司とつくしは兄妹?…<つかつく> 14.
そして、司と共に、司の部屋に入ったつくしは、行き成り、司に引き寄せられて、抱き締められていた。
そして、つくしは、司に悪態を突かれて居たのだった。
「何で、お前が、道明寺邸に居んだよ?」
つくしは、飄々と、司に返答するのだった。
「“何故…?”って、言われても…?
お母様から、呼び出されたから…。」
そんな風に、つくしから、飄々と、返答されてしまった司は、力尽きたのか?
足から崩れるかの様に…。
しゃがみ込んだのだった。
床に、ドンっと、音がしたのでは無いかという位の状況で…。
尻餅を付くかの様な勢いで座り込む司に、つくしは、驚愕するしか無かったのだった。
だが、司は、未だ、呆然と、立ったままで居るつくしに、顔を上げ乍ら、上目遣いで、訊き始めて居たのだった。
「ババアからは、何の話だったんだよ?」
そんな司からの言葉に、つくしは、思うのだった。
“そんなに、心配してくれて居たんだぁ~。”と…。
なので、そう思っていたつくしの顔付きは、照れた様に俯いて居て、顔を赤らめた状況だったのだ。
所謂、そんな風に言って来る司を、つくしは、直視して観る事が出来なかったのだ。
だから、司は、そんな状況のつくしに、尚も、不貞腐れて訊き始めたのだった。
「つくし…。
何だよ?」
なので、つくしは、司に、楓との話しを、伝えたのだった。
今度は、ニコニコし乍ら、言って来るつくしを観て居た司は、つくしの真意を読み取った様な気がして、嬉しく思うのだった。
だから、訊かずには居られない司が其処には居たのだった。
「と言う事は…。
つくしは、俺との結婚を、ババアに、了承したという事だよな?」
つくしにとっては、“将来的に…。”と…いう話しでも、司にとっては、今直ぐにでも、結婚式を執り行いたい気分だったのだ。
つくしの気持ちが、変わらない内に…。
だが、司とつくしは、まだ、高校生なのだ。
取り敢えず、司は、つくしに、了承させる事にしたのだった。
「だったら…よ。
両家の合意が在るんだ。
俺とつくしは、正式に、『婚約者』って事で良いよな?」
なので、つくしは、了承の返事と共に、頷くのだった。
「うん。」
という訳で、司とつくしは、先ずは、恋人として、正式に、付き合う事に成ったのだった。
そして、翌日には、司の口から、楓に、報告が入るのだった。
其の司からの報告を受けて、楓の夫で在る 保…。
そして、花沢家…。
そして、待ちに待って居るで在ろう 椿に、楓から、報告が入るのだった。
そして、翌日には、台風の如く…。
椿が、LA⇒日本に帰国して帰って来たのだった。
そして、例の如く…。
つくしは、椿から、きつい『Hug』の抱擁を受けるのだった。
此の時のつくしは、気絶寸前だったのかも知れない。
そんな椿を止めたのは、やはりの楓だったのだ。
「椿…。
お止めなさい。
つくしの顔色が、真っ蒼に成り掛けているわよ。」
此れには、椿も、つくしを、椿から、引き剥がすのだった。
つくしも、忘れて居たのだった。
椿が、こういう人物で在るという事を…。
そして、息絶え絶えに成り乍らも、つくしは、椿に、微笑み掛けるのだった。
何故なら、心配そうに観て来る椿に、心配を掛けたく無いという思いが、つくしには在っての事だったのだ。
先ずは、つくしを自身から引き剥がす様につくしを観乍ら、椿は、つくしに声を掛けて居た。
「つくし…。
大丈夫かしら?」
なので、つくしは、“はぁ~、はぁ~。”と、息を整え乍ら、椿に、挨拶の言葉と共に、返答するのだった。
「何とか…。
椿お姉様…。
お久し振りです。」
なので、椿は、そんなつくしに、申し訳無さそうに、返答するのだった。
「大丈夫なら、良かったわ。
本当に、お久し振りだったわね。」
そして、暫くは、女子会の如く…。
嘗ての母娘(おやこ)…。
姉妹の会話を、楓と椿とつくしで、楽しんで居たのだった。
だから、其処には、司は、入れないのだ。
だから、不貞腐れた司が、其処には、居たのだった。
だから、そんな女子会は、早目に、切り上げたのだった。
という訳で…。
猛獣 司を、宥めるのは、つくしの役目と成ったのだった。
そして、一度…。
道明寺家 と 花沢家 とで、食事会を開く事に成ったのだった。
司の両親で在る 保 と 楓…。
そして、つくしの父親と成った 孝(こう)には、こんな日が来るとは、思わなかったのだ。
幼子のつくしを迎え入れてくれた保 と 楓 に、感謝する孝(こう)だった事は言うまでも無いのだ。
そして、食事会は、メープルの和室の個室で行われたのだった。
出席者は、勿論の道明寺家 と 花沢家 の面々だったのだ。
道明寺家からは…本人で在る 司。
父親の保 と 母親の楓…。
そして、姉で在る 椿 と 椿の家族…。
花沢家からは…本人で在る つくし。
父親の孝(こう) と 母親のかすみ…。
そして、兄で在る 類…。
そして、其処には、タマも、出席して居たのだった。
此の状況に、喜んで居て、興奮気味なのは、勿論の椿…。
だが、食事会が始まった最初の頃の類は、そんな椿に、気拙そうにしていた。
だが、其の場の雰囲気に慣れ始めた類が、時折見せるニヤニヤした顔付きに、司は、居た堪れないで居たのだった。
そんな時に、類から発せられた言葉には、司は、呆気に取られるしか無かったのだった。
「司…。
司がつくしと結婚すると言う事は…。
司は、俺の弟と成るんだ。
まあ、此れからは、そう言う事で、宜しくね。」
「………」
其の時の司は、開いた口が塞がらない状況と成ったのだった。
だから、言葉が出て来ない司だった事は言うまでも無かったのだ。
其の場に居た誰もが、類の策士振りには、驚愕した事は、また、言うまでも無かったのだった。