花男メンバー…<F4&T4> 11.
類から、花沢邸を追い出されてしまってからの総二郎は、考えあぐねる日々だったのだ。
何故なら、今までのあきらなら、考えられない事案だったからなのだ。
そう思い乍ら、英徳学園の中庭に向かって歩いて居る時に、総二郎は、声を掛けられたのだった。
其の声の主とは…。
「よぉ、総二郎…。
久し振りだな‼」
総二郎は、其の声がする方に、身体ごと向けたのだった。
其処に居たのは、総二郎の兄で在る 祥一朗だったのだ。
同じ英徳学園に通って居るのだが…。
高等部 と 大学部 と、学舎も違う為に、滅多に、会う事は無いのだ。
其の為に、総二郎は、驚愕して居たのだった。
だから、総二郎は、其のままの感情で、祥一朗に、声を掛けたのだった。
「兄貴じゃねぇか?
久し振りだよな‼」
で、総二郎は、祥一朗の隣に居る女性に、目を向けたのだった。
そして、総二郎は、祥一朗に訊いて居たのだった。
何故なら、硬派の祥一朗が、総二郎の様に、遊びで女性と一緒に居るとは、とても思えなかったからだった。
もしかしたら、総二郎にとっては、将来の義姉に成るかも知れない女性なのだから…。
だから、総二郎は、悪い印象を残さない様に、丁重に、祥一朗に訊き出していたのだった。
「で、其方の女性は…?」
なので、祥一朗は、総二郎に、隣の女性を紹介するのだった。
「ああ。
そうだよな。
総二郎は、初めてだったよな。
俺の彼女の『松岡瑞紀』さん。
同じ英徳大学 医学部 3年なんだ。
総二郎も、知ってるだろ?
『松岡総合病院』のお嬢さん。」
総二郎は、『松岡』姓に、『松岡総合病院』という祥一朗の言葉に、思うのだった。
“何処かで、聞いた事の在る 名前に、名称だよな。”と…。
そんな時に、偶然、つくしと優紀が通り掛かったのだ。
実は、季節柄…。
気候が良く成って来たので、外で過ごす事も多く成って来たF4&つくし&優紀&桜子だったのだ。
なので、つくしと優紀は、中庭に向かって居たのだった。
其処に、妹の優紀を、見付けた瑞紀だったのだ。
なので、瑞紀は、妹の優紀に、声を掛けるのだった。
「優紀じゃない?」
優紀も、姉 瑞紀の声がする方に、目を向けたのだった。
「えっ??
お姉ちゃん…?
久し振りだね。」
なので、瑞紀も、優紀に返答していた。
「そうだね。
久し振りだね。
で、優紀の隣のお嬢さんは、何方?」
なので、優紀は、つくしを紹介するのだった。
勿論、『牧野財閥』の娘と言う事は、言わないで居た優紀だったのだ。
何故なら、つくしが、嫌がるからだったのだ。
「あぁ~、そうだよね。
高等部から、編入して来た『牧野つくし』さん。
隣のクラス何だけど…。
仲良くしてもらってるの。」
なので、瑞紀は、安心したかの様に、つくしに、伝えるのだった。
「そう何だ。
優紀と仲良くしてもらって、有難う‼
此れからも、優紀を宜しくね‼」
「此方こそ、宜しくお願い致します。」
そう、瑞紀とつくしが、挨拶している所に、祥一朗が、つくしに訊き出していた。
「もし、間違って居たら、申し訳無いんだけど…。
もしかして、牧野さんって…。
『牧野財閥』のご令嬢…何じゃない?」
つくしは、思って居たのだった。
“また…?
如何して、日本って国は、上流階級の人に、弱いんだろう?”と…。
だから、失礼の無い様に、返事だけに留めたつくしだったのだ。
「はい、そうですが…。」
だから、祥一朗も、つくしの顔付きに気が付き、やんわり、返答するのだった。
「あっ、ごめんな。
不快に思ったかな?
俺は、西門祥一朗って、言うんだけど…。
実は、俺は、元々、西門流 次期家元だったんだよ。
実際には、西門流から、逃げたけど…ね。
で、弟の総二郎に、次期家元の座を、託したんだ。
だから、そういう世界の事は、良~く、知ってるよ。
牧野さんも、嫌っぽいね?」
つくしは、優紀の方を向いて、苦笑いを始めたのだった。
だから、つくしには、言えた言葉だったのだろう。
「まあ~(苦笑)。
そうですね。」
そして、優紀は、総二郎の方を向いて居たのだった。
そんな優紀は、祥一朗の話しを聞いて、思って居たのだった。
“お姉ちゃんの彼氏が、西門さんのお兄さんだった何て…?”と…。
実は、優紀は、既に、瑞紀から、祥一朗を紹介されて居たのだった。
だが、優紀は、祥一朗と総二郎が、兄弟だと、結び付けて居なかったのだ。
同じ『西門』姓なので、親戚位にしか思って居なかったのだ。
何故なら、容姿も、性格も、全く、違う二人だったのだから…。
優紀には、無理も無いと云えたのだった。
だが、総二郎は、思って居たのだった。
“まさか…‼
兄貴の彼女が、松岡の姉ちゃんだったとは…?
俺の素性を知り尽くされているだろう松岡には、伝えなきゃな‼
「姉ちゃんには、俺の事を喋るなよ。」と…。”
なので、総二郎は、其の後…。
優紀を呼び出すのだった。
そして、総二郎は、優紀に、伝えるのだった。
「松岡…。
お願いが有んだわ。
あんたの姉ちゃんに、俺の事は、言わねぇで欲しいんだわ。
あんたの姉ちゃんも、噂で聞いてるかも…だけど。
妹から聞くのとでは、俺の印象が、全然、違って来るだろ?」
なので、優紀は、総二郎に、ニコッと、笑い乍ら、返答するのだった。
「了解しました。」
優紀の其の言葉を聞いた総二郎は、あから様に、ホッとするのだった。
そして、優紀に、礼の言葉を伝えるのだった。
「サンキュな‼
松岡…。」と…。
だが、其の後の総二郎は、そんな優紀の裏表の無い笑顔に、興味を抱くのだった。
<此の二次小説『花男メンバー…<F4&T4> 11.』の中で、つくしが思って居る言
葉を記載しておりますが…。
此方は、私共の見解を記載しているだけで、意図は御座いません。
スルーして頂けました成らば、幸いです。
宜しくお願い致します。>