tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

Remember me…<つかつく>  12.




つくしは、道明寺邸に連れて来られていた。



其処で、後のつくしは、驚愕の余り、腰を抜かすのでは無いかという状況に成って居た。


其れは、何故かと言うと…。


原因は、そうなので在った…タマが、其処に居たからだったのだ。
当然では有るのだが…。


何故なら、司は、眠っているつくしを抱き上げて、(道明寺)邸の司の自室に入って居たのだ。
当然、タマは、『使用人頭』として、司の後ろに就いて、司の自室に入って居たのだから…。



そして、タマは、司の後ろを司の幼少期の頃からの主治医を務めている女性ドクターと、一緒に歩いて居た。


そして、タマは、ドクターから、つくしの症状を確認して居た。
勿論、小声で…。


「つくしの症状は、如何、何ですか?」


ドクターは、タマに、怪訝な顔付きをして居た。


「牧野さんは、貧血だと思われます。
 其れより、タマさん…。
 牧野さんを、ご存知、何ですか?」


タマは、パッと、笑い顔に成って、言って居た。


「知ってるって、もんじゃないさね。
 つくしは、坊っちゃんの高校生の頃からの恋人さね。
 先生も、覚えてるでしょ?
 坊っちゃんが、暴漢に刺された時…。
 病院まで、坊っちゃんを、背中で抱えて居た少女を…さね。
 其の少女が、つくし…ださね。」
「………」


ドクターは、驚愕で、何も言えなかった。


勿論、顔までは、覚えて居なかったが…。
ドクターにとって、其の当時の状況は、今でも、良く覚えて居た。


だが、司からは、何も聞かされて居なかった。


だが、ドクターには、思い当たる節は在った。


司が、医務室に、飛んで入って来た時…。
司は、秘書の西田に声を掛けて居た。


“確か、其の時、牧野さんの事を『つくし』と、呼び捨てにして居た。”と、言う事を…。


更に、女性ドクターは、考えて居た。


“だとすれば…。
 司様に事情を聞く必要が在る。”と、認識するドクターでは在ったのだ。



そして、司は、つくしを司の自室のベッドに寝かせて居た。


其の事自体、普段の司からすれば、有り得ない事だと思うドクターだった。


という事は…。
“タマさんが言って居る事は、事実という事なのだろう‼”と、認識するドクターだった。



そう考え乍ら、其処(司の自室のベッドルーム)で、つくしの治療を済ませたドクターだった。


つくしは、点滴を施され、眠りに着いたままだった。


だから、タマは、司の自室のベッドルームのドアを、そーっと、閉めた後…。
司に問い質して居た。


「坊っちゃん…。
 此れは、如何言う事だい?」


司は、タマの顔を、じーっと、見て、言って除けて居た。


「タマ…。
 つくしは、英徳に関連する記憶、全てを失くしてんだ‼」


タマは、悲しそうな顔付きに成って居た。


「其れは、タマの事も、含めてという事ですかい?」
「ああ、そう言う事だ‼」


タマは、独り言の様に、“何て事だ…さね⁉”と、言い乍ら、途方に暮れる様な目で、司を観て居た。



タマにして視れば…。


“坊っちゃんの記憶が戻ったと聞いて安堵して居たさね。
 だから、直ぐにでも、つくしを見付け出せば、また、タマの前につくしが現れると思っ
 てたさね。
 何で、坊っちゃんとつくしは、こう成るんだろうね。”


と、タマは、思わずには、居られなかった。


そして、タマは、訊いて於かなければいけない事が在る事に気が付いた。


「坊っちゃん…。
 つくしの事…?
 奥様は、ご存知ですかい?」


司は、頷き乍ら…タマに答えていた。


「ああ。
 ババアが、つくしを誘導する様に、道明寺HDに入社させてるんだ‼
 俺の為でも在っただろうけど…よ。
 ババアにとっては、優秀なつくしを、道明寺HDに入社させたかったんだろうな。」


司から、其の言葉を聞いたタマは、納得していた。



其の司とタマの会話をじーっと聞いて居たドクターは、つくしの道明寺家に於ける立ち位置を実感したのだった。


だからだろうか?
つくしを手厚く診る事にして居た司の幼少期からの主治医を務めているドクターだった事は、言うまでも無い。



一方のつくしは…。
例のエレベーターでの女性従業員の会話の中に出て来た『1月31日』というキーワードを基に、つくしの中で或る事が起こっていた。
其れは、つくしが、記憶を戻り出して居たという事だった。


つくしの夢の中では、司の『Birthday』の『1月31日』の『party』で、司に渡す為に、司の顔型を模ったクッキーを嬉しそうに作って居るつくしの姿が出て来て居た。


コンロのグリル(魚焼きコンロ)で作られた魚臭さが在る 司の顔型クッキーを…。
あの道明寺家のクルーザーで、嬉しそうに見詰めている司も、夢の中に出て来た。



つくしは、夢を見乍ら、思い出して居たのだった。


目覚めたつくしの傍には、ベッドに頭だけを乗せた状態の司が寝ていた。


つくしは、司に申し訳無い事をしたと、反省していた。


だが、つくしは、司が、記憶を戻している事を知らなかったので、正直、“お相子だよね‼”とも、思って居たつくしだった。


そして、つくしは、司が寝ているからという訳じゃないのだろうが…。
司のクルクル髪を、笑みを溢し乍ら、触って居た。


普段、頭を触られる事を嫌う司なので、“こんな機会はまたと無い‼”と、思うつくしが居た事は事実だった。



つくしは、記憶が戻った事で、つくしの頭の中の霞ががった視界が、何もかも、はっきりしたのだった。


だからという訳じゃないだろうが…。
司が、早く目を覚まして欲しいつくしだった事は言うまでも無いのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する