4名中1名が脱落…。
で、3回戦では、3名中1名が脱落…。
で、決勝戦では、幼稚舎に通う子供達との過ごし方
が、審査の対象に成った。
つくしは、決勝まで、順調に進み…。
やはりというべきか?
つくし vs. あや乃 という構図に成ったのだ。
で、つくしは、あや乃と同じ事をして居ても、負ける事が分かって居た。
ましてや、昔から、あや乃は、美人で清楚系…。
何を遣っても、つくしは、あや乃に、勝った気等し無かったのだ。
寧ろ、つくしは、あや乃とは、競う気も、更々、無かったのだ。
此の際だと思って居たつくしは…⁉
地を出す事にして居た。
誰も知らない本当のつくし…。
多分、司には、嫌われるだろうと思って居たつくしだった。
<ドラマ(邦画)『花より男子』の『TOJ』の場面を、勝手に拝借させて頂き、妄想と共
に、掲載させて頂いております事をお詫び申し上げます。
関係者各位 様、勝手致しております事を、お詫び申し上げます。>