tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司のBirthday & 愛妻の日【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②




<つくしside>


航は、英徳学園 初等部に通って居る。


まだ、2年生の航の下校時間は、其れ程、遅くは無い。


今日も、或る程度の時間に成り、帰宅して帰って来た。


普段の私は、航の帰宅の連絡が入ると…。
エントランスに向かうのだが…。


今日は、大忙しだった為…。
航のお迎えの為に、エントランスには、向かえなかった。



~~【後で、其の時の事をタマさんから聞いた私だった。


   「ママは…?」
   「今日のつくしは、自室に籠り切りだよ。」
   「うん、わかった。」


   そして、航は、慌てて、司と私の自室に向かって居たとの事だった。】~~



こんな事で、“航は、お兄ちゃんに成れるのだろうか?”と、些か、不安に成って居た私だった。


甘えん坊の航の事を、心配する私が、其処に居た事は、事実だった。



で、司と私の自室に飛び込んで入って来た航は…。
甘い匂いに誘われる様に、司と私の自室に設けられている キッチンに入って来た。


「ママ…。
 何、やいて(焼いて)るの?」


だから、私は、航に伝えていた。


航にとっては、初めての『司のBirthday』を一緒に、家族で向かえる事に成る。
私にとっても、『司のBirthday』は、高校生以来、2回目だけど…。


「今日は…ね。
 パパのお誕生日なの。
 だから…ね。
 パパの顔型クッキーを焼いて居たの。
 パパとママが、高校生だった頃に、一度だけ…。
 パパのお誕生日に顔型クッキーを焼いて上げた事が在ったの。
 だから、“其の時の事を思い出してくれたら…。”と、思って焼いて居たの。」
「………」


其の時の航は、私には、何の返事も、返してくれなかった。



だから、私は、航にも、見せて上げた。


「此れは、航の顔型クッキーね。
 はい。」


航は、満面の笑みで、受け取ってくれた。


そして、航は、私にお礼を言ってくれた。


「ママ…。
 ありがとう‼」と…。


だから、私も、返答した。


「如何致しまして。」


で、航が、其の時に返答しなかった理由が、私にも分かったのだった。


「パパの顔がた(型)クッキーは…?」


其の時の航は、如何も、司にやきもちを焼いて居たらしい。


だから、私は、間髪入れずに見せて上げた。


そしたら、余り、航の顔型クッキーと変わらない様子に、少々、意気消沈していた。


「パパと同じ…?」


だから、私は、航に言って居た。


「だって、航は、パパ似でしょ。
 寸分の狂い無く似てるから…。
 変え様がなかったの。
 でも、航は、まだ、子供だから、パパの顔型より小さ目、何だよ。
 でも、個数は、多めだから…ね。」
「やったー!」


航が、喜んで居るので、“司は、甘いのが苦手だから、個数を少な目にした。”とは、とても、言えなかった私だった。


で、航は、飛んでもない事を言い出した。


そう言えば…。
高校生の頃の司も、そんな事を言って居た事を、私は、思い出していた。


「このぼくの顔がた(型)クッキーは、食べずに、ほぞん(保存)しておくね。」


此れには、タマさんも、呆れた様に、航に言って居た。


「じゃあ、航坊っちゃん…。
 (道明寺)邸の保存庫にしまって置くかね?」


航は、間髪入れずに、タマさんに答えていた。


「うん、そうするね。」


で、タマさんからは、後で、私は、耳打ちされていた。


「どうせ、司様も、“保存庫に入れて置く。”と、言い出すだろうから、一緒に、保存して
 置いたら良いさね。
 血は争えないさね。」


タマさんは、クスクスと、笑い乍ら、私に言って居た。
“私も、そう思います。”とは、とても言えないけど…。



そして、其の後、司は、夕方には、(道明寺)邸に帰宅した。
此の時間の帰宅は、珍しい。


で、エントランスに迎えに行って居た航を抱き上げて、司の空いて居る右腕は、私の腰に手を回して、私をエスコートしてくれていた。


そして、『司のBirthday party』を司と私の自室のダイニングで、行った。


そして、久し振りの親子3人の時を過ごして居た。


そして、航は、明日も、学校が有ると言う事で、タマさんが、寝かし付ける為…。
航を連れ出してくれて居た(航の通う学校は、私立学校なので、2月1日の土曜日は、半ドンで授業が在る設定と、成っております事を了承願います。)。


如何も、司が、事前に、タマさんに言付けていた様子だった。


だが、連れ出された当の本人の航は…。
タマさんに言って居たらしい。


「今日は、パパとママといっしょ(一緒)に、パパのおたん生日(お誕生日)が、おいわ
 い(お祝い)出来て、うれしかった(嬉しかった)。
 ママのおたん生日(お誕生日)の時は、パパが、ママをひとりじめ(独り占め)したか
 ら、さびしかった(寂しかった)んだ。」と…。


其の話しをタマさんから聞いて、私は、まだ、航が、ママ(私)を必要としてくれて居る事を嬉しく思って居た。



で、司と私は、自室に二人っ切りと成り、自室のリビングのソファーに、二人並んで、座っていた。


そして、其処で、私は、司に、例の顔型クッキーを渡した。


そしたら、目を白黒させるかの様に、顔型クッキーを凝視した後…。
嬉しそうに、微笑んで、司は、お礼の言葉を、私に言ってくれた。


「此れ、懐かしいな。
 サンキュな‼
 保存庫に入れて、保存して置くよ。」


私は、“やっぱり…。”と、思って居た。


本当に、タマさんの言う通りだった。
如何も、司と航は、血は争えない様子だった。



で、私は、司から、色彩豊かな彩(いろとりどり)なお花が、バスケット(篭)に入って居るブーケを渡された。


黄色いお花や、オレンジのお花…。
其処に、カスミソウのお花が、バスケット(篭)の中に所狭しと、入っていた。


部屋の中にも飾れる様に成って居て、可愛かった。


私のイメージらしい。


司から、そう聞かされた私は、ちょっと、照れてしまった。



そして、司から聞かされて、私は、初めて、知ったのだった。


「今日は、俺の誕生日で在って、『愛妻の日』、何だ‼
 俺は、自他共に認める『愛妻家』だろ。
 だから、此れからも、誓うよ‼
 “俺は、つくしを愛し続ける‼”と…。」


そう何だ。
1月31日は、『司のBirthday』&『愛妻の日』、何だ‼


だから、司は、『愛妻家』として、生まれて来たのだろうか?


私は、此の日を嬉しく思うと、同時に…。
そんな司に愛された私は、幸せ者だと思う。



で、私は、心の中で、司に誓っていた。


“此の愛は、私にとっても、『永遠の愛』だ‼と、此処に誓います。”と…。



fin

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