tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花男メンバー…<F4&T4>  7.




一方のつくしは、あの『食事会』から数か月経った今でも、司の強引なまでの行動により、つくしの気持ちは、疲弊し始めていた。



其のつくしの様子に、一早く、気が付いたのは、やはりの類だった。


何時も、つくしの様子を見続けている類にとって、つくしの異変を見付ける事は、容易かったのだ。


だが、そんなつくしの様子を理解出来ないで居るのが、司だった。


つくしは、何時の間にか?
そんな司の愚痴を類に溢す様に成って居た。


だから、類は、つくしの心の変化にも、一早く、気が付くのだった。


だが、つくしは、自分自身の気持ちなのに…。
そんな自分自身の気持ちにも、気が付いて居ない様子のつくしだったのだ。


何時しか、類は、思って居た。


“もしかして、牧野は、鈍感なのかも…。”と…。



そして、其の日も、あの非常階段で、つくしは、類に、司の愚痴を溢して居たのだった。


「ねぇ~、花沢類…。
 道明寺さんって、如何して、あんなに、しつこいの?」


類は、クスクスと、笑い乍ら、つくしに言って除けていた。


「本人に訊くのが、一番でしょ(笑)‼
 俺は、司じゃないし…。
 其れに、司の気持ちは、俺には、分からないよ‼」
「う~ん。」


つくしにも、そんな事は、分かって居るのだが…。
“本人に訊き辛いから、花沢類に訊こうと思って居たのに…。”と、思って居たつくしだったのだ。


此の時点に於いて、つくしの気持ちは、何時の間にか?
淡い恋心を抱いて居た類から、強引だが、可愛らしい所も在る 司へと、気持ちはシフトし始めて居たのだった。


司は、強引な割には、つくしに無視されると、途端に、シュンと、自信を失くした様な顔付きに成るのだった。


そんな司の姿が、怒られた子犬の様で、つくしは、司に目が離せなく成るのだった。


所謂、つくしは、司が、放って置けなく成るのだった。



司のそんな姿が、『司(=道明寺家)の作戦か?』と、言われれば…そうじゃない。


何故なら、元々、楓にしても、椿にしても、楓の主人で在る 保 や 楓の息子で在る 司の様な男性に弱いのだ。


司の性格は、司の父親で在る 保に似ている。


そして、椿の夫も、また、そう言う(椿の父親でも在る 保 や 椿の弟で在る 司の様な)所が在るのだった。


其れは、何故かと言うと…。
お見合いを拒否して居た椿に対して、其の当時の椿の夫は、大人の対応として、椿に伝えて居たのだった。


「貴女が、私の方を振り向いてくれるまで、何年でも待ちます。」


其れは、頑なな心を持って居た其の当時の椿にとって、心を軟化させるには絶大だったのだ。


所謂、其の当時の椿の夫は、椿にこう言いたかったのだろう。


「私は、貴女が良いんです。
 私は、貴女しか、観て居ません。」と…。


其処に、椿は、椿の夫に絆されたと言う事なのだろう。



だからと言って、つくしが、そうだ(楓と椿と同じ)とは、此の(『食事会』の後の)時点に於いて、まだ、分からなかったのだ。


だからこそ、道明寺家の作戦としては、つくしには、司の本性を観させる事にしたのだった。


其れが、功を奏したのか?
つくしは、司に絆され始めたのだった。


否、つくしは、司に、気持ちを持っていかれたのだった。



其れに、類は、つくしの気持ちを読み取る事に優れて居て、つくしにとっては、隙が無い。
だから、つくしは、類と一緒に居ると、偶に、息継ぎしたく成るのだった。



実は、類の初恋は、『静』だったのだ。


だが、後には、つくしの本来の魅力に気が付いた類は、つくしに気持ちを持っていかれる事に成るのだった。


所謂、類自身、もっと、早く、つくしへの気持ちに気が付いて居れば…。
両想いだったと言う事なのだろう。


だが、此の時点に於いての類のつくしへの気持ちは、既に、『妹』を観る様な気持ちだったのだ。


其れに、既に、つくしの気持ちは、司に、転がり始めていたのだった。
否、つくしの気持ちは、司へと、着地地点を見出し始めていたのだった。



そして、つくしと一緒に居る事の多い優紀は、つくしのそんな気持ちに、気が付き始めていた。


優紀は、既に、気が付いて居たのだった。
今思えば、今までつくしが、類を観て居た表情が、司へと移って居る事に、気が付いたのだ。


だから、優紀は、つくしに言えた言葉だったのかも知れない。


「つくし…。
 ここ最近、あの非常階段に行く事が少なく成って無い?」


つくしは、優紀に言われるまで、其の事には、気が付いて居なかった。


「そうかな…?
 行ってるとは思うんだけど…な?」


優紀は、つくしの其の様子に、密かに思って居た。


“もしかして…?
 つくしって、鈍感かも…。”と…。


優紀は、つくし自身の気持ちなのに…。
つくしは、自分自身の気持ちに気が付いて居ない事に、呆気に取られていた。


だが、優紀は、思って居た。


“こう言う事は、他人(ひと)から言われて気が付く寄り…。
 自分自身で、気が付かないと…いけないよね。”と…。


また、こう言う事は、つくし自身(本人)に任せる事の方が、つくしも、自分自身の気持ちを理解出来ると、優紀は、思ったのだ。


だから、敢えて、優紀は、つくしに、其れ以上、言う事は無かったのだった。


そして、優紀は、一日でも早く、つくしが、つくし自身の本当の気持ちに気が付く事を願って居たのだった。



そして、つくしは、司を避けなく成る日も、そう遠い日の事では無かったのだ。


そして、つくしがつくし自身の気持ちに気が付く方が早いか?
桜子が、ドイツから、日本に帰国する方が早いか?


そんな状況に成る日も、近付いて居たのだった。




<此の二次小説『花男メンバー…<F4&T4>  7.』の中に出て来る椿の夫の椿に対す
 る想いの見解は、私共の勝手な妄想に寄る見解です。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、妄想致しております事をお詫び申し上げま
 す。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致しております事をお詫び申し上げま
 す。>

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