tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4>  9.




そして、例のファッション誌に、F4&T4で撮影した画像を含めた記事が掲載された。


その事に寄って、巷では、F4&T4の2ショット撮影したCPが、噂の的に成って居た。


また、この噂は、F4&T4 それぞれが、有名処の家系だけに、世間では、誰もが、文句の付け様が無かった。


其の噂も、日に日に大きく成り、F4&T4は、パパラッチに追われる日々だった。


だから、F4&T4にとっては、安易に、出歩けられない日々だった事は言うまでも無かった。



特に、此の件に関して、類に至っては、『事実無根』と、訴えたいのだが、父親が、そうはさせなかった。


何故なら、『女性嫌い』というレッテルを剥がすのには、いい機会だったからだ。


だから、父親から、命令の様に、類は言われ続けて居た。


「この際だから…。
 大河原のお嬢さんと、デートでもして来なさい。」


類も、負けずに言って除けていたつもりだったが…。


「そんな事をしたら、良いカモに成るだけじゃん⁉」


だが、父親も、負けじと言って除けていた。


「其れは、当り前じゃないか?
 敢えて、カモに成るんだよ‼」


類は、溜息しか出なかった。


「はぁ~。」


父親からは、怪訝な顔をされて居た類だった。



また、一方の滋も、ゴシップ誌に掲載された事で、今までの様に、『お祭り 女』は、鳴りを潜め始めていた。


滋にとっても、初ゴシップだった。


滋の父親も、何時まで経っても、子供の様な振る舞いをする滋に、業を煮やしていた。



だからだったのだろうか?
類とのゴシップ記事にも、滋の父親は、花沢家側に何も言って来なかった。


寧ろ、“有難いとでも思って居るんじゃないか?”と、思う程、何も、言って来ない。


音沙汰が無い状態だった。


実は、類は、滋の父親から、『NO』を突き付けて欲しかったのだった。


其れが、現実、何も、変わり映えしない状態だったのだ。



其れには、理由が有っての事だった。
類の父親と滋の父親が、協定を結び出して居たのだった。


類の父親には、類の現状(『女性嫌い』というレッテル)を打破したいという思惑が在り…。
滋の父親には、滋の『お祭り 女』というレッテルを剥がしたいという思惑が在った。


両者の思惑が一致した事で、噂が本当に成る様に仕向けるつもりだったのだ。



この事を知った類は、滋を呼び出した。


そして、類は、滋に、“一言、言って遣ろう‼”と、思って居た。


「俺は、大河原に対して、その気はないから、そのつもりで居てよ‼」


しかし、滋は、一歩も、引く気は、更々なかった。


「大丈夫‼
 私は、待つのは、得意だから…。
 類君が、その気に成ってくれるまで、何時までも、待つよ‼」
「………」


類は、それ以上、何も言えなかった。


滋の気持ちの『ほとぼりが冷める』まで、類は、放って置く事にした。


また、その事が無駄足に終わるとは、その時点の類でも、思わずに居たのだった。




一方、滋は、T3を呼び出して居た。


そして、滋は、滋の気持ちをT3に伝えて居た。


滋は、T3に協力者に成って欲しかったのだった。


滋は、T3の皆に話し始めていた。


「T3に、協力して欲しいの?」


桜子には、滋の言わんとして居る事は、理解出来たのだが…。
つくしは、今一、理解されて居なかった。


滋の言わんとして居る事は、理解出来て居た桜子では在ったのだが…。
桜子は、滋に協力する気は、更々なかった。


何故なら、今までもそうだったからだった。


滋は、『熱し易くて、冷め易い』…。


その事で、桜子は、大概、迷惑して居たのだから…。



そんな桜子の気持ちは余所に、滋に訊き出すつくしだった。


「ねぇ、滋さん…?
 私達 T3は、滋さんの何を協力したら良いの?」


桜子は、心の中で、叫んでいた。


“先輩、言っちゃった…⁉
 私は、知りませんから…ね?”と…。


だが、滋は、つくしの返答に、嬉しさを滲ませていた。


だから、速攻で、言い返していた。


「私…ね。
 類君を好きに成ったらしいんだ‼
 『一目惚れ』って言うのかなぁ~⁉
 でもね…。
 類君からは、相手にもしてもらえて居ないみたいなの…よね?
 其処で、T3の出番よ‼
 私の良い所を、類君に吹き込んで欲しいのよ‼」
「「「はぁ~??」」」


T3は、目を見開き、同じ様な顔付きをして、滋をじーっと、見ていた。


勿論、T3の口は、あんぐりと開けっ放し状態だった事は言うまでも無かった。


あの上品な優紀でさえも、つくしと引けを取らない程、驚愕顔に成ってしまって居た。


そして、滋に免疫の在る桜子でさえも、滋の返して来た言葉には、驚愕しか無かった。



いつもなら、滋が好きに成った相手には、滋自ら、追い掛けて…。
滋自ら、滋の良さを相手方に伝えて…。
『墓穴を掘る』という事が、セオリーの滋だったのに…だ。


その事で、今までの桜子は、“何度、私は、滋さんに振り回された事だろうか?”と、思う程だった。



だが、今回は、滋自ら、動かず…。
T3に託して来た。


桜子は、悟って居た。
“滋さんは、花沢さんに本気に成ったって事…?”と…。


優紀も、密かに感じて居た。
“滋さんが、いつもの滋さんじゃない‼”と…。



で、T3は、悩んで居た。


“花沢さんという人は…。
 そう簡単に、私達 T3の話しを聞いてくれる様な人じゃないよね⁉”と…。


だから、F3に相談するT3だった。

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