priority…<つかつく> 17.
<司side>
F3&T3にLINE報告して、道明寺邸で集まる事に成った。
俺から、LINE報告をした理由は…。
俺とつくしが、1月4日(日本時間)には、渡英するという事も、理由の一つだった。
また、あきらから、再三に渡って、俺にLINEが入って来ていた。
其の事も、F3&T3にLINE報告した理由でも在った。
『牧野がイギリスに戻る前に、T3が、牧野に会って於きたいらしい。』
と…あきらから、俺にLINEが入って来ていた。
だから、俺から、あきらにLINE報告して於いた。
『俺とつくしは、1月4日(日本時間)には、渡英する。』
実は、今の俺にとって、“つくしとの限られた時間を、俺とつくしの二人っきりで過ごしてぇ‼”という事が本音だった。
だが、時間を作らねぇと成ると、後で、滋と三条には、何を言われるか、分からねぇので、仕方なく、素直に、応じて遣った。
だから、俺は、時間を作って遣った。
そして、道明寺邸のリビングルームに、F3&T3が、久々に集まったという訳だった。
で、何故、道明寺邸に成ったかというと…。
昨夜の俺は、つくしを翻弄し過ぎて…。
如何やら、俺は、つくしを抱き潰してしまったらしい。
で、起きられねぇつくしを作ってしまった。
だから、道明寺邸に、場所を変更せざるを得ないという事が、正直な処だった。
実は、F4&T4のいつもの集まり場所で在る 東京メープルのラウンジのVIPルームで、集まる予定だった。
だが、俺は、急遽、F4LINEに連絡を入れて居た。
『集合場所を道明寺邸に変更してくれ‼』
まあ、俺が、場所の変更を伝えただけで、F3には、理由を伝え無くても、F3は認識済、何だろうけど…よ。
だからだろうな。
F3の返答は、F3全て…。
『了解‼』…だった。
で、自然な形で、F4は、F4で…。
T4は、T4で…。
纏まって、ソファに座って、喋る事に成った。
<つくしside>
私は、桜子から、行き成り、キレられてしまった。
「先輩…?
私が、言いたい事…。
何か、分かりますぅ~?」
「はぁ~??」
私は、桜子が、何故、キレて居るのかも、見当が付かなかった。
だから、訊いてしまって居たのかも知れない。
「何の事だか?
全く、分からないんですが…?」
そんな私に、桜子は、キレ出していた。
「先輩…?
いい加減にしてもらえますぅ~?
イギリスに行ったっ切り、音沙汰無くて…。
しかも、携帯、勝手に変えたでしょ‼
連絡を付けたくても、一切、連絡も付けられ無くて…。
一体、何を考えて居るんですか?」
私は、思って居た。
“そう言う事…か?”と…。
だから、言い訳じゃ無いけど…。
T3に、説明する様に、話しして居た。
そんな私は、顔の前に、拝む手の様に、両手の掌を合わせる様な動作をし乍ら、話しして居た。
「あっ、ごめん、ごめん‼
イギリスに転勤した頃は、司の事を忘れたくて、仕方なかったの‼
だから、T3は、勿論だったけど…。
特に、F3と連絡を取る事に、躊躇する私が居た事は事実だったのよ‼
ましてや、優紀は、西門さんの奥様…。
桜子は、美作さんの奥様…でしょ。
あの当時は、F3&T3に、連絡を取れば、司を思い出してしまう材料が、揃い過ぎてた
のよ‼
だから、其の当時の私の『priority【プライオリティ】(=優先順
位)』は、『仕事』と、位置付けて居たの‼
今思えば、無理矢理、私の『priority【プライオリティ】(=優先順
位)』は、『仕事』と、位置付けて居たんだと思う。
でも、今は、司にも、素直に成れる自分自身が居るから、もう、大丈夫だよ‼」
桜子は、ニヤっと、笑い乍ら…。
私に言って来た。
「じゃあ、今の先輩の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』
は、何ですの?」
私は、素直に答えていた。
「司にも、素直に、答えてるんだけど…ね。
今の私の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…。
勿論の『司』だよ‼」
桜子は、納得した様に、言って除けていた。
「まあ、其れが、当然ですわね。」
だから、私も、T3に訊いて視た。
「じゃあさぁ~。
T3の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は…?」
先ずは、優紀が即答した。
「勿論、『総二郎さん』だよ。」
で、桜子も、即答していた。
「私も、勿論、『あきらさん』ですわ‼」
だが、滋さんは、寂しそうに、言って除けていた。
「私は、やっぱり、『仕事』かな…?」
で、滋さんは、続けて、私の方を向いて訊いて来た。
「ねぇ~、つくし…?
司との結婚は、決まったの?」
其の件は、何れ、バレると思い、即答して於いた私だった。
「司からは、“1月31日に、入籍だけは、先に済ませる。”って、言われてるの。
式は、後日…かな?」
滋さんは、更に、寂しそうに、言って除けていた。
「じゃあ、独身は、“私だけ…?”って事だよね?」
其の件に関しては、桜子が、答えてくれた。
其の辺は、空気を読んで、良く、根回ししてくれるのが、桜子だったりするんだよね。
私では、答え難いから…。
「まあ、そう言う事に成りますね。」
滋さんは、辛そうに、桜子の言葉に返答していた。
「だよね…。」
今日は、何か?
いつもと違う滋さんが、其処に居た事は、事実だった。