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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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エロ門、改め【エロ門、登場】…<総優>  番外編②




<総二郎side>


俺は、優紀の親父さんから、訊かれた言葉に、一瞬、戸惑って居た。


「総二郎君…。
 優紀は、西門流 次期家元夫人として、遣って行く事は出来るのだろうか?
 私は、優紀の事を心配してるんだよ。
 優紀が、西門家にも、迷惑を掛け無ければ良いのだが…。」


だから、俺は、優紀の親父さんが、安心してもらえる様に、話しを促していた。


「優紀なら、大丈夫ですよ‼
 『笑わない、冷たい女』と言われている、あの気難しい俺のお袋とも、優紀は、仲睦ま
 じくしてくれてますよ‼」


優紀の親父さんのホッとして居る顔付きに、俺も、安心していた。


だが、俺は、優紀の親父さんから、言われた言葉に、ハッとしていた。


「そうか。
 其れは、良かった。
 総二郎君には、もう、分かって居るとは思うが…ね。
 優紀は、優紀自身が言わんとしている言葉の半分も、言えない様な娘、何だよ。
 其れに、優紀自身、言葉に詰まると、眉が、下がり眉に成る。
 だから、そういう時の優紀の顔付きは、困った様な顔付きに見えてしまう。
 だから、“優紀の心の声が、直ぐに、顔に出るんじゃないか?”と、何時(いつ)も、危
 惧して居たんだよ。
 茶道が好きなだけで遣って行ける様な世界じゃないだろ?
 総二郎君は、子供の頃から、そういう世界を見て来て居るから、次期家元としても、遣
 って行けると思うが…ね。」


だが、俺には、優紀が、必要だという事を、今更乍ら、優紀の親父さんに、訴えていた。


「実は、俺が、子供の頃は、俺の兄貴で在る 長男が西門流を継ぐ予定だったんです。
 だから、兄貴が、一時は、『次期家元』を襲名して居たんです。
 其の兄貴が、“医者に成りたい‼”と、言い出し、(西門)家を出て行った事で、俺は、
 兄貴から、西門流を託される形で、俺が西門流を継ぐ事に成ったんです。
 俺が、中学の頃の事です。
 ですが、俺が、こう遣って、西門流と真面に向き合える様に成ったのは、優紀と付き合
 う様に、成ってからです。
 其れまでの俺は、何処か?
 西門流に対して、冷めて見て居たんです。
 勿論、お義父さんが、仰る優紀の仕草や表情…其の全てを俺は知って居ます。」


俺は、一旦、言葉を止めた。


俺は、優紀の親父さんの様子を見乍ら、また、話しし始めた。


「実は、俺と優紀が、知り合えたのは…。
 最初は、牧野絡みでした。
 俺と優紀が知り合ったのは、俺等が、高校の頃の事です。
 そういう意味で言うと、俺と優紀は、長い付き合いです。
 俺には、優紀の良い所も、“此れは…?”と、思う所も、優紀の色々な姿を知って居ま
 す。
 其れに、お義父さんの前で言うのは、何なんですが…。
 俺等が高校の頃は、俺は、優紀を傷付けてばかり居ました。
 俺は、知らないうちに、優紀を好きに成って居たんです。
 俺が、高校の頃には、既に、優紀の事が好きだったんだと思います。
 でも、其の事に気が付いて居なかった俺は、優紀の仕草や表情自体が、却って、俺を苛
 立たせて居たんです。
 俺は、優紀にだけ、俺の本性を曝け出して、当たり散らして居ました。
 俺の幼馴染で親友以外、誰にも見せた事の無い、俺のポーカーフェイスの裏側に在る
 俺の内面部分を、優紀にだけは曝け出せるのに…。
 其の事に、其の当時の俺は、全く、気が付いて居なかったんです。
 寧ろ、俺の幼馴染で親友でさえも、俺が魅せて居ない顔も、優紀には、曝け出して居ま
 した。
 其れなのに…。
 其の当時の俺は、バカな男でした。」


俺は、其の当時の事を反省するかの様に、懺悔の意味も込めて、俺は、優紀の親父さんに話ししていた。


「其れから、何年か経って…。
 優紀とは、会えなく成って居たんです。
 そんな頃に…。
 司…あっ?
 『司』って言うのは、牧野の旦那で、俺の幼馴染で親友、何ですが…。
 司と牧野が、結婚する時…。
 優紀も、牧野から披露宴に招待されて居たらしいんですが…。
 優紀が、俺に、“会いたくない‼”と、言って居ると、司から、聞かされて、俺は、ショ
 ックだったんです。
 其れで、俺の優紀への気持ちに、やっと、気が付いた位だったんです。
 “俺は、優紀を好きに成って居たんだ。”と…。
 其の時の俺は、“もう、遅いのか?”と、苛立って居ました。
 其れでも、優紀は、こんな俺を好きで居てくれました。
 勿論、お義父さんも、ご存知だとは思いますが…。
 俺は、優紀の気持ちを理解せず、優紀が俺の傍に居てくれる事に、胡坐を掻いて居た時
 期も在りました。
 其の為、優紀を不安にさせた事は、事実です。
 だから、お義父さんの気持ちも、十分、理解して居ます。
 俺は、自分自身のした事に、後悔して居ましたから…。
 だからこそ、俺には、優紀が必要、何です。
 だから、俺に優紀を任せて下さい。
 今の俺は、もう、後悔したく無いんです。
 お義父さん…。
 宜しくお願いします。」


俺は、アルコールの入ったグラスを、テーブルの上に置いたまま、優紀の親父さんの方を向いた状態で、話ししていた。


優紀の親父さんは、俺の話しにも、じーっと、聞いて居てくれて居た。


だが、俺の気持ちを理解してくれたのか?
俺にとって嬉しい言葉を、優紀の親父さんは、俺に投げ掛けてくれた。


「勿論、総二郎君と優紀は、既に、結婚して居るんだ。
 私も、総二郎君と優紀の結婚を許した。
 だからこそ、優紀を総二郎君に、任せるつもりだよ。
 だが、其れよりも、今、総二郎君の気持ちが聞けて、安心したよ。
 総二郎君は、優紀の事を好きで居てくれてるんだね。
 其の事が知れて、私は、ホッとして居るよ。」


俺は、今更乍ら、俺の過去の噂の件が、此処まで、尾を引くとは、思わずに居た。


だから、俺は、優紀の親父さんに、俺の気持ちを分かってもらえる様に、更に、言葉を投げ掛けた。


「“俺は、優紀の事が、好き‼”というよりも、“俺は、優紀の事を愛してる‼”と、言った方
 が、俺の優紀への気持ちを表していると思って居ます。
 其れに、俺は、牧野から、例の俺の噂の件で、高校の頃から、『エロ門』と、呼ばれて
 居たんですが…。
 今では、『エロ門、改め』…。
 『優紀、一筋男』ですよ(笑)‼」と…。


優紀の親父さんは、俺の話しを聞いて、唯、笑って居た。
俺も、笑って居たが…。



其処まで、優紀の親父さんと話しして居た時…。
優紀から、連絡が来た。


俺が、“迎えに行くから、終わる頃に、連絡しろ‼”と、優紀に伝えて居たので、其れで、連絡が来たのだと思う。


だから、優紀の親父さんには、断りを入れて、優紀からのTELに出た。


「すみません。
 優紀からのTELが入って居るんで、出て良いですか?」
「ああ。
 そうして遣ってくれ。」


で、俺は、携帯(iPhone)をスライドして、優紀からのTELに出た。


「もしもし、優紀か?」
“はい。”
「今、何処だ?」
“今、メープルのレストランの個室に居ます。”
「えっ??
 いつもの女子会なら、滋ん家(ち)(大河原グループ)のレストランじゃ無かった
 か?」
“いつもなら、そう何ですが…。
 実は、つくしが来れなくても、T3だけで女子会をするという事を、道明寺さんが知っ
 た様で…。
 『つくしを行かせる訳にいかないから…。』と、つくしの携帯(iPhone)を借りて、
 道明寺さんから、『T4LINE』に、コメントが入って来て、『つくしの代わりに…。』
 と、道明寺さんが、メープルのレストランの個室を手配して下さったんです。”
「俺は、そんな事、優紀から、聞いて無かったぞ‼」
“すみません。
 私、LINEを見て居なくて、滋さんから、TELを受けるまで、知らなかったんです。”
「まあ、良いか?
 で、今、メープルって、訳か?」
“はい。”
「じゃあ、俺も、メープルだから、ラウンジの階まで、上がって来れるか?
 今、お義父さんと、メープルのラウンジのVIPルームで、二人で飲んでんだ‼」
“えっ??
 今、総二郎さんが、ご一緒してるのが、“お父さんと…。”って事ですか?
 何で…?”
「偶然、道で、ばったり、会えたから…な。」
“そう何ですね。
 今から、向かいます。”
「ああ。
 ラウンジの入り口で、待ってるから…な。」
“はい。”



そして、俺と優紀が、ラウンジのVIPルームに入ったと同時に、優紀の親父さんと優紀が、お互い声を掛け合って居た。


「優紀も、来たんだな。」
「えっ??
 お父さん、ほんとに居たんだ‼」


俺は、一応、両方には、伝えて居たんだが…な。


同じ様な顔付きで、驚き合って居る二人を見て居て、俺は、笑いそうに成って居た。
我慢したが…な。


其れから、親子で、他愛の無い会話をして居た優紀の親父さんと優紀の二人。


満足した様に、優紀の親父さんは、席を立って、“じゃあ、帰るよ‼”と、言い出したので、俺は、運転手を呼び出し、優紀の親父さんを自宅まで送らせた。



そして、俺と優紀は、此のまま、メープルに泊まる事にした。


そして、思い掛けず…俺は。
俺と優紀の二人っきりの夜を過ごす事が出来て居た。



fin




<此の二次小説『エロ門、改め【エロ門、登場】…<総優>  番外編②』は、二話に分
 けてしまうと、それぞれが、短く成ってしまう為…。
 此のまま、投稿させて頂きました。
 長々と、申し訳ございません。>

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