tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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遅れて来た初恋…<ALL CP>  7.




其の後のあきらと桜子は、リリーズの3人とは、離れた所で話しして居たのだった。


「桜子…。
 大丈夫か?」


桜子は、あきらにお礼を伝えて居たのだった。


「美作さん…。
 有難うございました。
 先輩が呼んで居る何て…。
 嘘ですよね?」


実は、桜子は、つくしの事を、『先輩』呼びして居たのだ。


桜子にとっては、つくしに対して、信頼の意味を込めた呼び方だったのだ。
つくしにとっての桜子は、英徳大学での後輩には、変わりないのだから…。


桜子から、そう訊かれたあきらは、苦笑いを浮かべ乍ら、そんな桜子に返答して居たのだった。


「まあ…な(苦笑)。
 ああでも言わねぇと、桜子が、責められ続けるだけだったろ?
 其れに、あの状況だと、あの女共の話しが終わりそうに無かったし…よ。」


桜子も、うんざり気味で、あきらに話しして居たのだった。


「ほんと、あの人達…しつこいんですよね。
 毎回、嫌に成りますわ。」


だが、あきらは、何故か?
そんな桜子に同情の言葉を伝えるのでは無く、訴えて掛けて居た。


「桜子…。
 少しは、塩らしい所を魅せて視ろよ‼」


桜子は、あきらから言われている意味が分からずに居たのだ。


「えっ??
 美作さん…?
 美作さん程の方が、何を仰って居るのか?
 私には、訳が分からないんですが…?」


あきらは、神妙に成って、桜子に話しして居たのだ。


「気丈振るのも体外にしとけよ‼
 男は、弱っちい位ぇの女の方が良いんだから…よ。」


桜子は、あきらの言葉に、負けじと、反論して居たのだ。


「美作さんも、そういう女性の方が好み…何ですか?
 マダムキラーを公言されていらっしゃるから…。
 てっきり、強い女性が好みかと思って居ました(笑)。」


あきらは、そんな桜子に、惹かれていく自分自身を、実感して居たのだった。


あきらには、桜子が、自分(あきら)自身に、臆する事無く、発言して来る姿に、好感が持てて居たのだ。


だから、言葉に詰まるあきらが、其処に居た事は、事実だったのだ。


「………。
 お前なぁ~。」


だが、桜子は、あきらに、素直に、お礼の言葉を伝えて居た。


其の桜子のギャップに、何も言えないあきらが居た事も、また、事実だったのだ。


「でも、美作さんが、助けに来て下さって、嬉しかったです。
 私が、他人前(ひとまえ)で泣かない様に、お話しして下さった事も、嬉しかったで
 す。
 有難うございました。」
「………」


あきらは、そう言い乍ら、ニコッと、笑った桜子の顔付きを観て、何も、返答出来なかったのだ。


だから、あきらは、其の代わりの様に、心の中で、思って居たのだった。


“桜子には、俺の思って居る想いは、全て、お見通しの様だな。
 多分、桜子には、全て、バレてるよな?
 俺、もしかして、桜子に嵌ってしまったのかも…な。”と…。



一方の総二郎は…。
或る日の事…。
家元夫人に呼び出されていた。


総二郎は、不機嫌気味に、家元夫人に訊いて居た。


「何ですか?」


だが、家元夫人は、飄々と、総二郎に答えて居たのだった。


「総二郎…。
 貴方にお願いが有るのよ。
 今週の土曜日に、〇〇ビルのお教室の教授…。
 お願い出来るかしら…?」


総二郎は、うんざりし乍ら、家元夫人に訊いて居た。


「あそこの教室は、間宮先生の教室じゃ無かったんですか?」


なので、家元夫人も、総二郎に説明していた。


「生憎、其の日の間宮先生は、私(わたくし)のお願いで、行って頂かねば成らないお仕
 事が出来たのよ。
 だから、間宮先生に、お願いして在るのよ。
 と言う訳だから、今週の土曜日は、総二郎に、間宮先生の代わりにお教室をお願いした
 いの。
 宜しかったかしら…?」


総二郎は、思って居た。


“「宜しかったかしら…?」と、言い乍ら、決定事項なのは、間違いねぇだろ?”と…。


だが、一応、総二郎は、家元夫人に反論の言葉を述べて居たのだった。


「はぁ~??」


だが、其処は、総二郎の母親で在る 家元夫人…。
総二郎には、一歩も引く事は、無かった。


寧ろ、総二郎に威嚇して、其の場を離れた家元夫人だったのだ。


「今週の土曜日…。
 お願いしましたよ。」


そして、総二郎は、家元夫人が、其の場に居なく成ってから、溜息と共に、呟いて居たのだった。


「はぁ~
 また、遣られた。」


何時もの事とは云え…。
結局、総二郎は、向かうのだった。



そして、今週の土曜日と成ったのだった。


そして、〇〇ビルに着いた総二郎は、驚愕するしか無かったのだった。


総二郎が、〇〇ビルに着いて視て、意外な事が分かったのだ。


「えっ??
 優紀ちゃん??」
「えっ??
 西門さん??」


総二郎と優紀の二人は、同時に驚愕して、同時に、言葉を発して居たのだった。


更に、総二郎は、思って居たのだった。


“優紀ちゃんが、茶を嗜んで居たとは…な。
 吃驚だな。”と…。


其の後、少しの間が、総二郎と優紀の間に、流れていた。



其の間を打ち破ったのは、総二郎の方だった。


「優紀ちゃん…。
 茶道は、何時から…?」


優紀は、正直に、総二郎に答えて居たのだった。


「本格的なのは、まだ、習い始め何です。
 ですが…。
 高校の時に、知り合いの先輩に誘われた高校のクラブの茶道部で、少し、経験した程
 度…何です。」


実は、此の時の総二郎は、少し、優紀に興味を持ち始めて居たのだった。
何故なら、今まで、総二郎の傍に居た女性は、お茶には、一切、興味を示さない女性ばかりだったのだから…。


「ふ~ん。
 そうだったんだな。」


総二郎から、そう言われた優紀は、不安に成り、言い訳の言葉を言って居たのだった。


「だから、期待しないで下さいね。
 お茶を嗜んで居たと言っても、初心者には、変わりないので…。
 其れに、お点前は、お恥ずかしい位ですので…。」


だが、此の時の総二郎は、既に、優紀の茶に対する真摯な姿勢に、好感を持てていたのだった。

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