tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4>  5.




一方、椿は、司に、つくしを紹介しようと、つくしに連絡していた。


「つくしちゃん…?
 ディナーしましょ‼
 実は…ね。
 つくしちゃんに会ってもらいたい人が居るのよ‼
 如何…?
 会ってもらえないかしら?」
「………」


つくしは、言葉を詰まらせていた。


だが、椿は、つくしから、『YES‼』と言う言葉を聞くまで、確認していた。


「如何かしら?
 つくしちゃん…?」


つくしは、絶句して、更に、言葉が出せなかった。


だが、“誰と会えば良いと言うのか?”と、言う事を知りたく成ったつくしは、椿に確認していた。


「………。
 私は、何方(どなた)と、お会いすれば宜しかったのでしょうか?」


椿は、即答した。


「私の弟なの‼
 多分、つくしちゃんは、弟の好みの女性なのよ‼
 つくしちゃんって…。
 “今は、彼氏は、居ない。”って、言ってたでしょ‼
 だから、会って遣って欲しいのよ。
 如何かしら?」


つくしは、椿に其処まで言われて、何も、言い訳が出来なく成った。


だから、了承するしか無く成って居た。


「分かりました。
 お会いします。」


だが、この判断をしたつくしは、後に、後悔する事に成るのだった。



そして、椿から、連絡を受けた数日後に、つくしは、道明寺姉弟と会う事に成った。


つくしは、椿から言われていたカジュアルレストランの個室に通されていた。


そして、支配人から、道明寺姉弟が、既に、到着して待って居る事を聞かされたつくしは…。
道明寺姉弟に挨拶をしようと、ドアを開けた状態のまま、つくしは、驚愕してしまって居た。


椿と一緒に居た其の男性とは…?
あの撮影の時に、2ショット撮影で、つくしが、一緒に、撮った相手だった。


また、司は、つくしの顔を見て、司の顔が緩む事を、司自身、自覚していた。



取り敢えず、動揺を抑える様に、つくしは、椿に声を掛けた。


「お待たせして、申し訳御座いません。」


椿は、ニコっと、つくしに笑い返して、返答して来た。


「良いのよ、つくしちゃん…。
 私と弟は、早目に来たのよ‼
 早く、つくしちゃんに、弟を会わせたくて…ね。」


其処に、司は、つくしに礼を言って居た。


「悪かったな‼
 姉貴が、世話に成ったらしいな。
 あの撮影の後の集まりの時…。
 会えなかったから、残念だったぜ‼
 また、会える事を楽しみにしてたんだけど…な。
 俺は、お前が来ねぇ事を知って、早目に帰ったけど…な。」
「………」


つくしは、何も、答えられなかった。


如何言えば、良いのか?
迷っていたからだった。


あの時、行かなかった事で、椿と、知り合う事に成ったんだから…。


其処に、椿は、言葉を交わして来た。


「あら…?
 司とつくしちゃん…?
 既に、何方(どちら)かで、知り合って居たの?」


司が、代表する様に、答えていた。


「あきらん所(とこ)(美作商事)の雑誌社のオファーで、撮影が有ったんだよ‼
 その時、俺等 4人と、こいつ等の親友の女 4人と…で、撮影に臨んでたんだよ‼
 その時、俺とこいつとで、2ショット撮影したって訳だ‼」


椿は、目を輝かせて言って来た。


「じゃあ、既に、司とつくしちゃんとは、知り合いだった訳ね。
 何という偶然なのかしら…⁉
 という事は、司とつくしちゃんは、知り合う運命に在ったって事よね?
 私は、嬉しいわ‼」


だが、つくしの心の中は…。


“あんたが、無理矢理、私との2ショット撮影に持って行ったんでしょ‼”と、言う言葉を喉の奥に押し込む様に、心の中で、叫んでいた。
否、そのつもり…だった。


だが、その言葉は、しっかり、道明寺姉弟に聞かれていたらしく…。
怪訝な顔をされた事は、言うまでも無かった。


如何やら、つくしの独り言が、口から洩れてしまって居た様だった。



また、椿は、この時…。


“つくしちゃんは、司の事を良くは想って居ないって事かしら…?”と、不安に成って居た。


一方、司は…。


“俺は、こいつに受け入れてもらえてねぇって事か?”と、不安に成って居た。



道明寺姉弟は、つくしに取り入る為…。
その後も、椿は、司の長所だけをつくしに話しして聞かせていた。


まるで、つくしの脳に、司の長所だけを刷り込ませるが、如く…。



また、其れからの司は、“つくしに振り向いてもらいたい‼”と、必死で、つくしに就き纏い出した。


司のつくしへの此の行為は、人から見れば、“『ストーカー』か?”と、見間違う程の執着振りだった。


否、つくしにとっては、“こいつは、『ストーカー』か?”と、疑いたく成る程だった事は、言うまでも無かった。


其れからの司のつくしへの執着振りには、類だけでなく、F2も、呆れる程だった事は言うまでも無かった。



司のつくしへの執着振りを知った類は、“司からつくしを取り上げる事は出来ないだろう‼”と、悟って居た。


何故なら、司が、つくしに寄って、変わったからだった。


先ず、目付きが変わった。


つくし限定という事は言うまでも無かったのだが…。
目付きだけじゃなく、顔付きが優しく成って来ていた。


司の顔色だけでなく、色艶にも、変化が出て来ていた。



こんなに変わった司を見た類は…。


F4が幼少期の頃…。
司の我儘から…。


司から類が取り上げられそうに成っていた父親からのプレゼントの『シリアルナンバー付きのテディベアのぬいぐるみ』と、同じ様に…。


“『牧野つくし』にする訳に行かない‼”と、類が悟った事は言うまでも無かった。


司は、類の心境の変化を見ていて、その事を、“良し‼”と、思っていた事は言うまでも無かった。


だが、いつもで経っても、独り善がりの司に呆れていた類が其処に居た事も、また、事実だった。

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