tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まさか…‼…<つかつく>  4.




道明寺HD 会長の保は、妻で在る 楓自身を見るに見兼ねて、声を掛ける様にするのだが…。
当の楓にとっては、夫で在る筈の保は、自分自身を裏切った裏切り者でしか無いのだ。


そんな状況では、夫婦生活も儘成らず、保は、等々、二人の寝室の部屋から出て行ったのだった。


此れが返って、楓を頑なにしてしまい、誰にも、靡かなく成ったのだった。


なので、保の計らいで、タマが、NYに呼び寄せられるも、タマでも同じ事だったのだ。


だが、現在の保は、楓…処では無かったのだ。


何故なら、現在の保にとっての最重要案件は、楓を退陣させた事に寄り、道明寺HDを復活させる事だったのだ。


なので、早急に、対処したという訳だった。


という訳で、マスコミにも、早急に、発表したのだった。


「『道明寺楓』は、『道明寺HD』を退陣した。」と…。


其の事に寄り、藤堂商事との契約が公に発表されたのだった。


また、併せて、司の重役復帰をマスコミに発表した事に寄り、世間では、司とつくしとの政略結婚の噂が、取り沙汰される様に成ったのだった。


此の事に寄り、道明寺HDの株価まで影響する事に成り、株価が急上昇し始めた事は言うまでも無かったのだ。


なので、道明寺HDは、藤堂商事に寄って、救われる形と成ったのだった。



本来、つくしの知らぬ所での道明寺HDとの契約話だったのだ。


何故、何処から、司との『政略結婚』の話しが出て来たのかも、つくしにとっては、訳が分からず、F3&T2から攻められ様が、今のつくしにとっては、理解不能だったのだ。


だが、司にとっては、つくしとの『政略結婚』の噂が、例え、ゴシップネタとして、浮上した噂話で在ったとしても、其れは其れで良かったのだった。


何故なら、其の事に寄り、司は復活して、体調も良く成り、重役が認める程の働き振りだったのだ。


なので、其の事に寄り、司は、重役に復活出来たのだった。


司が、復活した事に寄り、漏れ無く、『道明寺HD』も、復活したのだった。


司の父親で在る 保は、思うのだった。


“やはり、司には、つくしさんだったのだ。”と…。



だが、此の状況を、“面白く無い。”と、思う者が居た事は、また、事実だったのだ。


其れは、司の母親で在る 楓だったのだ。


楓は、道明寺HDを退陣した今と成っても思って居たのだった。


“司を間違った考え(道)から、私(わたくし)は、救い出せる筈…。
 司は、私(わたくし)が、立派な後継者に育てて視せるわ。”と…。


其の思いだけが、未だに、楓の生き甲斐と成って居たのだった。


だからこそ、此れまでの楓は、どんな苦労も厭わずに、司を出産後、暫くしてからの楓は、夫で在る 保の申し出により、道明寺HDの為に、尽力して来たのだ。


其れが、『退陣』という形で、道明寺HDから裏切られ、家族からは、見捨てられるとは、楓自身も思わずに居たのだった。



だからだったのだろう。
つくしが、楓にとって、寄り一層、目の敵と成ってしまって居たのだった。


楓は、独り言の様に、何時も、唱えて居たのだった。


“此れも其れも、あの娘(こ)(つくし)のせいよ。
 あの娘(こ)(つくし)さえ居なければ、司は、私(わたくし)の意のままだった筈なの
 よ。”と…。


現在の楓にとって、つくしを憎むしか生きて行ける価値が見出せない程…。
落ちぶれてしまって居たのだった。



だが、変わって行く楓を、椿は、見捨てる事が出来なかったのだ。


だからだったのだろう。
椿は、楓を入院させたのだった。



楓の現状をF3から聞いたつくしは、心を痛めていた。


だから、NY出張の際に、楓の入院先で在る 病院に、お見舞いに向かったのだった。


其処で、楓の変わり果てた姿に、つくしは、驚愕で、言葉も出て来なかったのだ。


つくしは、楓の変わり果てた姿を観て、思うのだった。


“もしかして、別人…?”と…。


其れ程までに、変わり果ててしまった楓だったのだ。



元々、楓は、気品漂う女性だったのだ。
其の気品漂う楓の姿は、其処には、無かったのだ。


誰もが観て思うだろう。
“唯、老婆が、其のベッドに眠って居るだけだ。”と…。


つくしは、其の変わり果てた楓の姿に、更に、思うのだった。


“こんな姿に、あの魔女が成ってしまうだ何て…。
 想像もして居なかった。”と…。



そして、ベッドに横に成って居る楓は、つくしが病室に居る事に気が付いたのだ。


そして、其の事に、気が付いたつくしは、楓の下に近付くのだった。


そして、つくしは、楓に、声を掛けるのだった。


「ご無沙汰しておりました。」


楓にとって、つくしは、天敵…。
だからこそ、つくしに悪態を突く楓だったのだ。


「何しに、此方に、居らっしゃったの?
 無様な私(わたくし)の姿をご覧にでも成りに来たのかしら?」


つくしは、其れでも、楓に、気遣う言葉を投げ掛けるのだった。


「ご気分は、如何ですか?
 まだ、お顔色が、優れない様に、お見受けしますが…。」


だが、楓にとって、其のつくしの優しさは、罪でしか無いのだ。


だから、つくしには、更に、悪態を突く楓だったのだ。


「貴女…。
 私(わたくし)を馬鹿に為さってるのかしら?
 私(わたくし)の質問にお答え為さい。」


なので、つくしは、楓を気遣い乍ら、楓からの質問に返答するのだった。


「楓社長のお話しを伺って、参りました。
 やっと、NYに渡米出来ましたので、此方に、来る事が出来ました。
 私は、楓社長の事を心配致しておりました。」


楓は、つくしの言葉が、俄かに、信じがたかったのだ。


「貴女…。
 何を仰ってるの?
 私(わたくし)を恨んでいらっしゃらないの?」


つくしは、楓からの言葉に、首を傾げ乍ら、返答して居たのだった。


「私が、楓社長を、何故、恨むのですか?
 という寄り、『何』に対して、恨むと言うのでしょうか?」
「………」


本当に、分からないと云った風のつくしに、楓は、何も言えなかったのだ。


だから、つくしは、楓に、言って除けるのだった。


「もう、此の世には、『牧野つくし』は、実在しません。
 此の世に実在して居るのは、『藤堂つくし』だけです。
 もう、私は、過去から、『リセット』されたんです。」


楓は、つくしの言葉を繰り返していた。


「『リセット』…?」


だから、つくしは、更に、楓に、言って除けるだった。


「はい。
 現在の私は、『藤堂つくし』ですから…。」
「………」


更に、楓は、言葉に成らなかった。


なので、更に、つくしは、楓を、唯、じーっと、見詰め乍ら、つくしの思いを、楓に伝えるのだった。


「其れに、あの時の事が有ったからこそ、現在の私自身が存在するのだと思って居ます。
 私に対して、心を鬼にして下さり、私を、道明寺家から追い出して下さって、本当に、
 有難う御座いました。」


楓は、やっと、つくしの本質に気が付いたのだった。


だが、楓は、直ぐに、言葉が出て来なかったのだ。


「………。
 貴女って人は、そういう人だったわね。
 私(わたくし)が、間違って居た様ね。
 貴女だったからこそ、司は変われたのよね。
 いいえ、生きて来られたのよね。
 有難う‼
 私(わたくし)に、其の事を思い出させてくれて…。」
「………」


また、つくしは、其の事に対しては、返答出来なかったのだ。
何故なら、つくしは、首を傾げて居たのだった。


だから、楓は、つくしに、付け加える様に、伝えたのだった。


「良いのよ。
 貴女に分からなくても、私(わたくし)は、貴女に、お礼を伝えたいだけだから…。」


だから、つくしは、楓に、ニコッと、微笑み掛けて居たのだった。

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