tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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I’m crazy about you. ~お前に夢中~  14.



<此の二次小説『I’m crazy about you. ~お前に夢中~  14.』の文面の中には、不快に
 思われるやも知れない表現が出て参ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【プロローグ  ⑥】


桃乃園総帥にとって、自身の息子(達)の中でも、長男は、優等生だと思って居たのだ。


其の優等生だと思って居た筈の長男からの発言には、或る意味…。
桃乃園総帥にとっては、ショックを隠し切れずに居たのだった。



そんな自身の父親で在る 桃乃園総帥の様子を観て居た晴夫の兄で在る 和夫は、更に、話しし始めるのだった。


「あなたは、私達 夫婦を、自身の意のままにした。
 そして、晴夫も、また、自身の意のままにし様とした。
 其れは、有っては成らない事です。
 唯、晴夫は、そんなあなたに反発出来ただけ…です。
 私は、桃乃園財閥の長男として産まれて来たが為に…。
 後継者として、生きて行くしか無かった。
 だからこそ…。
 桃乃園財閥の次男として産まれて来た晴夫が、私は、羨ましかった。
 晴夫は、桃乃園財閥から逃げる事が出来たのだから…。
 だが、晴夫は、母からの寵愛を受け、坊っちゃんとして育った。
 だからこそ…。
 社会に出ても、上手く、適合出来ず、悩んだ筈です。
 私は、そんな晴夫も、桃乃園財閥の犠牲者だと思って居ます。
 そして、私の姪と甥も、また、桃乃園財閥の犠牲者に成ろうとして居る。
 此の苦しみを味わうのは、私達の代で、終わりにして頂けませんか?
 私達 兄弟も、姪と甥も…。
 あなたの所有物じゃ無い。」と…。
「………」


自身の息子で在る 和夫が、まさか、そんな風に、思って居たとは思いも寄らなかった桃乃園総帥にとって…。
此れまでの自身(桃乃園総帥)の考えに基いて居れば…。
何もかも、上手く行くと信じて止まなかったのだ。


其れが、優等生だと思って居た自身の息子で在る 和夫から、自身が、“駄目な人間だ‼”と、言われた様なモノだったのだ。


だからだったのかも知れない。
桃乃園総帥にとって、優等生だと思って居た自身の息子で在る 和夫の発言は、更なるショックな出来事と成ったのだった。
なので、更に、言葉が出て来ない桃乃園総帥だった事は言うまでも無かったのだ。



そんな時だったのだ。
つくしが、自身の伯父夫婦に、声を掛けたのだった。


「お祖母様のお顔色も悪い様に、お見受けしますが…。
 伯母様も、また、具合でもお悪いのですか?」と…。


実は、つくしと進姉弟の伯母は、車椅子に乗ったままの状態で、リビングルームに、入って来たのだった。
勿論、車椅子の介助をして居るのは、つくしと進姉弟の伯父で在る 和夫だった事は言うまでも無いのだ。


此の日のつくしと進姉弟の伯母は、病院から、一時退院という形で、此の場に居たのだった。
勿論、病院に迎えに行ったのも…。
此処(桃乃園邸)迄、一緒に、帰って来たのも、つくしと進姉弟の伯父で在る 和夫だった事は言うまでも無いのだ。


なので、そう訊いて来たつくしだけじゃ無く…。
進にも、また、つくしと進姉弟の伯父で在る 和夫は、更に、話しし始めるのだった。
勿論、苦しそうに…。


「実は、妻も、また、桃乃園財閥の犠牲者…何だよ。
 私達 夫婦が婚約する前は、それぞれ、別の方とお付き合いして居たんだよ。
 妻に限っては、其の方と、既に、婚約して居たんだよ。」と…。


そんな話しを、自身達の伯父で在る 和夫から聞いたつくしと進姉弟は、驚愕で開いた口が塞がらない状況と成って居たのだった。


そんなつくしと進姉弟の様子を観て居たつくしと進姉弟の伯父で在る 和夫は、更に、話しし始めるのだった。


「私は、其の当時、お付き合いして居た彼女との事が、桃乃園総帥に、バレて…ね。
 別れる様に、仕向けられて居たんだよ。
 其の方のご実家は、中小企業の社長のお嬢さんで…。
 私にとっては、世間とはこういうモノだと言う事を教えて貰った数少ない方だったんだ
 よ。
 だが、桃乃園総帥にとっての野望とは、全く違う家庭のお嬢さんだった為…。
 其の方のご実家の借金を肩代わりする代わりに…。
 “娘から別れを切り出す様に、説得しなさい。”と、其の方の御父上に、桃乃園総帥は、言
 い渡したらしんだよ。
 其れで、何もかも、終わった。
 そして、私の目の前に、連れて来られたのが、妻だった。
 妻の実家は、桃乃園総帥にとって、更なる野望を達成する為には、必要な企業だった。
 所謂、私達 夫婦の結婚は、完全なる政略結婚だよ。
 其れに、其の当時の妻は、結婚する筈だった方からの急な婚約破棄に、戸惑ったらしい。
 だが、其れは、桃乃園総帥が仕組んだ事だったんだよ。
 妻のお相手だった企業側に、桃乃園総帥は、お金をチラつかせて、婚約破棄させた。
 そして、私達 夫婦は、愛の無いままに、結婚するしかなかった。
 そして、其の後の妻は、精神的に、参ってしまった。
 今では、治療方法も、色々有るらしいが…。
 其の当時は、『ストレス』という言葉も無かった。
 今の様に、治療出来る環境も無く…。
 妻は、どんどん、衰弱して行ったんだよ。
 周りからのサポートも、受けては居たが…。
 其の当時の妻は、入院するしか無かった。
 其れに、其の当時の妻は、周りからの理解も得られなかった。
 “裕福な家庭に嫁げたのに…。
  何が不満…何だ?”と、言われて居たらしいんだよ。
 そんな事を言われている等と…。
 私は、つい最近迄、知らずに居たんだよ。
 情けないが…ね。
 其れに、晴夫達 夫婦も、また、桃乃園財閥の犠牲者にさせられる所だったんだよ。
 晴夫と一般家庭出身の千恵子さんとの付き合いを許す事の出来なかった桃乃園総帥は、晴
 夫と一般家庭出身の千恵子さんを別れさせ様とした。
 だが、既に、千恵子さんのお腹の中には、子供が居る。
 だから…。
 母親が、晴夫を逃がしたんだよ。
 そして、其の母親の行動に激怒した桃乃園総帥は、晴夫との『親子の縁』を切った。
 そして、其の後の桃乃園総帥の標的は、母親と成った。
 だからこそ…。
 母親も、其の後…。
 ストレスを抱えて、入退院を繰り返す様に成った。
 此れが、全て、桃乃園家の内情だよ。
 だからこそ…。
 つくしと進に、伝えて置く。
 生半可な気持ちで、桃乃園家に、入れば…。
 後は、痛い目に遭う。
 だから…。
 無理だと思うなら…。
 晴夫達と一緒に、此の(桃乃園邸)場から逃げた方が良い。」と…。


そんな話しを、自身の伯父で在る 和夫から聞いたつくしは、思うのだった。


“何処かで、聞いた事の有る話しよね。
 セレブの世界って…。
 何処でも、こういう話しは有るんだな。”と…。


だが、つくしは、更に、思うのだった。


“もし、私達 家族が、此のまま、此の(桃乃園邸)場から逃げれば…。
 きっと、お祖父様の更なる標的は、伯父様って事よね?
 だったら…。
 私だけでも、此処(桃乃園邸)に残ろう。”と…。


だからだったのだろう。
つくしは、話しし始めるのだった。


「私だけでも、此処(桃乃園邸)に残ります。
 そうし無いと…。
 桃乃園財閥には、跡取りが居ないと言う事に成るんですよね?
 私は、桃乃園財閥に、骨を埋める覚悟は出来て居ます。
 伯父様…。
 私を鍛えて下さい。
 宜しくお願い致します。」と…。


そう言って来たつくしに、自身の伯父で在る 和夫は、再度、訊くのだった。


「つくし…。
 本当に、良いんだな?
 覚悟は、有るんだな?」と…。


なので、つくしも、はっきりとした声で、返答するのだった。


「はい。
 有ります。
 宜しくお願い致します。」と…。


だが、桃乃園総帥は、そんなつくしに、本当に、覚悟が出来て居るのか?
更に、訊き始めるのだった。


「では、つくし…。
 『道明寺司』との事は、もう、良いのだな?」と…。


此の時のつくしは、分かり切って居たのだ。
自身の祖父で在る 桃乃園総帥が、司と自身(つくし)との事を調べ上げて居るだろう事は…。
なので、つくしは、はっきりと、自身の祖父で在る 桃乃園総帥に、言って除けるのだった。


「はい。
 勿論です。
 私の事等忘れてしまった道明寺に関しては、此方から、願い下げです。」と…。


だからこそ…。
そんな強気なつくしを、更に、気に入った桃乃園総帥は、更に、そんなつくしに言って除けるのだった。


「相分かった。
 儂が、つくしを育て様‼
 此れからは、儂に、就いて来なさい。
 良いな、つくし…。」と…。


そんな桃乃園総帥の言葉に、狼狽えて居たのは、他でも無い。
つくしの両親で在る 晴夫と千恵子…。
そして、つくしの弟で在る 進だったのだ。


何故なら…。
向こう見ずなつくしの事が、心配で成らなかったからだ。


だからだったのだろう。
それぞれ、思って居たのだった。


“つくし(姉ちゃん)だけを残して、此処(桃乃園邸)からは、逃げられない。
 だから…。
 僕(私)も、此処(桃乃園邸)に残ろう。”と…。


なので、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子…。
そして、つくしの弟で在る 進は、桃乃園総帥に言って除けるのだった。


「「「此処(桃乃園邸)に残ります。」」」と…。


そう言って来たつくしの両親で在る 晴夫と千恵子…。
そして、つくしの弟で在る 進に対して、桃乃園総帥は、ニヤッと、笑って居た事は言うまでも無かったのだった。

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