tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司とつくしは兄妹?…<つかつく>  15.




あれから、月日が経って居た。


司とつくしは、それぞれ、大学生に成ったのだ。


勿論、現在の司とつくしが、通って居るのは、英徳大学だったのだ。



実は、本来の道明寺家の思惑としての予定では、司は、英徳高校を卒業した時点で、NYに渡米させるつもりだったのだ。


司を後継者として自覚させる為に、学業とビジネスの勉強をさせる思惑が有ったのだった。


そして、道明寺家 と 花沢家 の思惑としては、つくしを、大学卒業まで、英徳大学に通わせ、其の後は、司とつくしの縁談へと、持っていく予定にして居たのだった。


だが、道明寺家 と 花沢家 が、本来の予定して居た通りに、事が運ばず…。
つくしには、事の次第を、早目に、伝えなくてはいけなく成った。


また、道明寺家 と 花沢家 が、本来の予定していた時期よりも早く、司が、つくしに好意を抱いた事で、更に、予定を早める結果と成ったのだ。


なので、司を其のまま、日本に留まらせる事と成ったのだった。



勿論、司とつくしの付き合いは、順調に、育まれて居たのだった。



そんな頃に、司とつくしは、道明寺HDの会長の執務室に、呼び出されて居たのだった。


其処には、司とつくしを呼び出した張本人の保だけじゃ無く…。
司の母親で在る 楓 と つくしの父親で在る 花沢物産 社長の孝(こう)までもが、同席して居たのだった。


驚愕したのは、司とつくしだったのだ。


普段…。
道明寺HD 会長で在る 保 と 社長で在る 楓が、同時に、NY本社を空ける事は無いのだ。


其れが、何故か?
道明寺HD 会長で在る 保 と 社長で在る 楓の二人が、日本に居る事自体…。
司にとっても、つくしにとっても、不思議な事…此の上無いのだ。


だからだったのだろう。
司は、自身の母親で在る 楓に、言わずには、居られ無かったのだ。


「何で、ババアまで、此処に居るんだ?」


司の此の物言いには、勿論、言わずには、居られない楓だったのだ。


「お客様が、居らっしゃるのよ。
 其れに、お客様と言っても…。
 つくしさんのお父様が、居らっしゃるのよ。
 もう少し、大人な会話が、出来ないモノかしらね?」


なので、そんな司に、つくしの父親で在る 孝(こう)とつくし親子は、苦笑いしか無かったのだった。



だが、司は、そんな楓の言葉をスルーして、自身の父親に、声を掛けるのだった。


「親父…。
 俺とつくしを呼び出した理由は、何なんだ?」


そんな司の質問に対応するかの様に…。
司の父親で在る 保は、ソファに並んで座っている司とつくしの方を向いて、話しし始めて居たのだった。


「呼び出したのは、他でも無い。
 司とつくしの此れからの事だ‼
 お前達は、もう、大学生に成った。
 そろそろ、今後の事を考えて行かなくてはいけない。
 従って、此れから、話す事は、両家からの提案だ‼」


司とつくしの二人は、司の父親で在る 保から、こう言われては、反論する事も出来ず、返答だけに留めたのだった。


「ああ、分かった。」
「はい。」


司とつくしの返答の言葉を聞いた保は、また、話しし始めて居たのだった。


「司とつくしは、今後、二人一緒に、NYに渡米して、NYの大学への編入という形で、 
 NYの大学に、それぞれ、進んでもらう。
 勿論、司とつくしには、『経営学』を学んでもらう。
 そして、司とつくしには、MBAを取得してもらう。
 其れと、司とつくしが、NYへ渡米前に、日本で、全世界に向けて、司とつくしの婚約
 発表を行う。
 其れに際して、我が社(道明寺HD) と 花沢物産 との提携合意発表をも併せて、
 行う。
 如何だ?
 司とつくしは、此れに、同意するか?」


司の両親で在る 保と楓 と つくしの父親で在る 孝(こう)は、司とつくしの二人は揃って喜んで、了承の意の言葉を告げて来るものと思って居たのだ。


だが、司は、再度、自身の父親で在る 保に、訊き出すのだった。


「本当に、俺とつくしは、一緒に、渡米出来るんだな?」


なので、司の父親で在る 保は、はっきり、返答したのだった。
頷き乍ら…。


「ああ、そうだ‼」


其の自身の父親で在る 保からの返答の言葉に、司は、了承の意を告げるのだった。


「ああ。分かった。
 指示に従う。」と…。


だが、つくしは、自身の父親で在る 孝(こう)の方を向いて、訊き出すのだった。


「パパも、賛成と言う事なの?」


なので、つくしの父親で在る 孝(こう)も、また、司の父親で在る 保と、同じで、はっきりと返答の言葉を、自身の娘で在る つくしに伝えるのだった。


「ああ、其のつもりだ‼」


其の自身の父親で在る 孝(こう)の言葉を聞いたつくしは、更に、自身の父親で在る 孝(こう)に、訊き出すのだった。


「ママも、賛成して居るって事…?」と…。


そんなつくしからの質問に、つくしの父親で在る 孝(こう)は、つくしに伝えるのだった。


「ああ。
 ママも、賛成している。」と…。



実は、此の頃には、類の実母で在る かすみとつくしは、本当の母娘の様に、仲良くして居たのだ。


否…。
端から観ても、もう、普通の母娘と変わりなかったのだ。


だから、寂しく思うつくしだったのだ。


だが、そんなつくしの様子を観て居た楓も、また、寂しく思うのだった。


本来なら、嬉しい筈の事案では有るのだが…。
つくしが、本来在るべき場所で、母親と成ったかすみと、本当の母娘として、過ごしている事に、寂しく感じるのだった。
実は、楓は、つくしと、また、母娘と成れる日を、楽しみにして居たのだから…。


また、司も、つくしの反応に、寂しさを募らせて居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、つくしへ怪訝な顔付きで、訊き出すのだった。


「つくしは、NYへの渡米は、嫌なのかよ?
 俺とつくしの二人で、渡米出来るんだぞ‼
 何が、不満…何だ?」


だから、そんな司に、つくしは、返答するのだった。


「何も、不満は無いよ。
 其れに、司さんと、一緒に、渡米出来る事は、嬉しいよ‼
 でも、何か?
 “寂しいなぁ~”と、思っただけ…。
 だって…ね。
 日本に帰国して帰って来て、まだ、5年位しか経ってないんだもん。
 もう、NYで、どんな暮らししてかも忘れてしまったよ。
 其れに、お兄様は、まだ、当分、こっち(日本)で暮らすだろう…し。
 こっち(日本)で、出来た友達とも、当分、会えないだろう…し。
 だから、“何か、寂しいなぁ~”と、思っただけ…よ。」
「………」


そんなつくしの言葉を聞いた司は、怪訝な顔付きに成った。


だから、言葉が直ぐに出て来なかった司だったのだ。


また、楓は、つくしの言葉を聞いた事で、更に、寂しさを募らせるのだった。


だが、其の横で、つくしの父親で在る 孝(こう)は、つくしの言葉に、嬉しさが、込み上げて来るのだった。



そして、司は、ボソッと、呟くのだった。


「未だに、お前(つくし)は、類なのかよ?
 お前(つくし)には、俺が居るだろ?」と…。


そんな司の言葉には、誰も、何も、言えなかったのだった。

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