エロ門、改め【エロ門、登場】…<総優> 続編⑭
<総二郎side>
俺と優紀は、気が付いて居なかったのだが…。
親父とお袋は、初釜の日の1月7日に、松岡の両親を、(西門)邸に呼んで居たらしい。
親父とお袋は、松岡の両親に、言って居たらしい。
「優紀さんの頑張りを、観て上げて下さい。」と…。
で、松岡の両親は、恐縮し乍らも、初釜の席にお越し下さったそうだ。
そして、初釜が終了後に、松岡の両親も交えて、(西門)邸で、両家だけの食事会を行った。
其の席で、優紀が妊娠して居る事を、親父から、松岡の両親に伝えられた。
余りにも早い展開に、松岡の両親は、呆気に取られたのか?
言葉が出て来なかったのか?
絶句していたのか?
其の辺りに関しては、本心を訊いて視ねぇと分からねぇので、俺には、何とも言えねぇが…。
松岡の両親は、顔を見合わせて居た。
だが、最終的には、喜んで下さった。
そして、初釜終了後の家族での食事会後に…。
俺は、密かに、兄貴に、(お)礼の連絡を入れていた。
勿論、疲れたで在ろう優紀を、俺と優紀の自室に連れて戻り、優紀には、ゆっくり休む様に、ベッドに入らせて於いてから、俺は、兄貴に連絡して居た。
「兄貴…。
今回は、優紀の事で、色々、世話に成って、サンキュな‼
で、報告だけど…な。
優紀が、妊娠して居る事が分かって…。
妊娠10週目だったわ。」
俺は、照れ乍ら、兄貴に話しして居たのだろうか?
兄貴も、TELの向こうでは、ニヤニヤし乍ら、返答して来た。
“ああ(笑)。
産婦人科から、俺にも、お前等が帰った後…。
連絡、来たわ。
おめでとうさん。”
だから、俺は、素直に、兄貴に返答していた。
「ああ、サンキュ‼」
で、急に、兄貴が、真剣に成って、俺に話しし始めていた。
“総二郎…。
優紀さんと巡り会えて、本当に、良かったな‼
其処は、司の奥さんに感謝だな‼”
俺は、怪訝な声に成って居たかも知れねぇ。
「ああ。
兄貴…。
急に、何だよ⁉」
兄貴は、神妙な声音で、俺に、更に、話しし始めた。
“実は、今までの俺は、ずーっと、心に重りを付けて居る状態だったんだ。
俺等 兄弟は、幼少期の頃から、茶の稽古は厳しかった。
そんな中、総二郎は、頭角を現した。
俺が、“『次期家元』を名乗って居て良いのか?”と、思い悩む程…。
総二郎は、茶に長けていた。
総二郎も、知って居たと思うけど…な。
俺は、茶を点てるより、本を読んだり、勉強して居る方が、性に合って居ると思って居
たし、実際、好きだった。
けど、総二郎は、茶が好きで、茶が全てだっただろ?
其れに、丁度、俺が高校生の頃に芽生えた俺の将来の夢は、ドクターに成る事。
英徳大学に進学する際の学部を決める段階に成って、俺は、父さんに打ち明けたん
だ。
「医者に成りたい‼」って…な。
父さんは、既に、気が付いて居たのかも知れない。
其の時に、父さんから、言われたんだよな。
「お前が、医者に成りたいというのなら、家を出なさい。
一人で、どれだけ出来るか、遣って視なさい。
其の代わり、大学の学費は出して遣る。
親の責任としてな‼」って…な。
だから、父さんの言って居る意味も理解出来た俺は、西門家を出た。
けど、其の後の総二郎の噂話や、ゴシップ誌に書かれている情報で、総二郎の置かれて
いる立場を理解した時…。
俺は、“総二郎だけに、次期家元の座を託して、西門流を総二郎だけに押し付ける形に
成って良かったのだろうか?”と、悩みに悩んだよ。
俺は、西門家の長男として生まれ乍ら、次男で在る 総二郎だけに西門家を押し付け
た。
俺は、総二郎に申し訳無いと、何度も思ったよ。
其れに、総二郎とも、良く、話し合いしない間に、俺は、西門家を出てしまった事を、
後悔した。
でも、総二郎は、優紀さんと知り合えて、本来の総二郎に戻ってくれた。
其の事が、俺は、本当に嬉しいんだよ。”
一気に、話し始めた兄貴の声は、涙声の様子だった。
俺が、兄貴に対して、思って居た事 や 蟠りは、今、此の時点で無く成って居た。
だから、俺は、兄貴に言えた言葉だったのかも知れない。
「兄貴が、そんな風に思って居た事を、俺は、知らなかった。
だが、もう、過ぎた事だよ。
其れに、俺は、今、幸せだから…よ。
兄貴…。
男兄弟って、良いな‼」
俺が、そう言うとは思って無かっただろう兄貴は、一瞬、言葉が出て来なかった様子だった。
だが、返事だけは、俺に返してくれた。
“………。
ああ。”
そう言って居た後も、色々、話しして居たが…。
兄貴と俺のTELは、そろそろという事に成り、切った。
そして、優紀が妊娠して居る事は、俺から、F3&T3に報告した。
勿論、F3&T3への報告なので、優紀の傍で、報告していた。
先ずは、勿論のLINEで報告した。
『優紀が妊娠した。
妊娠10週目だ。』
“一斉に、『既読』が付くって、如何だよ‼”と、俺は、苦笑していた。
ベッドで横に成り乍ら、目を覚まして居た優紀も、一斉に、『既読』が付いた事を驚愕していた。
で、先ずは、牧野が、返信して来た。
『優紀…。
おめでとう‼
もしかして、私のお腹の子と、同学年…?』
俺と優紀は、予定日を考えて居た。
優紀が、返信した。
『そうかも…。』
其れに、反応したのは、牧野じゃねぇ。
やはりのT4のお祭り女こと…。
滋だった。
『(≧∇≦)
凄いじゃん‼』
桜子は、驚愕して居る様子だった。
『ほんと、吃驚ですわ。
流石、F4です事…。』
嫌々…。
偶然だっつーの‼
俺でさえ、優紀の妊娠は、テンパったんだから…よ。
優紀に関しては、妊娠自体さえも、気が付いて無かったんだっつーの‼
自身に起こって居る身体の異変にも、優紀は、気が付いて居なかっただっつーの‼
ほんと、何でも、F4で纏めんなっつーの‼
だが、今の俺は、幸せだから、許して遣るよ‼
<此の二次小説『エロ門、改め【エロ門、登場】…<総優> 続編⑭』は、総二郎の兄
で在る 祥一朗の気持ちとして、綴らせて頂いて居る文面が在ります。
私は、神尾葉子先生の『花より男子』を拝見して居て、「総二郎に次期家元を託した後
の総二郎の兄で在る 祥一朗の気持ちは、如何程(いかほど)だったのだろうか?」
と、思って居ました。
なので、勝手致しまして、私共で勝手に、妄想して、綴らせて頂きました。
関係者各位 様、勝手に綴らせて頂いております事をお詫び申し上げます。>