懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4> 18.
<一部の言葉に不快で在ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
総二郎は、優紀を責め出した。
「俺と優紀は、もう、付き合い出して1年に成るんだろ?
そろそろ、良いよな?
俺は、優紀と付き合い出して、浮気はしてねぇぞ‼」
優紀は、考えて居た。
“何時から、付き合って居たんだろう?”と…。
でも、優紀は、総二郎と付き合えているという事実の方が嬉しかった。
そして、優紀は、総二郎を見詰めてしまって居たみたいだった。
優紀にとっては、無意識だった。
だが、総二郎は、そんな優紀を見詰め返していた。
お互い見詰め合うだけで、言葉は無かった。
寧ろ、総二郎は、此の無の状態が心地良かった。
優紀となら、こんな無機質な状態でも、全く、苦に成らなかった。
今までの様に、唯、その時を楽しんで居たら、其れだけで良い女と、優紀とでは、総二郎の気持ちも扱い方も、全く、違って居た。
総二郎は、思い出していた。
総二郎の初恋は、幼少期に遡る。
其れは、総二郎の幼馴染の少女(更)だった。
総二郎は、思った。
“俺の幼馴染(更)と、何と無くだが…。
何処か雰囲気が似てる。”と…。
柔らかく、ふんわりして居る所とか…。
笑った感じとか…。
“俺には、こう言う女の方が、落ち着くのかも知れない。
自分自身を偽らなくて良い女…。
自分自身を曝け出せる女…。
自分自身が素のままで居られる女…。
俺が、素顔のままで…居られる女。”と…優紀の事を、そう思って居た総二郎だった。
総二郎は、“こんな女は、俺の前に、もう二度と現れないだろう‼”とも、思えていた。
だったら、“俺の前から居なく成らない様に、俺の身体をこいつに埋め込むまでだ‼”と、総二郎は、そう、考えて居た。
で、尚、総二郎は、優紀を、先ずは、言葉で、翻弄し始めて居た。
「優紀…。
俺は、お前と、此れから先も、ずーっと、一緒に居たい。
その為には、もう、離れらねぇ関係を築きたい。
優紀から、俺への礼をしてもらいてぇけど…。
其れだけが、理由じゃねぇ‼
俺が、最初で最後かも知れねぇ言葉を今から伝える。
良~く、聴いて於けよ‼」
総二郎は、優紀を引き寄せて、優紀に総二郎の心臓の音を聴かせる様に抱き締めた。
総二郎の心臓は、早鐘を打って居た。
優紀は、そんな総二郎の心臓の音を聴きながら、何を言われるのか?
不安に成って居た。
だが、総二郎から、聞こえて来た言葉は、意外な言葉だった。
「優紀…。
愛してる。」
経った、其れだけの言葉なのに…。
優紀は、涙が出て来て止まらなかった。
そして、そんな優紀の姿に、総二郎は、反対に、翻弄されてしまった。
そして、総二郎は、堪らず、優紀にkissを施していた。
最初は、唇と唇を合わせるだけの軽いタッチのkiss…。
だが、総二郎は、本領発揮と言わんばかりに、優紀にどんどん深く成るkissを施し始めた。
優紀は、如何して良いのか?
全く、分からなかった。
『男性慣れ』して居ない優紀にとって…。
総二郎が、幾ら、リードしてくれても、優紀の気持ちが、総二郎に追い付いて行かなかった。
優紀は、必死で、総二郎にしがみ付きながら、総二郎に答え様とした。
総二郎は、先に進む事ばかり、考えて居た。
だから、総二郎は、優紀の気持ちに立って居なかった。
今までの女性は、其れで良かった。
総二郎の独り善がりなまでの行動でも…。
でも、優紀は、其れでは、優紀の気持ちが壊れてしまうという事を、総二郎自身、理解して居なかった。
総二郎は、優紀の身体だけでなく、気持ち全てを、早く、総二郎のモノにしたかった。
今までの女性には、そんな感情は、感じた事が無かった総二郎だった。
それ程までに、惚れ込んだ優紀なのだ。
総二郎が、“優紀を手放したくねぇ‼”と、思う事は、極、自然な事だった。
だが、其の総二郎の想いだけが、先行してしまって居た。
優紀の縋る様な目付きにやっと、気が付いた総二郎は、優紀を優しく抱き締めて、言葉を交わし出した。
「優紀…。
ごめん。
焦ってしまった。
此れからは、優紀に合わせるから…。
先に進んでも良いか?」
「………」
優紀は、恥ずかしさの余り、言葉には出さなかったが…。
総二郎に、頷いて見せていた。
総二郎は、嬉しさの余り、優紀に、更に、kissを施した。
勿論、優紀に合わせた優しいkissから…。
総二郎の気持ちが入ったkissまで…。
そして、其処からは、総二郎のリードの下…。
総二郎と優紀の長い夜が始まった。
誰にも、邪魔されない二人っきりの夜へと…。