tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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I’m crazy about you. ~お前に夢中~  12.



【プロローグ  ④<10.・11.のエピローグ】


つくしの不安そうな顔の表情を見兼ねた其の或る人物は、つくしと進姉弟に、話しし始めるのだった。
勿論、つくしパパに、断りを入れて…。


「晴夫様…。
 私の方から、お話しを致しても、宜しかったでしょうか?」と…。


そんな風に訊いて来た其の或る人物に、つくしパパは、返答するのだった。


「うん。
 お願いするよ。」と…。


なので、其の或る人物は、つくしと進姉弟に、話しし始めるのだった。


「つくしお嬢様…。
 進坊っちゃん…。
 私の訪問に、嘸かし(さぞかし)…。
 戸惑われて居らっしゃるかと、存じます。
 私は、つくしお嬢様と進坊っちゃんのお父様で在らっしゃる 晴夫様のご実家の執事を、
 長らく、務めさせて頂いております○○と申します。
 以後、お見知り置きを…。」と…。


なので、つくしと進姉弟は、頷くのだった。


其処で、其の或る人物は、つくしと進姉弟に、更に、深く話しし始めるのだった。


「つくしお嬢様と進坊っちゃんは…。
 実は、『桃乃園財閥』のご令嬢と御曹司でいらっしゃるのです。
 嘸かしや、吃驚為さった事かと存じます。
 しかし乍ら…。
 事実で御座います。
 晴夫様は、『桃乃園財閥』の御曹司でいらっしゃいます。
 桃乃園家で云いますと…。
 晴夫様は、次男様でいらっしゃいます。
 ご長男様は、既に、『桃乃園財閥』を、率いてお出でで御座います。」と…。


此の時のつくしと進姉弟は、それぞれ、大きな目を、更に、見開き…。
同じ様な顔付きで、驚愕して居たのだった。


だからだったのだろう。
つくしと進姉弟は、一斉に、驚愕声を発するのだった。


「はぁ~??」
「えっ??」と…。


其処で、つくしは、やっとの事で、桃乃園家の執事に、訊き始めるのだった。


「でも…。
 牧野姓は…?」と…。


なので、つくしからの質問に返答したのは、他でも無い…。
つくしと進姉弟の母親で在る 千恵子だったのだ。


「牧野姓は、ママの実家の姓なの。
 実は…ね。
 パパとママは、お義父様からのお許しが出なかったから…。
 駆け落ちしたの。
 赤ちゃん(つくし)を身籠ってしまったママは、パパに、相談したの。
 だから…。
 パパが、“桃乃園家を出る。”と、言ってくれたから…。
 其の後のパパとママは、駆け落ち結婚したの。
 だから…。
 パパには、ママの戸籍に入って貰って、『牧野姓』を名乗って居たの。」と…。
「………」


此の時のつくしは、何と云えば良いのか?
分からず…。
黙ってしまったのだった。



そして、其の後のつくしは、周りの雰囲気を変える為に…。
訊きたかった事を、桃乃園家の執事に、訊き始めるのだった。


「『桃乃園財閥』と云えば…。
 『道明寺財閥』と並ぶ二大財閥と言われているあの『桃乃園財閥』の事ですよね?」と…。


だからだったのだろう。
桃乃園家の執事は、真顔では在ったのだが…。
つくしからの質問に、きちんと、返答するのだった。


「はい。
 左様で御座います。」と…。


なので、つくしは、更に、桃乃園家の執事に、訊き始めるのだった。


「と言う事は…。
 『英徳学園』と『永林学園』と並ぶ関東三大学園と言われているあの『桃乃園学園』も、
 確か…。
 『桃乃園財閥』が、創設者でしたよね?」と…。


なので、桃乃園家の執事は、真顔で、また、つくしからの質問に、きちんと、返答するのだった。


「はい。
 左様で御座います。」と…。


だが、此の後を続けるかの様に、桃乃園家の執事は、『桃乃園財閥』について、話しし始めるのだった。


「『桃乃園学園』は、大旦那様…。
 所謂、つくしお嬢様と進坊っちゃんのお祖父様で在られます 『桃乃園財閥』 総帥が、
 創設者で御座います。
 ですので…。
 『桃乃園学園』と、致しましては、『英徳学園』と『永林学園』に比べましたら…。
 歴史は、大変、浅そう御座います。
 ですが…。
 現在は、大旦那様が、『桃乃園学園』の理事長を務められておりますので…。
 『英徳学園』と『永林学園』に比べましたら…。
 現在は、人気が出ております。
 ですので…。
 今後のつくしお嬢様と進坊っちゃんは、『桃乃園学園』に、御編入頂きます。
 特に、つくしお嬢様に於かれましては…。
 『英徳学園』を自主退学と成っております。
 既に、手続きは、完了致して折ります。
 また、進坊っちゃんに於かれましても…。
 都立高校の入学辞退の手続きも、既に、完了致して折ります。
 全て、大旦那様…。
 所謂、『桃乃園財閥』 総帥のご指示の下…。
 行われております。
 つくしお嬢様と進坊っちゃんに於かれましては…。
 『桃乃園財閥』 総帥のご指示に、従って頂きます。」と…。


なので、つくしは、諦めたかの様に…。
言って除けるのだった。


「分かりました。」と…。


そして、つくしの返答の言葉を受けて、進は、桃乃園家の執事に、返答の言葉を告げるのだった。


「うん。
 分かった。」と…。



其処で、つくしと進姉弟の父親で在る 晴夫は、つくしの方を向いて、両手を合わせて、顔の前に置き、『ごめんな』のポーズをするのだった。


だが、つくしは、何故か?
こういう環境下に、慣れてしまって居たので、諦めムードの中…。
つくしと進姉弟の父親で在る 晴夫には、頷いて魅せるのだった。



そして、つくしは、更に、桃乃園家の執事に、訊き始めるのだった。


「確か…。
 『桃乃園財閥』は、『桃乃園HD』も、起業して居ましたよね?
 先程…。
 パパのお兄様が、“『桃乃園財閥』を、率いている。”と、仰いましたよね?
 と言う事は…。
 パパは、桃乃園家に帰る必要性は無いのでは…?」と…。


だからだったのだろう。
桃乃園家の執事は、真顔で、つくしからの質問に、返答するのだった。


「はい。
 左様で御座います。
 ご長男様が、既に、『桃乃園HD』の社長職に、就いてお出でで御座います。
 ですが…。
 お子様がお出ででは御座いません。
 云わば…。
 現在の『桃乃園財閥』には、跡取りが不在で御座います。
 ですので…。
 直系で在られます 進坊っちゃんには、『桃乃園財閥』の御曹司として、跡取りに就いて
 頂く必要性が出て参りました。
 という訳で…。
 牧野家の戸籍は、既に、抹消済で御座います。
 本日より…。
 皆様方には、『桃乃園』姓を名乗って頂く事と相成りました。
 ご承知の程…。
 宜しくお願い申し上げます。
 ですので…。
 明日より…。
 つくしお嬢様と進坊っちゃんには、英才教育を受けて頂きます。
 此方に関しましても…。
 ご承知の程、宜しくお願い申し上げます。」と…。



此の時のつくしは、何もかも、お膳立てが出来ている事に、驚愕するしか無かったのだった。


と言う事は…。
所謂、つくし一家は、『桃乃園』姓を名乗り…。
そして、今迄の生活を一変させると言う事と成るのだ。


つくしは、ポツリと、一言だけ、発して居たのだった。


「ママが、英徳(学園)に拘った意味が、今、漸く、私には、理解出来たよ。
 ママの意地だったんだね。
 こう成るべくして…。
 こう成った。
 もう、何も、言えない。」と…。


そして、つくしは、更に、思うのだった。


“あの時…。
 私が、中学3年生だった頃…。
 「如何しても、つくしには、英徳(学園)に入って貰いたいの。
  だからこそ…。
  勉強を頑張って遣るのよ。」と、ママは、言って居たんだぁ~。
 でも…。
 道明寺と一緒に居ると、何時も、「玉の輿…。」と、言って、騒いで居たのは、何故だっ
 たんだろう?
 機会が有れば…。
 訊いて視よ‼”と…。


此の時のつくしは、実は、深い意味を考える事無く…。
そう思って居たのだった。



唯、進だけは、此の現実を、受け止めらずに居たのだった。


だからこそ…。
此の時の進は、思うのだった。


“何が何だか?
 全く、分からないよ。
 此れからの僕は、如何成って行くのだろうか?”と…。


唯一人、進だけが、此の現実に、戸惑って居る様子だったのだ。



<此の二次小説『I’m crazy about you. ~お前に夢中~』は、神尾葉子先生の漫画 『花の
 ち晴れ』に出て来る『桃乃園学院』の名を、勝手に、拝借して、記載名を変えて、使用さ
 せて頂いております。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借致しております事を、お詫び申し上げま
 す。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致しております事を、お詫び申し上げま
 す。>

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