tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花男メンバー…<F4&T4>  4.




つくしは、英徳高校に編入して来た当時…。
英徳学園の異様さに、慄いて居た。


何故なら、富裕層に対する特権階級みたいなモノが、高校生にして存在する事に、嫌気が指す程だった。


其れは、『嫌気』という寄りも、『寒気』といった方が正解な程だった。


何時も、クラスメイトからは、「牧野様…。」と、言われる為…。
つくしは、背中に悪感の様なモノを感じる位だった。


つくしは、何時も、思って居た。


“何なの…。
 此の学園は…?”と…。



だからだったのだろうか?
つくしは、自然な形で、つくしだけの居場所を求める様に成って居た。
そして、つくしは、寛げる場所を見付けたのだった。


其処は、英徳学園(高校)の学舎の奥手に在る 非常階段だったのだ。


其処は、人気(ひとけ)も無く、つくしにとって、一人だけで過ごすには、持って来いの場所だったのだ。



だが、其処には…。
実は、先約者が居たのだった。


其れが、類だった。


つくしにとって、類の第1印象は、最悪だった。


他人(ひと)に笑い掛けるでも無く、愛想が良い訳でも無く…。
唯、類は、無表情で、つくしを観て来るだけだった。


そして、つくしは、類の第1声に、慄いたのだった。


「其処…。
 退いてくれる?
 此処は、俺の先約なの‼」と…。


だから、つくしは、取り敢えず、類に謝り乍ら、其処を退いて居た。


「すみません。」と…言い乍ら。



だから、つくしは、残念に思って居た。


“もう、此処には、来られないのかなぁ~。”と…。


実は、其の時のつくしは、人気(ひとけ)の無い静かな此の場所を、一瞬で気に入って居たのだった。


煩いクラスメイトから逃れるには、絶好の場所に思えていたつくしだった。


だが、そう思って居たつくしは、類から、声を掛けられた。


「見掛けない顔だけど…。
 もしかして、君って、編入生…?」と…。


実は、其の時のつくしは、類から声を掛けられた事に、驚愕して居た。


だが、類に、返答して居たつくしだった。


「はい。
 イギリスの高校から、編入して来たばかり何です。
 1年の『牧野つくし』と、申します。」


類は、コロコロと、顔の表情が変わるつくしに、興味を抱き始めていた。


「へぇ~。
 そう何だ。
 俺は、2年の『花沢類』。
 君って、もしかしなくても、牧野財閥のお嬢だよね?」


つくしは、思って居た。


“やっぱり、此処でも、其の事が聞かれるんだぁ~。”と…。


だが、つくしは、類に、返答していた。
“先輩なら、失礼の無い様にしたい。”と、つくしは、思っての事だった。


だが、其の時のつくしは、類に投げ遣りな言葉しか返せなかった。


「はい、そうですが…。
 何か…?」


続きを言おうと、思って居たつくしの言葉を遮る様に、類は、つくしに話し掛けていた。


「此処(英徳学園)の人間は、上流階級だというだけで、近寄ろうと思うらしいから、面
 倒臭いんでしょ?
 だったら、何時でも、此処に逃げて来たら良いよ。
 俺も、勝手に、来ると思うし…。」


だから、つくしの顔は、パーっと、明るく成り、お礼の言葉を類に言って居た。


「良いんですか?
 有難う御座います。
 お邪魔させてもらいます。」


だから、類は、つくしに返答していた。


「うん、良いよ‼」と…。



そして、其の次の日から、毎日…。
つくしは、本当に、クラスメイトから逃げる様に、あの非常階段に、行脚して居たのだった。


そして、いつの間にか?
類とは、親しい間柄に成り、つくしにとって、あの非常階段が、此の英徳学園に於ける『オアシス』に成って居たのだった。


類も、また、つくしとの非常階段の場が、楽しみの一つと成って居たのだった。



其の日から、数か月が経っていた。


すっかり、類とつくしは、仲良く成って居た。


という寄り、つくしは、密かに、類に憧れを抱き始めていた。



また、司は、つくしを学園内で、見掛ける事が多く成って居た。


其れは、類とつくしが一緒に居る場面ばかりだった。


つくしは、類の前では、屈託なく笑うのだ。


司は、そんなつくしの笑顔に惹かれ始めていた。


密かに、司は、つくしと、知り合えるチャンスを狙って居たのだった。



司が、そう考えて居た時に、司は、つくしの情報を得たのだった。


其れは、F4の情報通とも言うべき、総二郎とあきらからだった。


今回は、其の情報通のあきらが口を開いたのだった。


「ここ最近…。
 類が、F4ラウンジに現れねぇと思ったら…。
 あの『女嫌い』で在る筈の類が、女と、密会してるらしいぞ‼」


そんなあきらからの情報に、食い付いたのは、総二郎だった。


「其れは、何処の女だよ⁉」


だから、あきらは、総二郎に返答していた。


「其れが…よ。
 見掛けた事がねぇ女だと思ったら…よ。
 ここ最近に成って、イギリスから此処(英徳学園)に編入して来たらしいぞ‼
 しかも、其の女…。
 牧野財閥のご令嬢だと…よ。」


総二郎は、何食わぬ顔付きに成り、あきらと、笑って居た。


「あの類が…かよ。
 『女嫌い』とか言い乍ら、狙う処は、ちゃんと、狙ってたんだな(笑)‼」


だが、其の総二郎とあきらとの会話に笑えない男が一人…居たのだった。


そうなのだ。
司だったのだ。


総二郎とあきらは、其の司の顔付きに、不思議に思って居た。


だからだったのだろうか?
あきらは、司に訊いて居た。


「司…。
 何という顔をしてんだよ‼」
「………」


だが、司は、あきらからの問いには答えられなかったのだ。


何故なら、司自身、如何いう顔付きをして居るのか?
分からなかったのだから…。


そんな時に、あきらが、思い出したかの様に、司に話しし始めて居たのだった。


「確か…。
 牧野財閥って言えば…。
 司の父ちゃんと、牧野財閥のお嬢の父親は、幼馴染じゃ無かったか?
 うち(美作家)の親父が、“私達が、若い頃に、司君の父親から紹介された事が有っ
 た。”と、言って居た事を、今、思い出したわ。」


司は、そんな話しを、父親から聞いた事が無かったので、面食らって居たが…。
司は、ニヤッと、笑って居た。


如何も、司は、良い事を思い付いた様子だったのだ。

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