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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4>  11.




総二郎とあきらは、類を呼び出した。


其れも、美作邸…。
類は、不思議に思って居た。


しかも、美作家の使用人から、通された部屋は、あきらの自室…。
更に、類は、不信感を募らせていた。


だから、類は、警戒心バリバリで、あきらの部屋に入った。


総二郎が、既に、あきらの自室に居る事も、類にとって、驚愕して居た。


類が、入って来て直ぐ、寛ぐ間も無く、あきらから、口火を切って来た。


「類…。
 優紀ちゃんと桜子から聞いた話し、何だけど…よ。
 滋とは、如何成ってんだ?」
「はぁ~??」


類は、驚愕して居た。


類は、『⁉』が、顔に付いて居るとでもいう様な顔付きをして、総二郎とあきらを見て居た。


こんな顔付きの類を見る事も総二郎とあきらにとっては、稀な事だった。


だからだろうか?
総二郎とあきらは、慎重に、類に向かうのだった。



其処に、類から、話しが為されていた。


所謂、総二郎とあきらは、類から、類の『女性嫌い』の噂を払拭したいという父親の考えを聞かされて居た。


類は、父親の考え方に就いて行けて居ない事も、総二郎とあきらに話しして居た。


何故なら…。
類にとっては、『OH NO‼』と、言う状態だったからだった。


類は、『まさか…?』(『OH NO‼』)と、思うしかない心情だった事も言うまでも無かった。


更に、類は、父親に、“息子を売るつもり…?”と、驚愕するしかなかった事も、総二郎とあきらに話しして聞かせて居た。


また、更には、類の父親と、滋の父親とが、今回の噂話の思惑が一致した事で、協定を結んでいた事も、総二郎とあきらに、類から、付け加える様に話しされていた。


其処には、類本人の思いは、反映されて居なかった。



更に言う成れば…。


類の今の現状の思いとしては、『懊悩(おうのう)』と、言った状態だった事は、言うまでも無かった。


所謂、類の心情としては…。
【信じられない】とか、【嘘でしょ?】と、言った心情の方が当たっている状態という事も、総二郎とあきらにした、全ての話しとして付け加えられていた。



類は、元々、『策士』なのだ。
そう簡単に、人の思惑に乗る様な人間でも無かった。


だからだろうか?
この時の類は、滋に靡くつもりは、毛頭なかった。


この事、全てを、総二郎とあきらに話しして聞かせた類だった。



総二郎とあきらは、驚愕と言う言葉が、ピッタリ合うと思う程…。
花沢家に於いての類の立場を理解したのだった。


そして、総二郎は、あの撮影の時に感じて居た、類に対する違和感を、“今、訊いてみよう‼”と、思って居た。


「類…。
 間違って居ても、嫌な気を起こすなよ‼」


類は、怪訝な顔をしながらも、総二郎に訊いて居た。


「何…?
 俺に訊きたい事でも有んの?」


総二郎は、間髪入れずに、訊き出そうとして居た。


「ああ。
 あの撮影の時…。
 司と、牧野を取り合ってただろ?
 もしかして、類って…?
 “牧野に気が有ったんじゃねぇか?”と、思ってよ‼
 其れに、結局、牧野は、司に取られただろ?
 今じゃあ、牧野も、司に惚れてるみてぇ出し…な。
 俺が、見てる感じだと、牧野の気持ちは、既に、司に傾いてるだろ⁉
 ちょっと、類の気持ちが気に成って…よ‼
 正直、如何なんだ?」


類は、黙って居ても、此れからも、しつこく訊かれそうだから…。
総二郎とあきらに、話しする事にした。


「ほんとは…さ。
 牧野とは、あの撮影の時が初めてじゃ無かったんだ。
 俺は、牧野を『party』で見掛けて…さ。
 牧野の事を、気に成って居たんだよね。
 牧野は、『party』会場では、俺の事を気付いて居なかったみたいだったけど…。
 牧野の中に、意思はしっかり持って居そうなのに…。
 何処か放って置けない様な所が、俺には、見えたんだよね。
 だから、その時に、俺は、牧野を放って置けないと思ってしまったんだよ。」
「「………」」


総二郎とあきらは、類にも、女性に対する感情は、欠落して居ない事を知った。


総二郎とあきらは、てっきり、“類は、静以外、女(性)ではねぇと思って居るじゃねぇか?”と、疑って居たのだった。


ところが…。
“女(性)に対する感情は、類にも有ったんだ‼”と、いう事を、初めて知った様な気に成って居た総二郎とあきらだった。


だから、“今の類の感情を如何して遣ったら良いのか?”と、悩む総二郎とあきらが、其処には、居た事は事実だった。


だが、類も、総二郎とあきらの顔付きで、総二郎とあきらが、類に対して抱いて居る感情を読み取って居た。


だから、類は、総二郎とあきらに伝えて居た。


「今は、牧野に対して抱いて居る感情は、友情だよ‼
 今じゃあ、司だけじゃなく、椿姉ちゃんも、牧野を離さないでしょ‼
 だから、司に何か遭った時は、遠慮なく、牧野に、向かうよ‼
 今の俺は、牧野を見守って居て遣りたいだけ…‼
 だから、総二郎とあきらも、そのつもりで居て…。
 大河原のほとぼりが冷めるまで…。
 俺には、何も、反論する気は無いから…。
 その内、大河原も、諦めるでしょ?」
「「………」」


総二郎とあきらは、類の心情を考えると、何も言えなかった。


滋が、そう易々と、類を諦めるとは、総二郎とあきらにしても、考えられないからだった。



其れに、類の親からすれば…。
類には、女性に対する感情が、欠落して居ると認識しているだろう事は、総二郎とあきらにとっても、分かり切っていた。


だが、総二郎とあきらが感じた事は、“類は、敢えて、類の感情を親にいうつもりもねぇのだろう。”と、理解するに留めていた。

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