懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4> 16.
<一部の言葉に不快で在ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
優紀が受験勉強を開始し始めたと同時に、あきらと桜子は、浮いた形に成ってしまった。
総二郎まで、優紀の受験勉強に付き合う事に成り、あきら自身、遊び相手が居なく成って居た。
司は、つくしに夢中で、金魚のフンの如く、付き纏う日々…。
ストーカーと呼ばれないのは、つくし自身が、そんな司を拒んで居ないからだった。
また、類は、講義室に居るで在ろう滋から、逃げる為…。
F4ラウンジのソファで寝転ぶか? or (花沢)邸で、寝てるか? の何方かだった。
なので、司も、類も、あきらの遊び相手には成らなかった。
また、あきら自身が、総二郎や、優紀と桜子とつるむ様に成り、マダムを、長らく、相手にして居なかった為…。
マダムのお家事情も、変わってしまって居る様子だった。
また、一から開拓するにも、疲れる事だし…。
其れなら、“手頃な所で…。”と、言えば、桜子しか思い付かなかった。
そんな風に思って居ると、あきらは、必然的に、桜子を観察する事に成る。
そうすれば、必然的に、桜子への見る目も変わって来る事に成る。
そうしてる間に、あきら自身に異変が生じてしまった。
今までは、あきら自身、年下は、『No thank you』だった。
だが、桜子は、年下なのに、あんなバラバラなT3を纏め上げて居る。
それだけでも、あきらにとっては、桜子は、高評価だった。
その上、桜子の考え方は、しっかりしている。
桜子は、自ら、他人に甘える事はしない。
自分自身の考え方を、はっきり、持って居て、伝える事が出来る。
桜子は、つくしと、何時も、一緒に居る事から、考え方も、必然的に、つくし寄りに成って居た。
その事も、また、あきらにとっては、高評価だった。
あきらにとって、可愛いだけのお嬢様は、要らなかった。
何故なら、母親と、母親の影響で、双子の妹達までもが、可愛い系な為…。
あきらにとって、(美作)邸に居る事も、帰宅する事も、躊躇する様な家庭環境だったのだ。
だから、大人な考え方が出来る女性が、あきらにとっては、良かったのだった。
所謂、あきらは、あきら自身を高めてくれる女性を求めていた。
其れが、桜子は、偶々、年下だったという事だけ…なのだ。
なので、あきらは、桜子を誘い出していた。
あきらは、桜子にLINEを入れていた。
『明日、会えるか?』
桜子は、不思議だった。
だが、優紀も受験勉強中の為…。
桜子は、暇には変わりないので、空いて居る事を伝えて居た。
『はい。
大丈夫です。』
『じゃあ、明日、うち(美作邸)に、来ねぇか?』
桜子は、更に、不思議だった。
桜子は、訊き返す様に、LINEを入れていた。
『美作邸に…ですか?』
『ああ。
俺等 F4&T4は、あの撮影の時以来…。
何かと、パパラッチに追われてるだろ?
【灯台下暗し】だ‼
まさか、うち(美作邸)に潜んで居るとは、普通、思わねぇだろ?』
桜子は、“成程…。”と、画面を見ながら、思って居た。
『分かりました。
明日、お邪魔致しますね。』
『ああ。
其れと、聞いて於くが…。
桜子は、甘い物は食べなかったか?』
桜子は、画面を見ながら、思って居た。
“美作さんは、流石が、気遣いの人…。
私の事を知ってて下さったんだわ‼”と、思って居た。
『はい。
戴きません。』
『分かった。
お袋には、甘くねぇ物を用意させて於くわ‼』
桜子は、“えっ??”と、思いながらも、あきらにお礼を述べていた。
『有難う御座います。
宜しくお願いします。』
そして、桜子は、次の日、美作邸に向かって居た。
其れからの桜子は、あきらに誘われる事が増えて行った。
勿論、二人っきりで会う事に成る。
最初こそ、リビングルームで、話しして居たあきらと桜子だったが…。
日が経つに連れて、あきらと桜子は、あきらの自室で、話しする様に成って行った。
其れも、男女が、二人っきりで自室で居れば、如何しても、『ストロベリートーク』に成ってしまう事は、世の常で在る。
ましてや、あきらと桜子なのだ。
『女性慣れ』したあきらに…。
『男性慣れ』した桜子なのだ。
そういう会話に成っても、致し方ないと言うモノだった。
だが、あきらは、いつもの『マダム』を相手する様に、桜子にも、接していた。
其れが拙かったのか?
桜子は、怪訝な顔付きに成ってしまった。
慌てたあきらは、桜子に愛想するのだった。
「桜子…。
俺…。
まだ、若い女の相手には、慣れてねぇから、桜子を怒らせてしまったな。
ごめんな。
けど、もう、桜子だけだし…よ。
桜子に合わせられる様に慣れてくから…よ。
許せ‼」
桜子も、愛想されれば、満更でもなく、顔には、嬉しさが滲み出ていた。
だからだろうか?
桜子は、そんなあきらを許してしまった。
「仕方ないですね。
今回だけですよ‼
クスクス」
あきらは、桜子が、笑った意図が分からなかった。
だから、桜子に訊いて居たあきらだった。
「何で、笑ってんだよ?」
桜子は、まだ、クスクス、笑って居た。
「道明寺さんが、先輩に冷たくされて、悲しそうな顔付きをして居る所は、良く、見掛け
て居ましたけど…。
美作さんでも、そんな、悲しそうな顔付きで、“言ってくるんだなぁ~。”と、思った
ら、可笑しくて…。」
一瞬、あきらは、“桜子から、馬鹿にされて居るのか?”と、思って居たが…。
其処を利用しようと、企み出した。
「じゃあ、そんな俺を労わってくれよ‼」
「えっ??」
桜子は、驚愕する間も無く、あきらにkissをされ、翻弄されてしまった。
桜子は、“美作邸で…。”と、思って居たが…。
もう、既に、『後の祭り』の様子だった。