tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あの時と変わらない君へ…<つかつく>  12.




エリィー(=つくし)は、養母から…。


「道明寺HDより、“うち(エリィーの養母が経営しているエリィーの所属 芸能事務所)
 と、スポンサー契約をしたい。”と、打診が有って、お受けしたわ。」


と、伝えられた。



エリィー(=つくし)は、思い出していた。


“『道明寺HD』って…。
 この間、美作専務から紹介された方も、『道明寺HD 日本支社長』って、仰ってい
 たわよね?
 美作専務にお伺いしなきゃあ。”


で、美作商事に出向いたエリィー(=つくし)だった。


美作商事に着いたエリィー(=つくし)は、受付で、美作専務を呼び出してもらった。


「エリィーと申します。
 美作専務へ、お取次ぎをお願いしたいのですが…?」


エリィー(=つくし)は、受付で…。
受付担当の女子社員から、怪訝な顔をされたのは、言うまでも無かった。


しかし、専務室に取り次いだ受付担当の女子社員は、エリィー(=つくし)を専務室に通す様に言われ、その事をエリィー(=つくし)に告げて来た。


「此方のエレベーターで、最上階までお上がり下さい。
 秘書がお待ちしております。」
「有難うございます。」


エリィー(=つくし)は、勇んで、エレベーターの方へ向かって歩いて行った。



その後、女子社員が、アーティストの『エリィー』と、気付いたのは、かなり経ってからの事だったのは、言うまでも無かった。



そして、最上階に上がったエリィー(=つくし)を待って居たのは、あきらの秘書をして居る桜子だった。


あきらと言えば…。
エリィー(=つくし)が、受付を通して居る間に、実は、司に連絡を入れていた。


「司、牧野が、うち(美作商事)に来てる。
 お前、如何する?
 偶然を装って、こっち(美作商事)に来るか?」


司は、当然というかの様に、あきらに返答して居た。


“つくしが、来てるなら、行くに決まってんだろ‼
 俺が、行くまで、帰すなよ‼
 今直ぐ、行く。
 つくしを待たせて於いてくれ‼”


あきらは、必死に何かを訴えるかの様な司の震えた声に、笑いたく成るのを、必死で止めていた。


だが、言葉と一緒に、笑い声に成って、口から発していたあきらだった。


「了解(笑)‼」


あきらは、携帯を切った後…。
笑いたい所を堪えていたあきらだった為、お腹を抱えて笑い出して居た。


司は、TELでのあきらのその様子は、分かって居たので、不服では在ったのだが…。


取り敢えず、司は、執務室から出る準備をしていた。


「西田、悪ぃが…。
 つくしが、あきらの所(とこ)に行ってるらしい。
 あきらから、連絡が来た。
 この後のスケジュール調整を頼む。
 今から、あきらの所(とこ)に行く‼
 明日だったあきらとの打ち合わせを今日に持ってくる。
 頼んだぞ‼」


西田は、この時点で、スケジュール調整を部下に伝えていた。


そして、西田は、心の中では、溜息しかなかった。


“はぁ~。”


司は、既に、地下駐車場に向かって居たのだった。


勿論、司の気持ちは、ウキウキだった事は、言うまでも無かった。



一方、桜子の誘導に寄り、あきらの執務室に通されたエリィー(=つくし)は…。


エリィー(=つくし)は、あきらに、道明寺HDからのスポンサー契約に関しての詳細を訊こうとしていた。


「美作専務、お伺いしたい事が有り、お邪魔しました。
 お忙しい処に、申し訳ございません。」


あきらは、“何を訊かれるのか?”と、不安気で居た。


勿論、顔には、出さないあきらでは在ったのだが…。


「否、構わねぇが…。 
 何の事だろうか?」
「はい。
 母から、“道明寺HD様とのスポンサー契約を取り交わした。”と、伺いました。
 先日、美作専務から、ご紹介頂きました道明寺HDの道明寺支社長と、今回の件は、何
 か、ご関係は有りますか?」


あきらは、ドキッとしていた。


本来のつくしは、『鈍感 少女』だった。


つくしの記憶を失っているエリィーは、“鈍感では無いという事なのか?”と…。
その場で、あきらは、思って居た。


だが、この件は、司に任せる事にしたあきらだった。


当の本人でもないあきらが言える事は、何も無いと判断しての事だった。


「俺が、申し出た訳じゃねぇから…な?
 本人に訊く方が良いんじゃねぇのか?
 もう直ぐしたら、司が、打ち合わせで、此処(あきらの執務室)に来るから、本人に訊
 けば良いんじゃねぇか?」
「では、そうさせて頂きます。」


エリィー(=つくし)は、司が、あきらの執務室に来るまで、待たせてもらう事にした。


司の思惑が、一応は、実った形と成った事は、言うまでも無かった。

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