遅れて来た初恋…<ALL CP> 6.
あれから月日は流れ…。
F4・滋は、大学3年に…。
つくし・優紀は、大学2年に…。
桜子は、英徳大学に入学して、大学1年に…。
それぞれ、進級したのだった。
未だに、司は、つくしに対して、ご執心の様子だった。
尚も、F3は、そんな司とつくしを呆れるやら、吃驚するやら…。
複雑な思いでは在った。
取り敢えず、F3は、陰から、そんな司とつくしの二人の様子を見守る事にして居たのだった。
そんな時だったのだ。
つくしは、或る『party』に招待されて、司のパートナーとして、出席している時に…。
誰かの肘が、つくしを押し退けるかの様に押して来た事で、つくしがよろけて、コケ掛けたのだ。
司が、咄嗟の判断で、よろけてコケそうに成って居るつくしを支えた事で、つくしは、コケずに済んだのだった。
其の事が切っ掛けで、つくしの司への見る目が変わり始めたのだった。
横暴で自分本位だと思って居た司には、“優しい所も在るんだ‼”と、つくしは、司への認識が変わって来て居たのだった。
司にして視れば…。
つくし限定の行為に過ぎないのだが、そんな事で観られ方が変わるのなら、“もっと、つくしに尽くして遣る‼”と、司自身、考えずには居られない状況だったのだ。
其の頃の司とつくしは、こう言う事が有ってから、急接近し始めて居たのだった。
F4ラウンジにも、司とつくしが、一緒に顔を出して居たり…。
度々、司とつくしが、一緒に居る所を、学生に目撃される様に成って居た。
だからだったのだろう。
司とつくしの二人が、急接近し始めた事に、F3は、疑問視すら覚えて居たのだった。
「「「あいつ等 二人の間に、何が有ったんだぁ~?」」」
と、F3は、それぞれ、同じ言葉を発して居たのだった。
そんなF3を尻目に、司は、薄ら笑いを浮かべて居たのだった。
また、此の頃に成ると…。
桜子は、つくしと一緒に、F4ラウンジに連れ立って現れる事も有った。
つくしは、『司の彼女』と、勝手に、英徳学園の生徒・学生から認識されて居た事も有り、嫉妬・妬み・嫉み等の対象には、つくしは、成らなかったのだ。
だが、つくしと一緒に行動する桜子に対しては、嫉妬・妬み・嫉みの対象に成った事は言うまでも無かったのだ。
また、其の英徳学園の生徒・学生からの不必要な桜子への仕打ちは、半端無かったのだ。
実は、英徳学園では、F4ラウンジに入る為には、司のお墨付きが無ければ入る事が許されて居ないのだ。
『女性嫌い』の司が、つくしならまだしも、桜子にまで許可を出すとは、とても、英徳学園の生徒・学生は、信じられなかったのだ。
桜子は、司が目的では無い事を司自身が知って居たので、司は、桜子へのF4ラウンジへの入室を許可したのだった。
実は、桜子は、クールに澄ましているが…。
ちらちらと、あきらの方を観て居たのだ。
実は、司は、其の事をつくしから聞いて知って居たのだが…。
桜子の様子に気が付いた類が、あきらに其の事を伝えて居たのだった。
「さっきから、三条が、あきらの事を観て居るよ。」
あきらは、類からの言葉が、信じられない様で、驚愕顔を、顔に張り付かせていた。
「はぁ~??」
司は、つくしから聞かされて知って居たので…。
“二人だけの内緒‼”と、つくしから言われ、つくしから聞いて居た事は伏せたまま、司は、あきらに話しし始めていた。
「ああ。
俺も、何と無く、気が付いて居たんだけど…な。
多分、三条は、あきらの事を気にしてんじゃねぇか?」
あきらは、司まで、気が付いて居る事に驚愕して居たのだった。
其れは、F2も、同じだったのだ。
だからだったのだろうか?
あきらは、苦笑いと共に、司に、反論する言葉を言って除けていたのだった。
「はぁ~??
司まで、何、言ってんだよ(苦笑)?」
司は、ニヤッと、笑い乍ら、あきらに言って除けて居た。
「まあ、気にすんな‼」
だが、そう言われてしまえば、意識するのは、世の常というモノ…。
あきらも、『右に倣え』という事だったのだろう。
「はぁ~??
そんな風に言われてしまえば…。
気に成るだろうが…⁉」
“そんな事を言われて気に成らない方が可笑しいだろう。”と、思うあきらだったのだ。
そんな事が有った数日後の事だった。
英徳大学では、つくしの同級生の『リリーズ』と名乗って居る3人組(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)から、桜子は、例のF4ラウンジの件で、文句を言われて居たのだ。
場所は、滅多に、誰も通らない様な大学学舎の裏の奥に在る中庭だったのだ。
此の大学学舎の裏の奥に在る中庭に、桜子は、3人の女子学生に連れて行かれて居る所だったのだ。
其処を、偶々、見掛けたあきらは、バレない様に、後ろから、就いて行って居たのだ。
其処で、桜子が、文句を言われている所に、あきらは、遭遇したという訳だった。
「何故、貴女が、F4ラウンジに入る事が出来るのよ‼
牧野さんは、道明寺様の恋人でいらっしゃるから、許されたんでしょうけど…。」
「………」
だが、桜子は、何も、返答しなかった。
桜子を羨ましがっての事だろうから、桜子にとっては、返答する必要性が無いと判断しての事だったのだ。
「三条さん…。
貴女…。
牧野さんに取り入って、F4ラウンジに入れる様に、仕向けたんじゃ無くて…?」
「………」
桜子が、其れでも、返答せずに居ると、今度は、桜子を罵倒し始めて居たのだった。
「後輩の分際で、生意気なのよ‼」
此の時の3人の女子学生に、“まだ、司と牧野は、付き合って居ない様だが…。”と、あきらが、ツッコミを入れたく成る様な話しをして居たのだった。
また、此の3人の女子学生の態度から、あきらは、怪訝に思って居たのだった。
“お前等が、F4ラウンジに入りたくて、ウズウズしてんのが、分かり過ぎる位ぇ分かって
其の方が嫌に成るわ。”と…。
あきらは、更に、此の3人組の分析をして居たのだ。
“どうせ、牧野に取り入っても、無視されたか何かで、桜子に、八つ当たりでもしてんじ
ゃねぇのか?
女って、妬み根性が怖ぇよな。
武者震いが出るわ。
だから、もう、良いか?
そろそろ、桜子を助けて遣るか?”と…。
で、あきらは、さり気無く、桜子を助け出そうとして居たのだった。
「こんな奥地で、桜子…如何したよ?
見掛けねぇ奴等と、何、話ししてんだ?」
リリーズの3人は、あきらに取り入ってもらおうと、必死で、縋る様な目付きで、あきらに、言葉を告げて居たのだった。
「美作様…。
私(わたくし)達を見掛けないって…。
如何いう意味でしょうか?
私(わたくし)達は、道明寺様の恋人でいらっしゃいます牧野さんと同級生…何ですの
よ。
其れに、私(わたくし)達は、幼稚舎の頃より、英徳学園ですのよ。
ご存知かと思うんですが…?」
だから、あきらは、素っ頓狂な言葉を、リリーズの3人に、答えて居たのだった。
「否、悪ぃな。
お前等の事は、知らねぇな。」
「「「………」」」
あきらは、話しを終わらせる為に、話題を変えて居たのだった。
「其れより、桜子…。
牧野が、捜してたぞ‼」
だから、桜子も、何事も無かったかの様に、あきらに返答して居たのだった。
「ええ、分かりましたわ。
先輩方、此れで、宜しかったでしょうか?」
だから、リリーズの3人も、了承するしか無かったのだった。
「ええ、結構よ。」と…。
なので、桜子は、其の場を後にする為、リリーズの3人に声を掛けて居たのだった。
「では、失礼致します。」と…。
其の後のあきらと桜子は、リリーズの3人とは、離れた所で話しして居たのだった。
<此の二次小説『遅れて来た初恋…<ALL CP> 6.』は、長目に成っております事
をお詫び申し上げます。>