tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  51.



総二郎は、マイクを持って、話しし始めるのだった。


「其れでは、私の方から、お話しします。
 私 と 私の婚約者が出会ったのは、高校生の頃まで、遡ります。
 私 と 一般家庭出身で在る 私の婚約者との出会いは、私の隣に座っております 道
 明寺司君の奥様 と 私の婚約者が、幼馴染で親友で在った事に、他成りません。
 其の頃の私は、『遊び人』と、自他共に、認める程…。
 遊んで居ました。
 勿論、其の頃の私と彼女は、付き合って居ませんでした。
 其れ処か?
 彼女は、大学受験を理由に、彼女が高校3年に成った事を境に、私の前から姿を隠しま
 した。
 其の頃の私は、其の事に関して、気に留めて居なかったんです。
 寧ろ、あの頃の私を分析した時に、私が、思う事は…。
 『彼女』という存在を忘れる様に、努めて居たのだろうと言う事です。
 其の事に気が付いたのも、つい最近の事ですが…。
 ですので…。
 そんな私に対して、怒って居るのが、後ろに座って居ます 私の婚約者の親友の二人で
 す。
 私は、後ろに座っている二人から、何時も言われています。
 “もっと、早く気が付けた筈だ‼”と…。
 何故なら…。
 高校生の頃の私は、彼女が、傍に居るだけで、イライラして居たんですよ。
 其のイラ付いて居た理由に気が付けたのも、つい最近の事です。
 高校生の頃の私には、イライラする理由が、分からなかった。
 今思えば…。
 其の頃の私は、何でも理解して居ると、唯、勘違いして居ただけで…。
 唯、大人ぶって居ただけだった様に思います。
 要するに、其の頃の私は、ガキだったんだと思います。
 彼女の私に対する想いを、軽んじて居ただけだったんだと思います。
 しかも、私の婚約者だけだったんですよ。
 私のポーカーフェイスを崩せた女性は…。
 しかも、其の当時の私の心の奥底に在る 私だけしか知らない私の心の闇に入り込んで
 来た女性は…。
 其の当時の私の婚約者は、幼馴染で親友で在る 道明寺司君の奥様に、伝えて居たそう
 です。
 “もう少しで、西門さんの中に在る 何かを掴めそうなのに…なぁ~。”と…。
 私は、其の話しを、大学生に成ってから聞かされました。
 其れでも、其の当時の私は、彼女と会う決心が付かなかったんです。
 遊んで居る自分自身の方が、気が楽だったんです。
 彼女に、何もかも、見透かされている事に、何処か?
 不安だったんだと思います。
 云う成れば…。
 其の当時の私は、彼女に、のめり込みそうで、不安だったんだと思います。
 其れに、私と、付き合う事で、彼女の苦しむ姿を観たく無かったんだと思います。
 私は、幼い頃から、『恋愛と結婚は別物』と、教えられて育ちました。
 要するに…。
 西門家では…。
 “恋愛は、勝手気ままに出来るが…。
  結婚は、決められた家柄の女性で無ければ、結婚出来ない。”と、いう意味です。
 其れは、此処に居る 私の仲間も、同じ様に教えられて育って来ました。
 だから、其れが、私達の世界では、当然なのだと、私は、理解もしました。
 『子孫繁栄』と云えば…。
 都合が良い言葉ですが…。
 良い家柄との縁組を希望する事は、此の世界では、当然な事なのです。
 だからこそ、無意識に、其の頃の私は、心の奥底では、彼女の事を求めて居乍らも…。
 避ける様な行動に出たのかも知れません。
 其の頃の私は、彼女を傷付けてばかり居ました。
 其れが、今回の事件で、私の目の前に彼女が、現れたんです。
 私の心の奥底に追い遣って居た彼女への想いが、弾けてしまったんです。
 彼女は、綺麗に成って、私の目の前に現れたんです。
 そして、モテる彼女を見た時…。
 私の心の奥底で、彼女への想いに、ブレーキが掛からなく成って居ました。
 あれだけ、彼女を避けて居た自分自身に、後悔するしか無かったんです。
 “何故、彼女の心を繋ぎ留めて置かなかったのか?”と…。
 其の時には、彼女の心の中には、私への想いは、すっかり無く成って居ました。
 だからこそ、私は、必死でした。
 此処に座っている私の仲間にも、力を借りました。
 其れでも、頑なに、彼女は、私を避けて居ました。
 追い掛けても、追い掛けても…。
 彼女は、私を避け様とするんです。
 そんな私の姿を、私の両親が観た時…。
 私の彼女への想いに気が付いたんだと思います。
 私の母親は、薄々、高校生の頃の私の気持ちに、気が付いて居たそうですが…。
 其れに、道明寺司君が、一般家庭出身だった私の婚約者の幼馴染で親友で在る 奥様と
 結婚した事で…。
 私は、彼女との将来を、想像し易く成ったんだと思います。
 私の両親が、私をサポートしてくれたんです。
 彼女を、西門家に取り込む為に…。
 なので、彼女は、降参してくれました。
 西門家総出で、彼女を取り込んだ西門家の勝利だったんだと思います。
 ですので、此の度、私は、私の婚約者と、結婚する運びと成りました。」と…。


そして、総二郎の話しは、終了したのだった。



そして、此の後は、質疑応答に移ったのだった。


勿論、西田が、司会者として、主導権を握って居た事は、確かな事だったのだ。


そして、記者は、西田の掛け声と共に、一斉に、手を上げたのだった。


そして、西田から、指名された記者は、総二郎だけじゃ無く…。
F3&T2にも、質問が及んで居たのだった。


記者からの質問の中には、優紀が如何いう人物で在るのか?
滋 と 桜子に、質問して来る記者も居たのだった。


なので、滋 と 桜子は、そんな質問に返答するのだった。


先ずは、滋が、記者からの質問に応じて居たのだった。


「私達は、道明寺司さんの奥様から、紹介される形で、西門さんの婚約者と知り合いまし
 た。
 彼女は、誠実な方です。
 其れに、誰に対しても、優しい女性です。
 という寄り…。
 分け隔て無く、誰に対しても、優しく出来る女性です。
 恩着せがましい事は、言わないし…。
 また、しません。
 また、気取らない。
 本当に、西門さんには、勿体無い女性です。」


此の時の総二郎は、前で聞いて居て、苦笑いだったのだ。


そして、桜子も、滋の話しの後に、付け加える様に、話しするのだった。


「実は、西門さんの婚約者の女性は、道明寺さんの奥様と、幼馴染で親友で在るだけ有っ
 て…。
 感覚が似て居ると言うのか?
 考えて居る事が同じ時が有るんです。
 何時も、2対2に分かれて話しする事が有るんですが…。
 其の2対2の時は、必ず…。
 先輩…。
 道明寺さんの奥様 と 西門さんの婚約者の女性 対 私の隣に座って居ます 大河原
 滋さん と 私に、別れてしまうんです。
 其の時でも、先輩は、言いたい事をはっきり言って来るんですが…。
 西門さんの婚約者の女性は、言いたい事の半分も、云えないのか?
 出しゃばって、話しし様とも思わない様な女性…何です。
 “うん、うん…。”と、何時も、他人(ひと)に話しを合わせる様に、相槌を打って来る
 だけ何です。
 ですが…。
 そんな西門さんの婚約者の女性は、偶に、意見を言って来る事が有るんです。
 其の時の的を得た意見に、“凄い‼”と、感心する位…何です。
 所謂、西門さんの婚約者の女性は、周りを良く観て居ると言う事…何だと思います。
 だから、私は、西門家に嫁いでからも、彼女なら、遣って行けると思って居ます。」


そんな風に、話しして居る時の滋 と 桜子の目は、嘘を言って居る様には、記者達も思えなかったのだ。


良く有る 相手を持ち上げて言って居る様には、記者の誰もが、思え無い程だったのだ。


だから、此の時の記者は、誰もが、好意的に、滋 と 桜子の話しを聞いて居たのだ。


所謂、滋 と 桜子の話し振りの様子では、策略感が、記者の間では、観えなかったのだ。



なので、記者達は、其れ以降も、どんどん、質問を重ねて居たのだ。
勿論、F4&T2は、質問に返答して居たのだ。


だが、中には、策略を以って、訊いて来て居るで在ろう 質問も有ったのだ。


例えば…。


「次期家元は、婚約者の方に対して、どの様に、傷付けたのですか?」とか…。


「次期家元が、中学生の頃より、女性関係の噂話は、絶えなかったと思いますが…。
 其の事を婚約者の方は、何も仰って居ないのですか?」とか…。


「婚約者の方の御両親は、次期家元の女性関係については、何か、仰って居ないのです
 か?
 普通、女性側の御両親にとって、其の辺りは、気に成る処かと思いますが…。」とか…。


そういう質問に対しては、総二郎自身…。
ムッと、していたのだった。


なので、代わりの様に…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元の西門修一郎が、返答したり…。


または、F3&T2の中で分かる範囲なら…。
F3&T2が、返答するのだった。



そして、司がキープしている部屋で、此の記者会見の様子を観て居たで在ろう つくしと優紀は、笑って観て居たり…。
また、優紀は、泣き乍ら、総二郎の話しを聞いて居たのだった。



そして、如何にかこうにか…。
婚約発表記者会見が、終了したのだった。

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