今更…<総優> 22.
此の時のあきらは、ドアを開け様と、ドアの前に居た総二郎を引き留めて、また、ソファに座る様に、促して居たのだった。
「取り敢えず…。
総二郎…。
こっちに、来い‼」
此の時の総二郎は、“シメシメ…。”と、心の中で思い乍らも…。
面倒臭そうに、ソファの在る場所まで、戻るのだった。
そして、総二郎が、発した言葉の真意を、あきらは、総二郎に問おうとして居たのだった。
「あのなぁ~、総二郎…。
俺等(F3&T2)には、総二郎の言って居る意味が、分からねぇんだよな?
もう一度、訊くぞ‼
総二郎が、さっき、発した言葉は、如何いう意味が在るだ?」
だから、総二郎は、言って除けるのだった。
「だから、さっきから、言ってんだろ?
“そういう意味だ‼”って…。」
だからだったのだろうか?
此の場に居る司&類&あきら&滋&桜子は…。
総二郎に対して、ジト目で観て居たのだった。
だが…。
つくしだけは、其の当時の事を知って居るので、此の場の雰囲気が耐えられないのか?
笑いそうに成って居たのだった。
そんなつくしに、一早く、気が付いたのは、やはりの類だったのだ。
そんな類に不貞腐れる司だった事は言うまでも無いのだ。
だが、そんな司を放って置いて、類は、つくしに訊くのだった。
「ねぇ~、牧野…。
何、クスクス、笑ってんの?」
つくしは、尚も、笑い乍ら、言って除けるのだった。
「ぅん?
西門さんの焦って居る姿が、レア過ぎて…(笑)。
つい…ね。」
其処で、桜子が、疑問に思った事を、つくしに訊いて居たのだった。
「先輩は、西門さんと優紀さんのお二人のご関係をご存知何ですか?」
だから、つくしは、一応、返答だけしたのだった。
「うん、まぁ~ね。」
だが、耐え兼ねたつくしが、話しし様として居た所に、優紀が、つくしを止めるのだった。
「つくし…。
お願い、言わないで…。」
だが、つくしは、優紀に言って除けるのだった。
「もう、無駄な抵抗は、無駄でしょ?
だって…。
西門さんの事だから…。
此処で云わなくても、きっと、F4の飲み会の時に、話しすると思うよ。
そしたら、滋さんにも、桜子にも…。
何れ、バレるでしょ‼
だったら…。
此処で、話しした方が、良いんじゃ無いの?」
なので、優紀は、俯いてしまったのだった。
という訳で…。
つくしは、優紀が了承したと見做して、話ししたのだった。
「私自身、如何して、西門さんと優紀が、そういう関係に成ったのかの経緯は、良くは、
知らないんだけど…。
高校生の頃の私と優紀が、団子屋でバイトして居た時に、優紀から聞いたんだ。
優紀にとって、西門さんは、『ファンタジスタ』だって…。
西門さんと優紀の二人には、二人にしか分からないモノが有ると思うんだ。
其の頃の優紀は、綺麗な目をして、可愛く言ってたんだ。
“西門さんから、素敵な思い出を貰った。
だから、恋をしようと思う。”って…。
其の時の優紀は、強がりとか?
我慢してるとか?
そういう事じゃ無くて…。
優紀の中で、一つの恋の終わりを告げて居たんだと思う。
だから、西門さんが、悪いよ‼
優紀には、恋を終わらせる様に告げて…。
今頃に成って、優紀に、“(西門さんの事を)好きに成れ‼”って…。
ちょっと、酷く無い?」
つくしは、喋っていく内に、総二郎を責める様な口調に変わって居たのだった。
其の当時の優紀の事を良く知る一人として、総二郎に言いたい事は、山ほど在るつくしだったのだ。
だからだったのだろうか?
つくしは、喋っていく内に、総二郎に対する恨み言が、募って来たのだった。
だから、更に、話しをし始めるつくしだったのだ。
「優紀が、西門さんの事を、漸く、吹っ切ってから…。
また、優紀の目の前に現れて、“(西門さんの事を)好きに成れ‼”って…。
西門さんは、如何いう神経してんのよ‼
また、西門さんは、優紀を傷付けるつもり?
だとしたら…。
私は、西門さんを許さないから…ね。」
なので、総二郎は、間髪入れずに、つくしに、伝えるのだった。
「優紀を傷付ける気は、毛頭ねぇよ。
其れ処か?
俺は、優紀を愛してる。
だから、俺は、必死…何だ。
過去の過ちを戻す事は出来ねぇ。
だから、せめて、優紀だけは、取り戻してぇと思ってる。
俺が、馬鹿だったんだ‼
本物の愛に、今頃に成って、気が付く何て…な。
だからって…。
優紀に、“許してくれ‼”とは、言えねぇよな。
けど…。
此れからの俺は、優紀に、償う。
だから…。
俺の所に、戻って来てくれ‼」
其処で、桜子が、総二郎に、ツッコミを入れるのだった。
「えっ??
西門さんと優紀さんって…。
お付き合いした事有りましたっけ?」
なので、其処は、つくしが返答するのだった。
「無いよ。」
なので、総二郎は、怪訝な顔をして、優紀に告げるのだった。
「良いか?
優紀…。
はっきり言う。
俺と優紀の関係は、切っても切れねぇ関係だよな?
だから、また、一から、俺と優紀は、始めようぜ‼」
だが、優紀は、総二郎には、はっきり伝えるのだった。
「今の私が…。
西門さんへの気持ちは、好きか? or 嫌いか?
と、訊かれれば…。
好きと答えると思います。」
「マジか?」
此の時の総二郎は、有頂天に達して居たのだった。
だが、次の優紀の言葉で、絶不調に成るのだった。
「でも、其の好きという意味合いは…。
『Like』という意味です。
所謂、“仲間としては、嫌いじゃない。”と、いう意味です。
でも、個人的に好きか?
と、訊かれれば…。
まだ、其処まで、気持ちは、達して居ません。
だから…。
申し訳御座いません。」
だが、其れでも、総二郎は、折れなかったのだ。
「じゃあ、俺が、優紀を好きで居続ける。
そうしたら…。
何時かは、優紀も、また、俺に、気持ちを向けてくれる日が来るかも知れねぇだろ?」
そんな総二郎の姿を観たF3&T3は…。
総二郎が、恋愛下手だった事を知るのだった。