Remember me…<つかつく> 13.
司は、やっと、目を覚ました。
つくしが、クスクス笑い乍ら、司の頭を触って居る事に、司自身、気が付いたのだ。
そして、思わず、司は、つくしに声を掛けていた。
「つくし…。
目を覚ましたか?」
「うん。」
つくしは、言葉を発し乍らも、何の躊躇いも無く、司に頷いて魅せていた。
司は、そんなつくしの様子に、今までと違う違和感を感じて居た。
だから、司は、気が付いたのだった。
司が感じるつくしの違和感の意味を…。
だから、司は、つくしに訊いて居たのかも知れない。
「つくし…?
もしかしなくても、記憶、戻ってるよな⁉」
「うん。」
つくしは、返事をし乍らも、何の躊躇いも無く、また、司に頷いて魅せていた。
司は、つくしの其の様子に、嬉しく思って居た。
司は、つくしが、貧血で倒れた事も忘れて、つくしにkissを施して居た。
しかも、軽いタッチのkissでは無く、深く成るkissを…。
つくしは、突然の事に、慌て始めた。
何故なら、つくし自身…。
そんな司の行動を、予期して居なかったからだ。
何故なら、つくしは…。
司の記憶が戻って居る事に、つくし自身、まだ、半信半疑で居たのだった。
否、つくし自身、司に訊くまで、確信が持てて居なかったのだ。
だから、司が、つくしの唇を離した時に、つくしも、司に訊き出して居た。
「道明寺も、記憶、戻ってるよね?
ねぇ、其れって、何時(いつ)?」
司は、つくしの目を、じーっと、見たまま、答えていた。
「ああ。
かなり前に、戻ってる。
あいつ等(F3)が言うには…。
つくしが、日本で、英徳時代の記憶を失くして直ぐの頃に、俺は、NYで、つくしの記
憶を取り戻したみてぇだな。」
「そうだったんだぁ~。」
つくしは、驚愕する様子も無く、自然と、事実の状況を受け止めているかの様子だった。
だが、司は、つくしに言って居た。
「凄ぇと思わねぇか?
俺とお前は、NYと日本で、離れて住んでたのに…よ。
俺とお前の記憶は、入れ違う様に、記憶を取り戻したり、失くしたりする何て…な。」
だが、そう言い乍らも、司は、やっと、つくしを手に入れられた様で、嬉しかった。
だからだろう‼
司は、直ぐ、つくしの記憶が戻った事を、タマに報告していた。
勿論、司は、西田にも、報告していた。
そして、司からの報告を受けて、西田は、保と楓にも報告していた。
そして、司は、F3にも、F4LINEで報告していた。
『つくしの記憶が戻った‼』と…。
そして、F3は、司から報告の在ったつくしの件の報告を受けた事で…。
総二郎➡優紀へ
あきら➡桜子へ
桜子➡滋へ
T3のそれぞれにも、F2から報告していた。
類は、司から報告を受けるのみだった。
勿論、まだ、つくしは、病み上がりという事も有り…。
司は、F3&T3には、F4&T3LINE(*)で報告していた。
『つくしは、まだ、病み上がり、何だ。
まだ、お前等 F3&T3に、つくしを会わす訳にはいかねぇ‼』と…。
だが、特に、F3&T2は、早く、つくしに会いたかった。
F3&T3の中では、優紀だけが、唯一、つくしと繋がって居たので…。
会う事も有ったし…。
また、LINE や TELで、連絡を取り合って居た。
だからこそ、F3&T2にとって、此れからは、仲間として、つくしと接する事が出来る事を喜んでいた。
なので、一日も早く、F3&T2は、仲間として、つくしに会いたかったのだ。
【(*)F4&T3LINEとは…。
つくしには、英徳時代の記憶が無かったので、つくし以外で、F4&T4LINEとは別
に、グループLINEが作られていたのだった。】
だが、司は、つくしが、まだ、仕事に復帰して居ない事を理由に、F3&T3をつくしに会わせる事を、先延ばしして居たのだった。
司は、もう少し、つくしと二人っきりに成れる時間が欲しかったのだ。
だからこそ、つくしには、仕事を休ませ、つくしを道明寺邸の司の自室に留まらせていた。
其の間に、つくしの住まいを道明寺邸に移す準備を進める司だったのだ。
勿論、保と楓には、了承させた事は言うまでも無い。
保と楓より、了承を得れた事は、司自身、当然の事として、捉えて居たのだった。
其れに、此の情報を聞き付けた椿が、日本に帰国して帰って来る事も、また、時間の問題と思われて居た。
だからこそ、タマは、思うのだった。
“世田谷の道明寺邸は、再び、賑やかに成る日も、近付いて来て居るださね‼”と…。
また、其の事を嬉しく思うタマで在った。
そして、司が、仕事で、道明寺邸に居ない間に…。
世間話の様に、司の記憶が戻った時の状況を、つくしは、タマから訊いて居たのだった。
驚愕したのは、其の話しをタマから聞かされたつくしだった事は言うまでも無い。
つくしは、思って居た。
“夢を見ただけで、記憶が取り戻せるんだ‼”と…。
また、司が、F3から聞いたというつくしの記憶を無くした時の状況を、タマは、司から聞かされて居たのだ。
だから、タマは、つくしからも、其の時の状況を訊いて居たのだった。
だから、タマは、つくしに言えた事だったのかも知れない。
「坊ちゃんとつくしは、何処まで、同類、何だろうかね?
坊ちゃんとつくしは、どんなに離れて居ても、どんな状況に成ったとしても…。
如何しても、『赤い糸』で、結ばれている様ださね。」
「………」
つくしは、タマの其の言葉に、驚愕で、何も返答出来ずに居たのだった。
否、つくしは、唯、苦笑いの状況だった事は言うまでも無い。
タマが、そんな言葉をつくしに向けたのは…。
司とつくしの何方も、お互いの記憶を失って居た筈なのに…。
司とつくしの何方も、お互いの記憶を失って居た間も、一切、お互い以外の相手と恋愛をして来なかった。
タマは、其の事自体が、タマからすれば、“『赤い糸という名の運命』なのだろう。”と、つくしに、言いたかったのだ。
そして、そうこうしてる間に…。
やはりと言うべきだろうか?
椿が、日本に帰国して帰って来た。
司にして視れば…。
椿の行動は、“当然の事だろう‼”と、理解出来るも、つくしは、そうは、いかなかった。
何故なら、つくしは、(道明寺)邸に住んで居た頃の事を思い出したかの様に…。
やっと、(道明寺)邸に慣れ始めて居た。
そして、立ち眩みも無く成って居たつくしは、(道明寺)邸の中を歩きながら、タマと、静かに時を過ごして来た。
其れなのに、突然の椿の帰国で…。
所謂、椿が、道明寺邸に登場した事で、行き成り、つくしは、道明寺邸で、騒がしい日々を過ごす事に成ったのだから…。
そんな椿は、病み上がりのつくしの身体を力任せに…。
ギューッと、抱き締めて居た。
タマが、椿を止めなければ、つくしは、息絶え絶えに成って居る所だった。
つくしは、肩で、息をする程、息苦しそうにして居た。
其の話しを帰宅後に、タマから聞いた司は、椿に、威嚇して居た。
「姉ちゃん…。
つくしは、まだ、病み上がりで、仕事も復帰させずに、道明寺邸で、療養させてんだ‼
何か有ったら、如何すんだ?」
椿にして視れば…。
“つくしの記憶が戻った‼”と、聞けば、何を置いても、日本に帰国して、“つくしちゃんに会いたかった‼”と、言う事が、本音だったのだ。
だが、其れは、椿自身、つくしの事を考えて居なかったという事に成る。
椿は、何時も、司を怒る側だったというのに…。
初めて、司に怒られた事で、反省して居た椿だったのだ。
<此の二次小説『Remember me…<つかつく> 13.』は、長めに成っております
事を、お詫び申し上げます。>
<此の二次小説『Remember me…<つかつく> 13.』は、2020.1.28 0:20
に、投稿の際、いつもは、直ぐ、投稿完了するのだが…成って居なかったんです。
しかも、にほんブログ村 様に入る時、タイトル名の下に、文面が入るのですが…。
入って居なかったんです。
其の為、1月28日 1:48に、『Remember me…<つかつく> 13.』を、一旦、
掲載解除して下書きに移して、確認しました処…。
理由は分からないのですが…。
また、『最新の編集内容が自動保存されています。』が、記載された状況でした。
ですので、また、一旦、掲載解除しておりました事をお詫び申し上げます。
お詫び文記載日…2020.1.28 2:00>