司とつくしは兄妹?…<つかつく> 11.
類は、あきらに、F2を呼び出してもらって居たのだ。
司にしても…。
総二郎にしても…。
今までに、類からの呼び出しは、滅多に無かった事なので、驚愕して居たのだった。
だから、司は、類に言えた言葉だったのだろう。
「なぁ~、類…。
お前が、俺等(F3)を呼び出すとは、如何いう理由…何だ?」
総二郎も、司と同じ事を訊き出したかったのか?
頷いて居たのだった。
だが、類は、飄々と、司に向かって言って除けるのだった。
「ふ~ん。
司なら、俺が呼び出した理由位…。
分かると思ってたんだけど…さ。
司にも、分からないんだ⁉」
だからだったのだろう。
司は、驚愕でしか無かったのだった。
「はぁ~??」
だからだったのだろう。
笑いを堪えていた類だったのだが…。
等々、類は、堪えていた筈の笑い声を、口から、発して居たのだった。
そうなのだ。
類は、お腹を抱えて、笑い始めて居たのだ。
其の類の姿に、驚愕したのは、司だけじゃ無かったのだ。
総二郎とあきらも、また、類の笑い転げる姿に、驚愕して居たのだった。
「はぁぁぁ…(笑)。
あぁ~、苦しい。
司…。
つくしは、『俺の妹』…何だけど?
其の事を分かってて、あの時…。
つくしを連れ出したの?」
「………」
そんな類からの言葉に、司は、やっと、気が付いたのだった。
あの日の司の行動は、既に、類には、お見通しで在ろう事を…。
だから、司は、類に、何も、言い訳が出来ずに居たのだった。
其の司と類の遣り取りを観て居た総二郎とあきらは、“司は、何か、仕出かしたのか?”と、察知して居たのだった。
だから、言えた言葉だったのかも知れない。
先ずは、あきらが口火を切って来たのだった。
「司…?
また、何か、仕出かしたのか?」
此処で、やっと、司は、気が付いたのだった。
何故、類が、司と総二郎とあきらに招集を掛けて来たのか?
だから、司は、口火を切って来たあきらだけじゃ無く、総二郎にも、言って除けるのだった。
「“また…。”って、何だよ⁉
俺は、何も、仕出かしてねぇよ‼
強いて言うなら…。
“つくしを口説いてる。”って事位ぇか?」
司の言葉を聞いて居た総二郎とあきらにして視れば…。
“今までの司と、何も変わってねぇだろ?”と、思って居たのだった。
だからだったのだろう。
“類が、お腹を抱えて笑う程の何かが、何処に在るんだ⁉”と、思う総二郎とあきらだったのだ。
なので、総二郎は、類に訊き出し始めて居たのだった。
「類…。
類が笑い転げる程の事を、司が、何、仕出かしたって云うんだ⁉」
なので、類は、司から訊き出す振りをして、総二郎とあきらに、伝えるのだった。
「司は、つくしを口説いただけじゃ無いでしょ⁉
つくしに、無理矢理、kissをしたんじゃ無いの?」
「………」
司は、“つくしが、類に話したのか?”と、思って居たのだった。
だから、司は、類の言葉に、何も言い出せずに居たのだった。
だが、総二郎とあきらにとっては、思わざるを得なかったのだ。
“kiss位ぇ…。
如何って事ねぇだろ?”と…。
総二郎とあきらがそう思う事は、流石、『遊び人』を自称しているだけの事は在ったのだ。
だから、総二郎とあきらは、ハモる様に、類には、疑問符を投げ掛けたのだった。
「「はぁ~??」」
だが、そう言った後の総二郎は、更に、類に、言って除けて居たのだった。
「要は、kissだけ…だったんだろ⁉
例え、つくしちゃんの兄貴で在る 『シスコンの類』でも、kiss位ぇなら、如何って事
ねぇだろ?
そんな事を言ってる様じゃあ…。
今後の類が、思い遣られるぞ‼
其れ以上の事に成ったら、間違い無く、類の事だ‼
大騒ぎするだろうな‼」」
だから、類は、総二郎とあきらを睨み付けていた。
で、一言、類は、総二郎とあきらに、発して居たのだった。
「俺は、『シスコン』じゃないから…。
『シスコン』だというなら…。
其れは、司の方でしょ?」と…。
だが、総二郎とあきらは、思って居たのだった。
“其処かよ⁉”と…。
だが、総二郎とあきらがそう思った言葉は、口に出さずに居たのだった。
何故なら、類が拗ねたら、ややこしいからだったのだ。
其処で、司は、類に、伝えるのだった。
「俺の何処が、『シスコン』…何だ?
まあ、其の事は、良いや。
ところで、なぁ~、類…?
俺は、つくしが、『(司の)妹』だと認識して居た頃から、つくしに惹かれ始めて居
た。
で、『類の妹』だと分かった今と成っても…。
寄り一層…。
つくしに惚れてる‼
『類の妹』だと分かって居ても、俺の此の気持ちに、変わりはねぇ‼
だから…よ。
類…。
俺が、つくしに向かう事を許してくれねぇか?」
類は、司の本気度を観た様な気がして居たのだ。
真剣な顔付きで、話す司に、類は、許す事にしたのだった。
「ふ~ん。
司は、つくしに本気…何だ‼
仕方ない…ね。
許して上げるよ。
司の味方に成って上げるよ。
だから、つくしを泣かさないで…よ。」
其処で、司は、ニヤッとした顔付きに成り、類に、宣戦布告するのだった。
「ああ。
俺に任せとけ‼
つくしを泣かさねぇよ‼
サンキュな、類っ‼」
こうして、司は、類のお墨付きをもらって、更に、つくしに向かう決心をしていたのだった。
そんな司と類の様子を観て居た総二郎とあきらは、思うのだった。
“遣れ遣れ…。”と…。
何故なら、類に嵌められた感の在る総二郎とあきらだったのだ。
総二郎とあきらは、更に、思うのだった。
“類は、俺等を、見張り番にでも、仕向けたんじゃねぇのか?”と…。
其れは、類にとって、間違いない事だったのだが…。