priority…<つかつく> 8.
<つくしside>
私は、驚愕で、仕方なかった。
そんな事情が有った、何て…。
知らなかった。
聞いて無かったし…。
付き合って居る間柄だと思うなら、普通、私に伝えてから、アラスカに行かない…?
私が、怒って居た事は、如何してくれ様っ‼
“もう、何も言えない。”と、私は、項垂れてしまった。
でも、今日は、私の『Birthday』だし…。
だから、私は、言ってしまったのかも…知れない。
「そうならそうと…。
言ってくれても、良かったんじゃない…?」
「言う間も無く、アラスカに、飛ばされたんだよ‼」
「そうだったんだ…。」
其れ以上…。
私は、何も言えなく成った。
で、道明寺は、私に問い出した。
「で、お前の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、何時(いつ)、『俺』に、何だ⁉」
「………」
私は、真剣な顔付きに成って居たとは思うけど…。
其の場で、私は、何も言い出せなかった。
今思えば…。
確かに、今までの私の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、『仕事』だった。
ううん、そう思おうとして居ただけかも知れない。
だって、真実を知ってしまった今の私は、こいつに魅了され始めて居た。
だから、私の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…。
“初めから、『道明寺』だったんだ‼”と、思えて来た。
でも、其の事を、こいつに言うのは、照れ臭い。
だから、“察して欲しい‼”と、思う私は、我儘なのだろうか?
そんなこいつは、何時(いつ)までも、ニヤニヤして、私の言葉を待って居る…らしい。
だから、言わないといけない状況を作られてしまって居た。
「今の私の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…?」
「今のお前の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…?」
私の言葉を、繰り返し連呼して、迫って来るこいつ…。
遣り辛いし…。
照れ臭い…。
其れに、言い辛い…。
“もう、そんな至近距離に迫って来ないで…。”と、大声で、叫びそうに成って居た私が、其処に居た事は言うまでも無い。
だから、言ってしまった私だった。
「今の私の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…?
『あんた』だよ‼」
照れ乍ら言った私に対して、こいつは…。
右手を突き上げて、大声で叫び出した。
「よっしゃー!
良いんだな‼
お前の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、『俺』…何
だな?」
「………」
確認する様に、更に、私に訊いて来るこいつ…。
もう、私は、照れしか無かった。
そして、私は、額からデコルテまで、真っ赤な顔をして、照れて居たと思う。
だって、覗き込まれて、『OK』の言葉を促すこいつ…。
だから、俯いたままの私は、言葉無く、こいつに、頷いて魅せていた。
其れと同時に、私は、こいつに引き寄せられて、抱き締められて、kissをされて居た。
長らく、そんな甘い雰囲気に成った事が無かった私は…。
如何して良いのか?
分からず、戸惑うしか無かった。
そして、私は、こいつから言われてしまった。
「また、俺とつくしは、恋人同士に戻ったんだ‼
お前から、『道明寺』と呼ばれる事も好き、何だけど…な。
俺とつくしが結婚する事は、もう、決定事項、何だ。
此れからは、『司』って、呼べよ‼」
“そんな低い声で、私の耳元に、囁く様に、言わないで~‼”って、叫んでしまいそうだった。
だって、色っぽい、こいつを見て居たら、照れてしまうんだもん。
何も、言える訳、無かった。
だから、私は、在り来たりにしか、こいつに答えられなかった。
「うん、分かった。」
だから、其の場で呼ぶ様に、強要された私だった事は言うまでも無い。
「分かったんなら、今、呼んで視ぃ‼」
私は、そう言われてしまい、余りに照れてしまった為、躊躇し乍ら、呼んでしまった。
「………、司?」
「はぁ~??
俺の名前を疑問形で呼ぶな‼
まあ、良いか?
俺の事を『司』って、呼ぶだけは、呼んだから…な。
まあ、今日は、つくしの誕生日だし…な。
此れで許して遣るよ‼
で…。
つくし…。
今日は、此処に泊まって行くだろ?」
「………」
何も、言い出せない私に、強制の様に、こいつは、言って来た。
「今日は、お前の『Birthday』だから、良いだろ?」
「………」
何も、答えられない私に、如何も、拒否権は無い様子だった。
<此の二次小説『priority…<つかつく> 8.』は、少し、短めに成っております事を
お詫び申し上げます。>