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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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母娘に成って【司とつくしは兄妹?】…<つかつく>  番外編



<此の二次小説『母娘に成って【司とつくしは兄妹?】…<つかつく>  番外編』は、
 『司とつくしは兄妹?…<つかつく>』の『二次小説ネタ』として、『母娘』と成った
 かすみつくしの母娘関係を描いております。
 『司とつくしは兄妹?…<つかつく>』と、併せて、ご覧下さいました成らば幸いで
 す。
 宜しくお願い致します。>




かすみは、つくしの存在を、夫で在る 花沢孝(こう)から、聞かされた時には、何と無くでは在ったのだが…。
既に、つくしの存在に気が付いて居たのだった。


其の当時の花沢孝(こう)は、妻で在る かすみにも、付き合っている女性が居た事を、隠す素振りを魅せて居なかったので、当然と云えば、当然だったのだろう。


実は、其の当時の花沢孝(こう)は、妻で在る かすみに対して、“かすみとは、結婚して遣った。”と、云う思いで居たのだった。


だから、千賀子(つくしの産みの親)が、行方知らずに成った時に、かすみに対してだけで無く、類に対しても、冷たく接してしまって居たのだ。


千賀子(つくしの産みの親)が、自身の傍に居なく成った事で、其の当時の花沢孝(こう)は、類が一人っ子だったと言う事も在り、類への後継者としての期待値が、上がってしまった事も確かだったのだ。


其の当時の花沢孝(こう)にして視れば…。
後は、類の将来の事しか、観えて居なかったのだ。


だから、類をフランスに連れて行ったとも言えたのだった。



だからだったのだろう。
其の当時のかすみにして視ても、千賀子の存在が、許せない時も有ったのだ。
其れが、例え、誰から観ても、かすみの横恋慕の様な結婚だったとしても…。


だから、其の当時のかすみには、思って居たのだった。


“此の結婚は、両家が決めた事…。
 私は、唯、其れに従っただけ…。”と…。


本来の結婚の意図の件は、其の当時のかすみ自身、度外視していたかすみだったのだ。



そして、つくしの存在を、夫で在る 花沢孝(こう)から、聞かされた時のかすみは…。
此の結婚の意図を思い出して居たのだった。


其れでも、此の時のかすみ自身、良い気がして居ないかすみだった事は言うまでも無かったのだ。



だから、頭では分かっているかすみだったのだが…。
心から、つくしを迎え入れる事が出来なかったのだ。


だが、つくしが、花沢家の執事・使用人を含めたスタッフから、気に入られている事を知る内に…。
かすみの頑なだった心が、軟化して行ったのだった。


其の内…。
かすみも、自然と、つくしを受け入れられる様に成ったのだった。



つくしは、そんなかすみに感謝するのだった。


「お母様…。
 不義理の女性から生まれて来た私を、受け入れてくれて有難う御座います。」


そんなつくしに、かすみは、驚愕するのだった。


つくし自身が、『不義理の女性から生まれて来た娘』と、思って居る事に、申し訳無く思うかすみだったのだ。


だから、かすみは、其の当時の事情を、つくしに話しして聞かせて居たのだ。


「此の結婚は、私が、横恋慕した様なモノなの。
 貴女を生んだ女性に、非は無いわ。
 一般女性の娘というだけで、貴女のお祖父様が、お父様と其の女性の結婚をお許しに成
 らなかったから…。
 こう成ってしまったのよ。
 私が、お父様を好きに成らなかったら、此の縁談は無かったかも知れないわね。」


そんな風に、かすみから聞かされたつくしは、唯、涙していたのだった。


そんな心根の優しいつくしの心の中を覗けた様な気がしたかすみは、自然と、つくしを抱き締めて居たのだった。


其の時に、初めて、かすみつくしの母娘としての絆が生まれたのかも知れない。



そして、其の後のかすみつくしの母娘としての絆が、崩れる事は無かったのだった。


其れは、実父で在る 孝(こう)が、嫉妬する程…。
かすみつくしの間には、入る事が出来なく成ったのだった。



そして、其の後のかすみは、思うのだった。


“孝(こう)さんは、『パパ』で…。
 私(わたくし)が、『お母様』と、呼ばれる事は、可笑しいわよね?”と…。


だからだったのだろう。
かすみは、つくしに、提案するのだった。


「つくし…。
 孝(こう)さんを、『パパ』と、呼んで…。
 私(わたくし)の事を、『お母様』と、呼ぶのは、可笑しいわよね?
 だから、私(わたくし)の事を、『ママ』と、呼んで頂戴‼」と…。


そんな風に言って来る母で在る かすみには、つくし自身、驚愕したモノの…。
了承の言葉を告げるのだった。


此の頃のつくしは、母で在る かすみに対しても、遠慮が無く成り、敬語も使わなく成って居たのだった。


だから、つくしも、母で在る かすみには、遠慮なく、返答出来たのかも知れない。


「うん、分かった。
 そうするね。」


なので、其の後のつくしは、かすみの事を、『実母』と、同じ様な気持ちで、接して居たのだった。



だから、あの日に言われた司とのNYへの渡米の件に、母で在る かすみが、“了承した。”と、自身の実父で在る 孝(こう)から聞いたつくしは、寂しさを募らせて居たのだった。


だから、其の日…。
帰宅したつくしは、かすみに真意を確認していたのだった。


「ママ…。
 私のNYの渡米の件…。
 了承したって、本当の事なの?」


かすみは、つくしからの問い掛けに、内心では嬉しかったのだった。
かすみには、つくしが訊いて来た意図が読めたのだから…。


だが、意地悪く、かすみは、つくしに返答するのだった。


「あら…。
 つくしは、司君と、一緒に、渡米したく無いのかしら…?」


だが、つくしは、かすみが、そう言って来る事に、更に、寂しさを募らせて居たのだった。


何故なら…。
つくしは、本当の母娘に成ったつもりで居たのだから…。


だから、つくしは、かすみに言えた言葉だったのだ。


「そんな事を訊いてるのじゃ無いの。
 “ママは、私が、NYへ渡米しても寂しくないのか?”って、訊いてるの?」


だから、かすみは、漸く、かすみの心の内を、つくしに伝えるのだった。


「寂しくない訳無いでしょ‼
 貴女は、私(わたくし)の娘なのよ。
 寂しいに決まってるでしょ。
 でも、何時までも、つくしは、『花沢つくし』では、居られ無いの。
 何れは、『道明寺つくし』に、戻らなくてはいけないの。
 つくしは、司君の事が、好き…何でしょ。
 だったら、私(わたくし)は、了承するしか無いでしょ。
 此れで、母娘の縁が切れる訳じゃ無いわ。
 寧ろ、此れからも、母娘の縁は、続いて行くのよ。
 だから、道明寺家の嫁として、楓さんに、仕込んでもらいなさい。
 私(わたくし)は、此れからも、貴女の母親を止める気は無いから…。」


そんな言葉をかすみから聞いたつくしは、将来の娘の為に、了承してくれた事を知ったのだった。


だから、つくしは、素直な気持ちで、かすみに言えたのだった。


「ママ…。
 有難う御座います。
 私…。
 頑張って来ます。
 ママの娘として…。」


そして、かすみつくしの母娘は、抱き締め合って、嬉し泣きを流して居たのだった。



そして、そんな母娘の姿を観た類も、かすみつくしが、本当の母娘に成った事を、やっと、ホッと出来たのだった。



そして、其の後のつくしは、実父で在る 孝(こう)に、NYへの渡米の件と…。
婚約発表の件の了承の意を伝えたのだった。



そして、数日後には、司とつくしの婚約発表記者会見が執り行われたのだった。



そして、其の後から、数週間後には、司とつくしは、NYへ渡米したのだった。



fin

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