tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お祖父ちゃんがくれたモノ…<総優>  6.




<総二郎side>


お通夜が終わり、優紀に話しして、この後、“此処(祭場)を出よう‼”と、言うつもりで居た。


処が、優紀の親族から、引き留めが入った。


しかも…。
「食事して行け‼」
と、言われ、仕方なく、俺と優紀は、残る事にした。


まだ、優紀の両親には、ちゃんとした形で、挨拶出来てねぇのも在って…。
促されるまま、俺と優紀は、残った。


だが、まさか、此処まで訊かれるとは、思って居らず…。
俺にとっては、想定外だった。


優紀も、段々、渋い顔付きに成って来るし…よ。


追及を回避する事も出来ず、訊かれるがまま、正直に話しした。


俺の過去を、何らかの形で知っているで在ろう優紀の両親や親族には、俺の優紀への気持ちを証明する為にも、正直に伝える事の方が重要に思えていた。


だから、訊かれるがまま、正直に話しして居た。
俺の誠意が、伝われば良いと思いながら…。


だが、俺は、“裁判に掛けられているのか?”と、思う程、何処からともなく、訊かれる言葉に、疲弊する状態だった事は、言うまでも無かった。


如何も、優紀の姉ちゃんから、俺は、訊かれているみてぇだった。


「優紀とは、何方で知り合いに成ったの?」
「俺の幼馴染で親友の彼女が、優紀の中学の頃からの幼馴染で親友、何ですよ。
 その関係で、高校の頃から、知り合いでした。
 長らく、友人関係でしたが…。
 お互いの気持ちが何処に在るのか?
 分かって居ました。
 けれど、俺の幼馴染が、幼馴染の彼女に対して持って居た覚悟が…。
 俺には、優紀への覚悟として持てなかったんです。」


漸く、俺が、“誰なのか?”と、言う事が分かったみてぇだった。
遅くねぇか?


「もしかして、貴方って、英徳のF4の西門総二郎さんでしょ?」
「ええ、そうです。」
「じゃあ、西門総二郎さんの幼馴染で親友って、F4の方々よね?
 優紀の幼馴染で親友って、つくしちゃんの事…?」


優紀が、優紀の姉ちゃんの事を咎めだした。


「ちょっと、お姉ちゃん…?」
「だって、そう言う事でしょ?」
「ええ、そうです。」
「やっぱり…⁉
 確か?
 つくしちゃんの彼氏って、道明寺HDの後継者よね?
 つくしちゃんって、婚約発表してたわよね?」
「ええ。」
「成程…ね。
 優紀…良かったわね。」
「………」


優紀は、俯いたまま、返答出来ずに居たみてぇだった。


其処で、優紀の従姉妹から、訊かれていた俺だった。


「でも…さ。
 確か?
 西門総二郎さんって…⁉
 遊び人じゃ無かった?
 雑誌やマスコミ情報位しか、私は、知らないけど…。
 結構、噂に成っていたじゃない?
 そんな人が、優紀を幸せに出来るの?」


言われて居る事は、ごもっともかも知れねぇけど…。
“今の俺は、此処で、引き下がる事はしねぇんだよ‼”と、言いたかった。


だが、噂が、先行してる内容も有り、言って於かねぇと、誤解も有るだろうと、誤解を解く事に注視した俺だった。


「ご存知かと思いますが…。
 俺は、西門流 次期家元を襲名して居る身です。
 なので、西門流 次期家元夫人の座を狙って居る家柄が多く、疲弊する程、根も葉もな
 い噂話しを、勝手に、流すんですよ‼
 それに、此方が、反論しなければ…。
 何処からが実話で、何処からが嘘なのか?
 全く、分からなく成る程、実話の様に、輪を掛けて流し出すんですよ。
 だから、次から次へと、何処からともなく、噂が出て来るので…。
 最近は、放ったらかし状態ですよ。」
「って事は、西門総二郎さんは、優紀の事は、本気という事…?」
「勿論です。
 で、無ければ、厚かましく、葬儀にまで出席しないでしょ?
 普通…は?」
「まあ、そうね。」
「だから、優紀への俺の気持ちを、皆さんに信用してもらいたいです。」


俺は、必至で、力説していた。
俺の優紀への想いが遊びだと思われたくなかった。


だから、俺は、優紀の両親の方を向いて、了承を得る為に挨拶をして居た。


「(優紀の)お父さん、お母さん…。
 此処(優紀の祖父の祭場)で、この様な、お話しをする事は、不謹慎だという事は、認
 識して居ます。
 ですが、優紀のお祖父さんも聞いていらっしゃるで在ろうこの場所(優紀の祖父の祭 
 場)で、敢えて、言わさせて下さい。
 私は、優紀を真剣に愛して居ます。
 恋人として、お付き合いさせて頂く事をお許し下さい。」


優紀の親父さんは、考えて居る様で…。
少し、間が在ったが、答えてくれた。


「この場には、優紀の伯父、伯母が居る。
 また、優紀の姉と従兄姉妹が居る。
 その中で、私達に了承を得るという事は、承認者が此れだけ居るという事に成る。
 其れだけの覚悟が、今は在ると認識して良いんだね?」


俺は、受けて立つと言わんばかりに、即答した。


「当然です。
 この場で、了承を得るという事は、私に其の覚悟が出来たという証です。
 これからは、優紀さんを幸せにしてみせます。」


だからだろうか?
優紀の親父さんも、即答していた。


「了承した。
 優紀の事を宜しく頼むよ。」
「お任せ下さい。」


俺は、即答した。



何処とはなく、優紀の伯母さんが、泣いて、喜んでくれているみてぇだった。


「優紀、良かったわね。
 伯母さんも嬉しいわ。
 お祖父ちゃんも、喜んでくれて居るわね。」
「………」


優紀は、目に涙を蓄えて居た為…。
言葉は無かったが、優紀の伯母さんの言葉に、頷いて居るみてぇだった。


優紀のお袋さんといえば…。
終始、泣きっぱなしの様子だった。



この日が、何の日か分からねぇ程、結局、主役は、優紀の祖父さんじゃ無く…。
その場の主役は、俺と優紀に取って代わっていた。

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