tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  4.




<此の二次小説『今更…<総優>  4.』の中に出て来る文面に、不快感を持たれる言
 葉が入って居るやも知れませんが…。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



総二郎は、つくしの口から、久々に、聞いた『優紀』の名前に、驚愕するのだった。


何故なら…。
総二郎にとっては、今更なのだ。



実は…。
総二郎は、優紀が、F4の前から、去った後…。
後悔して居たのだった。


総二郎自身にとって、総二郎の心の中から、優紀の存在を忘れてしまって居た事を…。
否、言う成れば…。
総二郎の心の中には、其れ以降、ぽっかり、穴が開いた様に成ってしまって居た筈だったのだ。


だからこそ…。
優紀の存在自体を忘れてしまって居た総二郎は…。
次から、次へと、女性を求めたのだった。


だから、女遊びが止められなかった総二郎だったのだ。



そんな様子を観て居たあきらには、総二郎の中に、何か?
変化が起こって居る様に、思えたのだった。


其れが、何なのか?
其の当時のあきらには、見抜く事が出来なかったのだ。


だが…。
“大方、優紀ちゃんの事だろう。”と、其の当時のあきらには、認識していたのだった。



だが、其の日の総二郎の顔付きは、優紀の名前をつくしの口から聞いた事で、変わった様に、あきらには、観えて居たのだった。



なので、後日…。
あきらは、一人で、総二郎の病室に、訪れるのだった。


総二郎の真意が、何処に在るのか?
確かめる為だったのだ。


「総二郎…。
 優紀ちゃんの事が気に成ってんじゃねぇのか?」


総二郎は、あきらからの言葉に、驚愕するのだった。


だが、総二郎は、逆に、あきらに、訊き出して居たのだった。


「なぁ~、あきら…。
 優紀ちゃんは、何故、疎遠に成って居た俺の為に、血をくれたと思う?」


あきらは、総二郎の驚愕振りには、一瞬、吃驚したのだが…。
何食わぬ顔で、総二郎に返答するのだった。


「ああ。
 俺が、司と牧野から訊いた話しに寄ると…。
 優紀ちゃんは、看護科の在る 女子大に通って居たらしくてな。
 牧野の懇願で、助産師の資格を得て、今は、道明寺総合病院の産婦人科で、勤めてるら
 しいわ。
 で、総二郎が、事件に遭って、O型の輸血が足りないって事で、牧野が、優紀ちゃんに
 連絡したんだわ。
 俺等の中には、O型は、居ねぇだろ‼
 だから、牧野が、優紀ちゃんに連絡したらしい。
 まあ、優紀ちゃんも、『白衣の天使』の精神で、総二郎に血をくれたらしいけど…
 な。」


総二郎にして視れば…。
“優紀ちゃんは、俺(総二郎)の事が心配で、俺(総二郎)に、血を分けてくれた。”と、つくしから、話しを聞いた時には、総二郎の中では、そう認識して居たのだ。


其れが、あきらから訊いた言葉で、脆くも、自身の考えは、崩れてしまったのだ。


此の時の総二郎には、かなり、ショックだった事は、言うまでも無かったのだ。


だが、総二郎は、此の時…。
何故か?
総二郎の中で、或る思惑が、沸々と、湧き上がって来たのだった。


“優紀ちゃんに会って、礼を言って遣ろうじゃねぇか?
 優紀ちゃんが、『白衣の天使』の精神で、俺(総二郎)に血をくれたと言うのなら…。
 俺は、そんな優紀ちゃんの精神を利用して、近付いて遣る‼”と…。


だが、そんな総二郎の思惑は、中々、達成させる事は、無かったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎は、まだ、手術後で、未だ、ベッドに張り付いた状況だったのだ。



だが、其れから、数か月が経った頃…。
リハビリを開始する事に成った総二郎だったのだ。


そして、そんな或る日の事だった。


総二郎は、リハビリを受けた帰りに…。
優紀が、誰かと喋って居る所を見掛けたのだ。


優紀と喋って居るのは、遠目から観ても、間違いなく、白衣を着た男性ドクターだったのだ。


優紀が、其の男性ドクターと、親密そうに、話しして居る姿に、驚愕する総二郎だったのだ。


何故なら…。
優紀は、にこやかに…。
相手に、可愛く笑って魅せて居たのだから…。


元々、優紀は、男性慣れして居る所は、一切、無いのだ。


だからこそ…。
優紀は、或る意味…。
男性から、好感が持たれ易いのだ。


だが、つくしも、そうなのだが…。
そう言う事には、疎い優紀は、唯、挨拶代わりに、喋って居るつもりだったのだ。


だが、優紀に好感を持って居る男性からすれば…。
優紀から、好感を持たれて居ると、勘違いを起こしても無理も無かったのだ。


其れに…。
優紀は、妊婦さんからも、子供さんからも…。
好かれるタイプなのだ。


だから、男性の勘違いに、他ならない事は、周りの女性からすれば…。
一目瞭然だったのだ。


そんな優紀に、また一人…。
赴任したばかりの男性ドクターが、引っ掛かってしまったのだった。


優紀には、発したつもりの無い…。
思惑も無い…。
優紀の魅力に、魅了された男性ドクターが、また、一人、増えただけだったのだ。


其の現場を観てしまった総二郎だったのだ。


総二郎は、何故か?
嫉妬の炎を、メラメラと、湧き上がらせるのだった。


そして、其の思いのまま…。
総二郎は、優紀に近付くのだった。


そして、総二郎は、其の男性ドクターと優紀との間を割って入るかの様に…。
優紀に声を掛けたのだった。


「優紀ちゃん…。
 久し振りだな。
 元気だったか?
 俺の手術の時…。
 サンキュな‼
 牧野から、聞いたわ。」


だが、そんな総二郎の思惑を理解して居なかった優紀は、飄々と、返答するのだった。


「いいえ。
 私は、一人の看護師として、行った(おこなった)までです。
 気にしないで下さいね。」


何の思惑も無く、そうニコッと、笑い乍ら話しして居た優紀だったのだ。


其の間…。
総二郎と其の男性ドクターとの間には、心の駆け引きが始まって居たのだった。

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