今更…<総優> 21.
そして、優紀を誘い入れての名目上…。
T4女子会が、開催されたのだった。
ここ最近のT4は…。
司の反対に寄って、つくしが、出席する事は無かったのだった。
だから、ここ最近は、T3で、女子会を開催して居たのだった。
つくしが妊娠して居るので、司が心配する事は、司にとっては、当たり前と云えたのだった。
まあ、普段から、つくしに関しては、心配性の司には、呆れるF3&T2だったのだ。
だが、優紀にとっては、病院で、そんな色々な旦那様を観て来たので…。
司が、特別とは思わなかったのだ。
だが、F3&T2にして視れば…。
司は、心配性過ぎると、思って居たのだった。
なので、其処で、今回のT4女子会のお題は…?
やはりのつくしの妊婦生活の話しに成ったのだった。
先ずは、滋が、口火を切ったのだった。
「ほんと…。
司には、吃驚だよ‼
此処迄、つくしを束縛する必要性が、何処に有るのよ?
妊婦だって、ストレスが溜まるっつーの‼」
なので、つくしも、言って除けるのだった。
「まあ、ねぇ~。
でも、司は、私を大切にしてくれて居るし…。
其れに、私を心配してくれて居る意図が分かるから…。
実は、怒れないんだよね。」
其処で、桜子は、苦笑し乍らも、嫌味を言って除けるのだった。
「御馳走様です。」と…。
そんなT3の様子に、優紀は、ニコニコと、話しを聞いて居たのだった。
つくしの話しで、優紀自身も、幸せオーラ―に包まれている気がして居たのだった。
だが、実は、此れが、T3の作戦だったのだ。
実は、此の後に、司が、つくしの事を心配して迎えに来たという口実を基に、F4が揃って、此の場に登場する事に成って居たのだった。
F4が揃って此の場に居る事の理由も、T4が女子会を開催して居るので、F4も、“飲み会で集まる事に成った。”と、理由付けする事にして居たのだった。
なので、其の場に、総二郎が居たとしても、不思議ではない様に、話しを進めて居たのだった。
所謂、何故、此の場に、総二郎が居るのか?
優紀が疑わない様にする為のF4&T3の作戦だったのだ。
そして、T4女子会も、そろそろ、終盤に差し掛かった時間に成った頃の事だったのだ。
F4が、T4の居る大河原グループが経営して居るレストランの個室に現れたのだった。
優紀は、総二郎の姿を見て、慌てた事は言うまでも無いのだ。
少し、アルコールも入って居る優紀の顔色は、上気した様に、少し、赤味を帯びて居たのだった。
そんな優紀の艶っぽく見える顔色にも、実は、総二郎自身、優紀から目が離せなく成って居たのだった。
余りに、可愛らしく見える優紀の姿に、抱き締めたく成って居た総二郎だったのだ。
其の時だったのだ。
優紀が、口を開いたのだった。
「あの~。
今日は、帰りますね。
時間も時間ですし…。」
そう言った優紀の言葉に、素早く、反応したのは、やはりの総二郎だったのだ。
「だったら…。
俺が、送って行く。
良いだろ?
なぁ~、優紀…。」
だが、優紀は、丁重に、断りを入れるのだった。
「いいえ。
大丈夫です。
タクシーを拾いますから…。
其れに、折角、皆さんとご一緒ですし…。
西門さんも、皆さんと、こういう場は、お久し振りでしょうから…。
楽しんで下さい。」
其処で、総二郎は、顔を真っ赤にして、怒り始めたのだった。
否…。
目だけは、冷めた目をして居たのだった。
こういう感情を剥き出しにして怒る総二郎を見た事は、F3でさえも、嘗て、無かった事だったのだ。
ましてや、T3は、尚の事だったのだ。
否…。
司とつくしにとっては…。
美作邸で開催した『寒中浴衣大会』以来だったのかも知れない。
なので、総二郎は、優紀に、何時も寄りも、低音ボイスで、口を開いて居たのだった。
「優紀…。
いい加減にしろよ‼
俺の何が不満…何だよ‼
今日の俺は、一滴も酒を飲んでねぇよ。
其れに、俺は、病み上がりで、飲めねぇだろ‼
俺は、T4女子会を開催するって聞いて…。
どうせ、司も、牧野を迎えに行くだろうから…。
俺も、司に便乗して、優紀を迎えに行こうと思ってたんだよ‼
其れなのに…。
優紀は、タクシーを拾うだと…。
分かったよ‼
優紀が、其処まで、俺を避けるんだったら…。
俺は、二度と、優紀には会わねぇ‼
其の代わり…。
俺が、今後、どんな男に成って行くのか?
優紀は、きちんと、見届けろよ‼
其れが、条件だ‼」
そう言い乍ら…。
総二郎は、此の場を後にし様として居たのだ。
そして、総二郎は、ドアを開け様として居た時に、優紀に言って除けるのだった。
「優紀…。
此れで、最後だ。
優紀は、俺の事が嫌ぃか?
俺の事を、あの頃の様に観る事は出来ねぇか?
俺は、今、後悔してる。
優紀を、また、抱きてぇって…。
俺の心は、今、叫んでる。
俺は、優紀の事が、こんなに好きなのに…。
抱き締める事も出来ねぇ…。
優紀…。
お願いだから…。
俺を避けるな‼」
そう言い乍ら…。
総二郎は、ドアを開けるのだった。
其の時だったのだ。
あきらが、総二郎の言葉に、総二郎が、此の場から、出て行こうとする所を、引き留めたのだった。
何故なら…。
総二郎のたった一言に…。
驚愕して居るF3&T2が、此の場に居たのだから…。
「おい、総二郎…。
ちょっと、待て‼
今、何て言った⁉
優紀ちゃんを、『また、抱きてぇって…。』
如何いう意味だよ‼」
そんなあきらの言葉に、総二郎は、ニヤッと、笑い乍ら、言って除けるのだった。
「そういう意味だよ‼」
そんな総二郎の言葉に、驚愕で、目をぱちくりさせて居るのは、やはりの優紀だったのだ。
そして、高校生の頃の総二郎と優紀との間に、何が有ったのか?
知って居るつくしは、そんな総二郎に呆れるのだった。
“西門さん…。
態とでしょ⁉”と…。
そして、更に、F3&T2の視線に、此の場が居た堪れない状況に成って居たのは、やはりの優紀だったのだ。