tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あの時と変わらない君へ…<つかつく>  9.




一方、エリィー(=つくし)は、あれから…。


あの、あきらとの打ち合わせ後から、エリィー(=つくし)は、レコーディングやら、ジャケット画像の撮影やらで…。
中々、自由な時間が取れずに居た。


ジャケット画像は、エリィー(=つくし)の後ろ姿が中心だった。


表立って、前に出るのではなく…。
寧ろ、『“此れは、誰だ⁉”位のイメージで売り出して欲しい』と、懇願していたエリィー(=つくし)だった。


「取り敢えず、それで遣ってみよう‼」


と、スタッフとの話し合いは、合意していた。



また、「話題性が狙えるかも知れない…。」


と、言う意見も、スタッフから出たのだった。



着々と、エリィー(=つくし)のデビューに向けて、スケジュールが熟されて行った。



そして、其の数日後…。


あきらに寄って、エリィー(=つくし)のデビュー曲のデモテープが、NYに居る司の下に、送られた。


司は、エリィー(=つくし)が作詞したというデビュー曲を聴き、涙が止まらなかった。


司は、“ほんとに、17年間のつくしの記憶がねぇのか?”と…、疑いたくなる程に。


だが、“例え、潜在能力でも、自分(司)自身の事が、頭に残っているのなら、俺は、つくしを失くさねぇ‼”と、改めて思う司だったのだ。


寧ろ、嬉しさで、胸が一杯に成っていた司だった。


そして、“早く、つくしに会いてぇ‼”と、思う司だった。


会って、“俺だと、司だと、認識してもらいてぇ‼”と、思う司だったのだ。




司は、つくしが、名乗って居る『エリィー』という呼び名から、或る歌の歌詞の一節を、思い出していた。



♪♪ 泣かした事も有る
  冷たくしても尚
  寄り添う気持ちが有れば良いのさ
  俺にしてみりゃ
  これで最後のLady
  エリーMY love so sweet   ♪♪


<『サザンオールスターズ』さんの ♪ いとしのエリー ♪ の一節より引用させて頂き
 ました。
 関係者各位 様、勝手に、拝借させて頂いて折ります事をお詫び申し上げます。>



司は、唄いながら、笑ってしまった。


“俺の気持ちのまんまじゃねぇか?”と…。


“俺の為に有る様な歌だよな⁉”と…‼


苦笑いの司だった。



『つくし=エリィー』で在ろうと、“つくしが、つくしなら、俺はそれで良い‼”と、思う司なので在った。




そして、あれから、司は、学業と道明寺HDの家業に邁進していた。


NYの大学を1年休学していたが、その後、スキップして、主席にて、3年で卒業し、MBAも取得した。


そして、楓の件が発覚後の3年間&1年間は、父親の下、道明寺HDの担い手と成り、仕事の仕方を覚え、念願が叶い、日本支社 支社長として、凱旋帰国して日本に帰って来た。



一方のエリィー(=つくし)は、【メディアに出て来ない歌手】との触れ込みで、話題性を呼び、歌手として、頑張っていた。


そして、未だに、つくしの記憶は、戻って居なかった。


また、あきらとの接触もエリィー(=つくし)は、それ程して居なかった。


何故なら、あきらは、敢えてして来なかったのだった。



司が、日本に帰国後に、皆を紹介がてら、その後は、エリィー(=つくし)に接触しようとしていたあきらだったのだ。



それまでは、F3&T2も、エリィー(=つくし)と会う事を我慢していた。


特に、T2は、切実だった。


一人は、幼少期からの幼馴染で親友…。
一人は、高校の後輩…。


会いたくて堪らなかったのだ。


あきらが、“もう少しの辛抱だ‼”と、T2に諭していた。


それが、もう直ぐ、叶う事に成る。


優紀と桜子の二人は、手と手を取り合って喜んでいた。



<9.は、短めで申し訳在りません。>

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