懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4> 17.
<一部の文面に、不快で在ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
司とつくしは、その後、本当に、『ペアリング』を買いに、ジュエリーショップに向かって居た。
つくしの本来の気持ちは、物とかじゃなく、言葉が欲しかったのだ。
だが、司は、形(モノ)に拘った。
お互い、主張する所は違っても…。
結局、お互いを思う気持ちは、同じ所に在るのだという事を、つくしは、気付いたのだった。
だから、“もう、何も言うまい。”と、思う、つくしだった。
そして、司とつくしが、同時に気に入った『ペアリング』が、見付かった。
司は、其の『ペアリング』を買い求めた。
そして、その場で、つくしの右手の薬指に嵌めて遣った司だった。
司は、一言、言葉を添えて…。
「つくし…。
愛してる。
お前は、もう、此れで、『俺の女』だ‼
だから、此れからは、『司』って、呼べよ‼
良いな?
其れと、左手の薬指には、『エンゲージリング』を嵌めて遣るからな‼」
「………」
つくしは、照れてしまい、何も言えなかった。
そのつくしの姿を、脳にインプットする司だった。
なんせ、つくしは、頭の先からデコルテまで、白い肌を真っ赤に染める程…。
照れてしまって居る様子だった。
司は、リムジンに慌ててつくしを乗せて、そんなつくしの姿に堪らず、kissを施していた。
深く成るkissを…。
所謂、つくしにしてみれば…。
“此れが、『大人のkiss』なの?”と、訊きたく成る様なkissだった。
つくしは、司にkissをされるだけで、既に、翻弄されてしまって居た。
司は、また、其のつくしの姿に…。
『此処まで…。』で留めるつもりで居た司の理性は、木っ端微塵に打ち崩されてしまって居た。
そして、司は、運転手にアナウンスしていた。
「メープルに向かってくれ‼」
「………」
つくしは、驚愕で、言葉も出なかった。
そんなつくしに、司は、更に、kissを施していた。
つくしには、無駄事を言わさない為に…。
そして、つくしを翻弄しようとする司が、其処には居たのだった。
そして、メープルに到着後は、司は、つくしの腕を強く握ったまま、引き摺る様に…。
地下駐車場から、直接、最上階に繋がって居る『VIP専用エレベーター』に乗り込んだ。
そして、司は、司がキープしている部屋に連れて行き、部屋に入り、つくしを引き寄せて抱き締めた。
で、つくしに懇願する様に、司は訊いて居た。
「つくし…。
良いか?」
「………」
『耳度しま』に成って居るつくしだったが…。
(桜子に、“この時の為に…。”と、脳にインプットさせられていた。)
つくし自身、『初めて』の事だという事は、言うまでも無かった。
だから、如何答えて良いのか?
分からずに居たつくしだったのだ。
だから、唯、つくしは、抱き締められたまま、顔だけ上げて、司を上目遣いで見詰めていた。
其のつくしの姿に、耐え切れなく成った司は、つくしに問い質すでもなく、静かに、抱き上げて、ベッドルームに入って行った。
つくしは、何が起こったのか?
分からなかった。
唯、ベッドの上に置かれた形のつくしの顔の上に、司の顔が見えた。
つくしは、如何言う状況に置かれているのか?
考える間も無く、また、司にkissを施されてしまって居た。
つくしは、何も発しず、コトを進めて行く司に不安に成って居た。
だが、司は、つくしに一言だけ、言って来た。
「つくし…。
愛してる。
俺に、お前をくれねぇか?
俺の全ても、お前に遣るから…。」
「えっ??」
つくしは、何の事を言われているのか?
一切、分からなかった。
で、つくしは、漸く、気付いた。
真剣な司の顔を見て…。
司が、真剣な顔付きだったので…。
つくしも、真剣につくし自身の事を曝け出す事にしたのだった。
「私は、こう言う事は、『初めて』なの。」
「ああ。
だと思ってた。
俺もだから…。」
「えっ??」
つくしは、モテるで在ろう司の言葉を信じられずに居た。
だから、司に怪訝な顔をされても、信用して無かった。
「あのな…。
俺は、つくしと知り合うまで…。
『女嫌い』だったんだ‼
少しは、俺の事を信用しろ‼」
司の真剣な目付きで言われてしまったつくしは、司を信用する事にした。
で、司は、つくしに、満面の笑みで、言って除けていた。
「『初めて』同士だな‼」
そう言ったまま、司は、つくしにkissをして、つくしを翻弄し始めた。
もう、つくしは、司を拒めなかった。
で、長い二人だけの夜が始まった。