tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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戸惑い…<つかつく>  9.




等々、静のフランス留学の日まで、後残りわずかと成って居たのだ。


此の僅かの期間でも、司とつくしは、中々、二人の気持ちを伝え合う事は無かったのだった。


其の司とつくしの様子に、F3は、焦れったさを感じて居たのだった。


じゃれて居るかと思えば…。
急に、喧嘩が始まる。


F3にとっては、如何考えても、司とつくしのお互いは、惹かれ合って居る事は、目に見えて分かるのだ。


なのに…。
引っ付かない司とつくし…。


実は、つくしは、心にブレーキを掛けて居たのだ。


其れは、静が、つくしには、司が相応しく無いと思って居る事を、つくしは、知って居たのだ。


其れは、あの道明寺HD主催の『party』の際…。
つくしは、静の態度を観て居たのだ。


なので、静に心配を掛けたく無いつくしは、敢えて、司との距離を取って居たのだった。


其れが、つくしの心にブレーキが、掛かっている証拠だったのだ。



そんな時だった。


静に対するつくしの思いに気が付いて居た静は、つくしと話ししようと、つくしの部屋に訪れて居たのだった。


「つくし…。
 入って良いかしら?」


つくしは、静を、つくしの部屋に招き入れたのだった。


「うん、良いよ‼」と…。


其処で、静は、つくしに話し掛けるのだった。


「ねぇ、つくし…。
 司の事を、如何思って居るの?
 本当は、司の事が、好き…何じゃ無いの?」
「………」


つくしは、行き成りの静の質問には、驚愕処では無かったのだ。


何と返答して良いのか?
悩み始めたつくしだったのだ。


だからだったのだろうか?
つくしは、静に返答する事無く、唯、静を、じーっと、観て居るだけだったのだ。


其処に、静は、つくしに言葉を紡ぐのだった。


「ねぇ、つくし…。
 もしかして、つくしは、自分自身の気持ちに、蓋をしてしまって居るのかしら?
 其れとも、つくしは、私に遠慮して居るのかしら?
 “つくしには、司が相応しく無い。”と、私が、思って居る事を、つくしは、気が付いて
 居たのよね?
 私が、そう思って居た事を、つくしは、知って居たのよね?
 違うかしら?」
「………」


静から、そう訊かれたつくしは、何も答えられなかったのだ。
否、静の質問の言葉が当たって居るだけに、つくしは、返答のしようも無かったのだった。


だからだったのだろうか。
何も答えられないで居るつくしに痺れを切らしかの様に、静かに、静は、話し始めたのだった。


「だったら、此れからは、つくしの思う様に、進んで行きなさい。
 本当は、つくしの事は、類に頼んでから、フランス留学するつもりで居たの。
 実は…ね。
 “つくしが、類を好きに成ってくれたら…。”と、思って居たのよ。
 でも、類は、つくしの事を『妹』の様に思って居るし…。
 つくしも、類の事は、良き相談相手だと思って居る。
 だから、類は、つくしの事を、良~く知っている。
 類は、つくしが、既に、司の事を気に成り始めて居る事に、気が付いて居たの。
 私も…ね。
 実は、気が付いて居たの。
 でも、気が付いて居ない振りをして居たの。
 だけど…。
 此れからの私は、つくしの傍には、居られない。
 其れに、類は、“陰から、つくしちゃんを見守る。”と、言ってくれて居るの。
 だから、此れからは、つくしがしたい様にしなさい。
 司に、“好き‼”って、言いたいなら、つくしから伝えなさい。
 つくしは、もう、自由にして良いのよ。」


つくしは、静の其の言葉に、困惑して居たのだ。
否、戸惑い始めて居たのだった。


何故なら、つくしは、“あいつには、言えない。”と、思って居るのだ。



だが、静の其の言葉に、つくしは、嬉しかったのだ。
何故なら、今まで、静は、つくしの事を子供扱いして居たのだ。
だから、つくしにとって、静の其の言葉は、静が、つくしを一人の大人の女性として、観てくれて居ると、つくしは、認識したからだったのだ。


だが、つくしは、静には、ニコッと、笑うだけに、留めたのだった。


其の時の静には、つくしの意図は、読めなかったのだ。



だから、静は、類を伴って、司の下に向かったのだった。


何故なら、『従姉妹』だが、『妹』の様に可愛がっているつくしの事を、司に託す為だったのだ。


だが、呼び出された当の本人で在る 司は、つくしとの事を駄目出しされると踏んで居たのだった。


だから、警戒心バリバリの司が、其処には、居たのだった。


其の司の様子に、類は、笑いを堪える事に、必至だったのだ。


其処で、静が、そんな空気を一新するかの如く…。
司に、喋り掛けるのだった。


「司…。
 私から、お願いが有るの?」


司は、静の顔を凝視して居たのだ。
だが、そんな司は、静の顔を凝視したまま、静に、訊き出して居たのだった。


「何だよ⁉」


其処で、静は、優しい顔付きに成り、司に、言って除けて居たのだった。


「此れからのつくしの事を頼めるかしら?」
「………」


司は、自身が、思って居た事と違う言葉を、静から言われた事で、言葉に出来なかったのだ。


そんな司の様子を観て居た静は、司に、更に、話し掛けて居たのだった。


「司は、つくしの事を、如何、想っているのかしら?
 司は、つくしの事を、好きかしら?」


司は、其の静の言葉を聞いて、間髪入れずに、返答して居たのだった。


「ああ。
 俺は、つくしが、好きだ‼
 けど…。
 つくしは、俺の事を、如何も、想ってねぇだろ?
 だから、“諦め様か?”と、思ったりもした。
 けど…やっぱり。
 つくしの事は、諦め切れねぇんだ。
 静…。
 こんな俺だけど…。
 つくしとの付き合いを了承して欲しいんだ‼」


司は、静に、頭を下げて居たのだった。


其の様子を観て居た類と静は、驚愕したのだった。
何故なら、司は、つくしを好きに成った事で、本当に、司自身、変われる事が出来たのだから…。


静は、思って居た。


“本当に、司は、大人の男性として、変われた様ね。
 今の司なら、つくしを任せられるわ。”と…。


だから、静は、司に云えた言葉だったのだろう。


「司は、つくしを好きに成った事で、男振りが上がった様ね。
 今の司なら、つくしを任せられると、私には思えたわ。
 だから、つくしの事を宜しくね‼」


其の静の言葉に、司は、一気に、緊張が解けて、良い笑顔で、静に、礼を伝えるのだった。


「静…。
 サンキュな‼
 此れからのつくしの事は、俺に任せとけ‼」


其の司の子供っぽい燥ぎ振りに、些か、不安に成る静だった事は言うまでも無い。

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