tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4>  20.




そんな話しをして居た所に…。
丁度、料理が運ばれて来た。


類は、滋に食べる様に促していた。


その食べる姿が、さっきまでの俯きがちな不安な顔や、驚愕して居る顔から、料理に興味津々で、笑顔の顔に成って居た滋が其処には居たのだった。


類は、あの時の『party』で見掛けたつくしを思わせるコロコロ変わる滋の顔付きに、魅入ってしまった。


滋も、つくし同様、元々、美味しい料理には、目が無かったのだ。
特に、甘い物には…。


つくしにしてもそうだが…。
滋は、それ以上に、お嬢様らしからぬ女性だったのだ。


お嬢様だからといって、一切、気取らない。
お嬢様ぶらない。


所謂、滋は、お嬢様っぽく無かったという訳だった。



また、滋は、美味しそうに、食事をして居た。


其の滋の仕草にも、類は、興味津々だった。



本来の類なら、父親に強要されたからと言って…。
好きでもない女性との噂話には、反論していた筈だった。


だが、滋の事に関しては…。
類は、『滋のほとぼりが冷めるまで放って置く』事にして居たのだった。


その事自体、F3からすれば…。
OH NO‼』【まさか…‼】と、言わんばかりの現象だったのだ。


もしかしたら、類は、その時には、既に、滋に対して、何か、感じるモノが有ったのかも知れなかった。


だから、類の父親の事にしてもそうだったが…。
滋に対しても、静観出来て居たのかも知れなかった。


今じゃあ、司は、つくしに夢中なので…。


今の類にとっては、“大河原は、俺にとって、『良いカモ』かも知れない。”と、思って居た。


だが、F2(総二郎とあきら)からすれば…。
如何も、類の滋に対する想いが変わって来て居る節さえ感じられていた。


何故なら、滋に、ちょっかいを掛けて、楽しんで居る節を魅せる類だったからだ。


その事に滋は、敢えて、何も言わなかった。
それ処か?
其れが、また、嬉しい滋だった。


其処は、つくしと滋の違う処だった。
つくしなら、発狂しているだろうから…。



で、そうこうしてる内に、類と滋が違和感なく、一緒に居る事が増えて行った。
勿論、其れは、F4ラウンジでも…。


類が寝ている横で、滋が読書している姿を、F3&T3は、度々、見掛ける様に成った。


そして、其れも日が経つに連れて…。
滋が読書している滋の太腿に類の頭が在るという、日常が通常化して行った。


所謂、膝枕…状態だった。


其れも、類の顔は、滋のお腹辺りに向いて居る事も、日常的に通常化して行った。


F3&T3にとって、類と滋のこんな姿を、日常的に見る事が増えて行けば…。
類と滋から訊かなくても、“二人の間には、切っても切れねぇ関係に有ると視る方が、正常な考え方だろう‼”と、特に、思う総二郎とあきらだった。


流石、『女たらし』に、『女慣れ』して来た男だけは在ると言った処だろうか?


という事は、F3&T3が、“類と滋は、付き合い出したのか?”と、勘繰っても仕方ない状況だった。


だから、F3&T3は、類と滋を呼び出すのだった。


そして、“此の状況は、如何いう意味なのか?”と、言う事を説明させる事にして居た。


そして、メープルのラウンジのVIPルームに集結したF4&T4…。
いつもと違う様相のF3に、滋は、類の顔を見詰めるも…。
類は、飄々としたまま。


流石、類で在った。


類も、何時までも、黙って居られる筈等無い事も分かって居たので…。
この際だから、白状する気で居たのだった。


だから、今更、隠す気等、毛頭無かったのだった。



そして、F3からの集中攻撃にも、飄々と対応する類だった。


其処は、やはりのあきらが、口火を切って来た。


「如何言う事だ、類?」


類も、飄々と、返答していた。


「何が…?」


総二郎は、呆気に取られながら、類に言って除けていた。


「あのな…?
 俺等 F3&T3は、F4ラウンジでの、類と滋の出来事を見てんだよ‼
 類が、滋の太腿に頭を置いて居る所とか…。
 類が、滋の太腿に頭を置いて、顔を滋側に向けている所…とか。
 あんな所を魅せられれば、“類と滋の間には、何か有る‼”って、勘付くのが、世の常だ
 ろ?」


類は、尚も、飄々と答えていた。


「ああ。
 その事…ね。
 俺と滋は、付き合ってるから…。」
「「「「「「………」」」」」」


滋は、まだ、付き合ってる認識が無かったので、驚愕して居た。


其れと、今までは、『大河原』と、呼んでいた類が、『滋』呼びしたのだ。


滋は、驚愕するしか無かったのだった。


だが、類は、滋の方を向いて、ニコっと、微笑んで来た。
滋の好きな類の笑顔のままで…。


そんな類の姿を見たF3&T3は、何も、言えずに居た。



唯、F3&T3は、思って居た。


OH NO‼』【まさか、信じられねぇ(ない)‼】と…。



そして、T3は、更に、思って居た。


“滋さんの形勢逆転…‼”と…。


有り得ないと思って居たF3&T3は、実際、目の前で、有り得る事に成った事で…。
“有り得ない事は、この世に無いのかもな(ね)‼”と、思うのだった。



こうして、F4&T4は、F4&滋が、大学を卒業するまで、それぞれの付き合いを謳歌して行った。


大学を卒業後は、F4&滋の家業への拘わりも多くなり、時間が取れない中でも、4CPの付き合いは、深みを増していった。


そして、それぞれの人生に於いて、F4&T4は、それぞれ、必要不可欠な存在に成った事は、言うまでも無かった。



そして、4CPのそれぞれは、人生の伴侶として、共に、白髪に成っても…。
人生の時を別つまで…。


共に、人生を謳歌して居たのだった。



fin

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