七草粥【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編②
つくしは、西田に『1月7日』の件を伝えていた。
「ええ。
明日は、『1月7日』ですよね。
明日の朝に、『七草粥』を作ろうと思って居るので、司に食べてもらってから、出
勤して欲しくて…。
良かったら、西田さんも、ご一緒に如何ですか?」
つくしの返答の言葉で、西田の不安は、杞憂に終わった事で、西田は、ホッとして居た。
なので、西田は、1月7日の朝のスケジュール調整をする様に、西田の部下で在る 司の専属秘書に指示を出していた。
そして、つくしには、スケジュール調整が出来た事を伝えていた西田だった。
「つくし様…。
1月7日の司様のスケジュール調整が整いました。
ですので、1月7日の朝の司様は、ごゆっくりと、出勤して頂けます。」
そして、つくしは、西田から、報告を受けた事で、西田に無理を言った事を謝って居た。
「西田さん…。
ご無理言って、申し訳ございませんでした。
そして、有難うございました。」
そして、つくしは、西田からの連絡を受けて、料理長に食材を調達してもらって居た。
そして、次の日の朝…。
1月7日の朝に成り、つくしは、そーっと、ベッドから出て、キッチンに向かって居た。
司に至っては、つくしが、司に何も言わず、そーっと、ベッドから起きた事に、怪訝に成って居た。
そして、司は、つくしの行動が気に成り、つくしの様子を窺う様に、つくしの背後から、そーっと、就いて行って居た。
そして、朝から、キッチンで、タマと料理長と一緒に、料理をして居るつくしの姿に、司は、不思議がって居た。
一方のつくしは、先ずは、出汁を取り始めて、料理長が調達してくれた七草を下ごしらえし乍ら、塩加減を調整しつつ、『七草粥』を作って居た。
つくしの様子を観ていた司は、訳が分かって居なかった。
だが、朝起きて来て、喜んで『七草粥』を食して居る航から、話しを聞いた司は、やっと、訳が分かったのだった。
「今年の『七草がゆ(粥)』は、ママが作ってくれたの?
ぼく…。
うれしいよ‼
パパ…。
1月7日の朝に『七草がゆ(粥)』を食べると、『病気に成らないで、一年間、元
気ですごせる(過ごせる)』んだって…。
だから、パパも、しっかり、食べてね。」
「ああ。」
司は、航に一言だけ、返していたが…。
嬉しそうに、司とつくしを見詰めている航に、司も、微笑み返していた。
そんな司と航の姿に、つくしは、感無量の気持ちで、心は一杯に成り、感動していた。
あれ程、食いしん坊のつくしが、感動で、喉に食べ物が通らない程、涙が溢れていた。
其の様子に、司は、つくしを心配し始める程だった。
そして、航は、つくしにお礼を言って居た。
「ママ…。
朝から、『七草がゆ(粥)』を作ってくれて、ありがとう‼
おいしかった(美味しかった)よ。
ねぇ、パパ…。」
司も、航に誘導される様に、つくしにお礼の言葉を述べていた。
「ああ。
美味かった。
来年も、作ってくれ‼」
「うん。」
つくしは、嬉しさの余り、涙目に成り乍ら、頷いて居た。
唯、司は、西田も一緒に、『七草粥』を食べている事には、不満顔だった。
何故なら、司は、『七草粥』を食べ乍ら、西田を睨み付けて居たのだから…。
だが、西田は、そんな司の睨みにも、飄々と、『七草粥』を食していた。
何故なら、つくしのお誘いに他成らないのだから…。
だが、そんな司の仕草には、つくしとタマは、呆れていた。
だが、航は、パパ(司)と一緒に、1月7日の朝から『七草粥』を食べている事を、嬉しくて仕方ない様子だったのだ。
fin
<此の二次小説『七草粥【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編②』は、
かなり、短めに成っております。
一話に纏めて投稿してしまうと、長過ぎる為…。
二話に分けて、投稿して折ります事をお詫び申し上げます。>