花男メンバー…<F4&T4> 6.
実は、つくしは、優紀に、『花沢類』の事を話しして居た時は…。
「私の憧れの人…何だ‼」と…、話ししていた。
つくしにとっての『花沢類』は、『初恋』の人だったのだ。
優紀は、何と無く、分かって居た。
何故なら、つくしが、『花沢類』の事を話しして居る時の顔の表情は、笑顔で、優しい目付きをして居たからだった。
なのに…。
“自分(優紀)のせいで、花沢さんから、つくしが怒られる羽目に成った。”と、優紀は、後悔して居たのだった。
だからだったのだろう。
つくしを直視出来ずに居た優紀だった。
また、つくしも、類を怒らせてしまって、後悔して居たのだ。
もう、あの非常階段に行けなく成る事は嫌なつくしだったので…。
密かに思って居た。
“明日、花沢類に謝りに行こう。”と…。
優紀に言えば、不安がられる事も分かって居たので、つくしは、密かに、決行する事にして居たのだった。
そして、次の日の放課後…。
つくしは、あの非常階段に向かって居たのだった。
そして、其の場に、類が居るか?
確かめて居た時…。
つくしの背後から、聞き覚えの在る 類の声が聞こえて来た。
「そんな所で、突っ立って居ないで、ドアを開けないの?」
其の声に、つくしは、ドアを開けて、類を先に通していた。
そして、つくしは、類に謝って居た。
「花沢類…。
昨日は、ごめんなさい。
勝手な事をしてしまって…。」
つくしは、俯いたまま、神妙な顔付きで、類に謝って居た。
だが、類は、すんなり、つくしを許して居たのだった。
何故なら、類も、朝起きた時に、“昨日は言い過ぎた。”と、思って居たのだった。
だから、つくしに言えた言葉だったのだ。
「良いよ。
分かれば…。
此れからは、しないでよ‼」
つくしは、ニコッと、笑って、返事をしていたのだ。
「うん。
有難う‼」
其の様子を、学舎の屋上から観て居た者が居たのだった。
そうなので在った。
司だったのだ。
司は、類に先を越された感MAXに成り、焦って居たのだった。
だから、一日でも早く、つくしと知り合いに成りたかったのだ。
そして、司にとって、嬉しい報告が、司の父親で在る 保から、入って来たのだった。
そして、道明寺邸にて、道明寺家と牧野家の家族のお披露目会という名の司とつくしのお見合いの様な『食事会』が開かれる事に成ったのだった。
其の場で、初めて、司とつくしは、知り合う事に成るのだった。
司は、既に、つくしには、『一目惚れ』だったのだが…。
そして、其の日が遣って来た。
道明寺邸の広いリビングルームには、道明寺家からは、司本人と、司の両親で在る 保 と 楓…。
そして、司の姉で在る 椿家族が揃って居た。
また、牧野家からは、つくし本人以外に、つくしの両親で在る 晴夫 と 千恵子…。
そして、つくしの弟で在る 進が、出向いて居た。
そして、椿は、つくし と 進 姉弟を、気に入ったのだった。
また、つくしは、此の時に、司の父親で在る 保 と つくしの父親で在る 晴夫が、幼馴染で在る事を知ったのだった。
つくしにとっては、知らされて居ない事だっただけに、驚愕して居たのだった。
だが、進は、別の意味で、司を『尊敬の念』で観て居たのだった。
また、椿の容姿は、“流石、道明寺家っ‼”と、誰もが言いたく成る程…。
『容姿端麗』なのだ。
だが、つくしの容姿は、何方かというと、『可愛らしい』部類に入るのだ。
そんな椿 と つくし…。
一見すると、全く、似ても似つかない二人では在ったのだが…。
つくしの性格は、椿に似た所が在ったのだ。
椿も、つくしも、財閥系出身のお嬢様で在るのだが…。
*椿も、つくしも、一切、他人(ひと)に媚びない。
*他人(ひと)には、しっかり、意見出来る。
*ダメな事は、“駄目‼”と、誰に対しても、ちゃんと、言える。
そんな所は、椿にしても、つくしにしても在るのだった。
だからだったのだろう。
椿は、弟で在る 司のつくしへの想いを知って、“司を応援して遣ろう‼”と、思うのだった。
また、司のつくしへの想いをしている司の父親で在る 保は、つくしを一目見ただけで、司が、何故、つくしを気に入ったのか?
分かったのだった。
実は、椿の性格は、椿の母親で在る 楓に、そっくりだったのだ。
と言う事は…。
つくしは、椿に似た所が在るだけじゃ無く、司の母親の楓にも、似た所が在ると言う事に成るのだ。
なので、司の父親で在る 保の性格にそっくりな司が、つくしに、『一目惚れ』をしたと言うのなら…。
司が、つくしを気に入ったと言う事は、司の父親で在る 保にも分かる様な気がして居たのだった。
なので、此の『食事会』が、終了後…。
牧野家には内密に、司の父親で在る 保は、つくしにSPを付け、つくしの行動を調べさせるのだった。
そして、分かった事は、つくしには、類の存在が見え隠れして居ると言う事だった。
慌てたのは、司だけじゃ無く、司の父親で在る 保もだったのだ。
そして、此の事は、司の父親で在る 保から、司の母親で在る 楓に話しが伝わり、司の母親で在る 楓から、司の姉で在る 椿に話しは伝わったのだった。
と言う事で、司の両親 と 司の姉は、つくしの捕獲作戦を決行するのだった。
兎に角、花沢家につくしを奪われる前に、つくしを道明寺家に迎える事が、道明寺家にとって、『最重要課題』に成って居た。
また、タマも、其の『食事会』で、つくしと初めて会った筈なのに…。
初めて会った様な気がしない程、気さくなつくしを気に入ったのだった。
だから、タマは、司の父親で在る 保の命(めい)を受けて、つくしの捕獲作戦に、加担するのだった。
其れが、司の為…。
強いては、道明寺家の為なのだから…。
タマは、思って居た。
“道明寺家の面々は、一度、狙った獲物は、絶対、外さないんだよ‼
つくしお嬢さんも、諦めて、道明寺家に嫁ぐと良いさね。”と…。
タマの協力のお陰で、司は、『鬼に金棒』と、成った事は言うまでも無い。
此の後の司は、つくしの捕獲作戦を遂行するのだった。