tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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おとり捜査…<つかつく>  7.




<一部の文面に、失礼な言い回しで在ろう言葉が入って居ます。
 不快を感じられました全ての皆様に、お詫び申し上げます。>



<司side>


俺は、『爺さん』の秘書に成ったという此の女を、『爺さん』から、紹介された。


「司君…。
 今日は、つい最近、儂の秘書に成った『牧野』も、同席させてもらうよ。」
「ええ。
 構いませんよ。」


俺は、さらりと、交わして遣った。


だが、『爺さん』と、話しして居る秘書の女で在る こいつ(つくし)の顔の表情を見て居たら…。
コロコロ変わる顔の表情に、俺自身、魅入ってしまった。


俺が、『女』に、こんな風に魅入ってしまった事は、今まで、嘗て無い事だった。


だから、其れだけに、俺自身も、俺自身に不思議で仕方なかった。


俺は、『女嫌い』で、有名だった。


下手すりゃあ、俺は、『ゲイ』と、間違えられる程だった。
“男にも、興味ねぇっつーの‼”と、いつも、俺は、心の中で、叫んでいた。


F2からも、会う度に、嫌味の一つや二つは、言われ続けて居た。


類も、俺と同類で、『女嫌い』だから…。
敢えて、今までは、其の事を気にした事は無かった。



そう思っていた時に、『爺さん』に、声を掛けられた。


「司君…。
 此れからのプロジェクト…?
 儂とは、密に熟して行く必要性が有る。
 司君は、儂と遣って行く自信が有るのかな?」


俺は、不機嫌に成って居たと思う。


「何が、仰りたいのでしょうか?」
「否な…。
 司君は、儂を嫌って居ると認識して居るが…。
 そうじゃないのかな?」
「………」


俺は、『爺さん』に、俺の『爺さん』に対する気持ちがバレてる事に関して、差程、気にしてはねぇが…。
否、バレてても不思議ではねぇんだから、当然だったかも知れねぇが…。


『爺さん』の此の嫌味な言い方には、少々…。
否、随分、“胸糞、悪ぃじゃねぇか?”と、思っていた。


そう思って居た時…。
俺の目の前に座って居る 『爺さん』の秘書の女とやらが…。
嫌味な様に、クスリと、笑いやがった。


俺は、思わず、『爺さん』の秘書の女とやらを睨み付け乍ら、そいつ(つくし)に噛み付いて居た。


「お前、秘書だろ?
 何、笑ってんだ⁉」
「申し訳御座いません。」


謝っては居る様だが、俯いたまま…で、俺の目の前に座って居る 此の『爺さん』の秘書の女。


多分、此の『爺さん』の秘書の女とやらは、俯いたまま、笑ってやがる事は、俺には、目に見える様に分かった。


其れこそ、胸糞、悪ぃっつーの‼


俺の目の前に座り乍ら、俺にビビる事無く、笑いやがる奴も初めてなら…。
俺に媚びを売ろうとしねぇ奴も、また、初めてだった。


しかも、『女』で…。


尚も、俺は、此の『爺さん』の秘書の女に魅入ってしまった。



帰り際、『爺さん』と西田が話しして居て、『爺さん』とこいつ(つくし)が離れた所を見計らい、俺は、こいつ(つくし)に訊いてしまって居た。
しかも、無意識に…。


「お前ぇ…。
 此れからも、あの『爺さん』に、就くのか?」


こいつ(つくし)は、可愛く首を捻っていた。


俺は、こいつ(つくし)の其の仕草と顔の表情に、胸がドキッと成る事を、初めて、体験した。


俺は、あの時の姉貴との会話を思い出していた。



~~【過去に交わした姉貴と俺の会話…。】


   何時(いつ)だったか?
   姉貴に言われた事が有った。


   俺が、一切、恋愛に興味がねぇと知ると…。


   「司…。
    女性に、ドキッとした事、無いの?」
   「はぁ~??
    ねぇに決まってんだろ‼」


   姉貴は、俺に怪訝な顔を見せて来て、言って来やがった。


   「まさか…?
    噂通りの『ゲイ』じゃないわよね?」
   「ったりめぇだろ‼
    『男』にも、興味ねぇっつーの‼」


   其の時の姉貴は、ホッとした様に、俺に言って来て居た。


   「じゃあ、良いけど…。」    ~~



で、其の後に、此の時の姉貴との会話が気に成った俺は、あの時、姉貴が言って居た言葉をF2に訊き出せば…。


「其れが、『恋する』って事だ‼」


と、あきらから、言われたんだっけか…。



だが、其の後の俺は、姉貴との其の時の会話を彷彿とする様な、体験をしてしまった。


しかも、俺が、此の世で一番、鬱陶しいと思って居るあの『爺さん』の秘書の女に…だ‼


もし、あきらから聞いた言葉が、俺にとっても、正解だとする成らば…。
俺は、こいつ(つくし)に恋したって言うのか?


否、其れは、ねぇだろ?


今日、初めて会ったんだぞ‼


有り得ねぇっつーの‼


そう思って居る時に、俺からこいつ(つくし)に、訊いた言葉に、こいつ(つくし)は、返答して来た。


「其の予定ですが…。
 私が、お嫌なら、会長に、そう仰って下さいませ。
 代わりの者に、変更されると思いますので…。」


で、俺は、無意識に、思わず、返答していた。


「否、違ぇんだ‼
 お前が良いんだ‼」
「………」


こいつ(つくし)は、俺の言葉に、目を見開いたまま、何も答えなかった。
唯、こいつ(つくし)は、驚愕顔を張り付かせては居たのだが…。


そんな俺は、こいつ(つくし)を目の前にして、俺の胸の音は、既に、騒々しい状態に成っていた。

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