其の後【司とつくしは兄妹?…<つかつく>】 27.
パーティーが始まる前の控室に、F4&つくし&優紀&桜子とで、まだ、控室に居る段階で…。
所謂、つくしが、桜子を連れて、自身の兄で在る 類の下に行く前に…。
実は、つくしは、優紀と桜子を引き合わせて居たのだった。
だからだったのだろう。
優紀と桜子は、生活環境も違う筈なのに…。
パーティーが、終焉を迎える頃には、すっかり、打ち解けて、友人と呼べる様な状況と成って居たのだった。
なので、パーティー会場を後にして、控室に戻って来た時の優紀と桜子は、総二郎とあきらも交えて、4人で固まって、ソファに座って、話しして居た程だったのだ。
一方の司と類とつくし…。
そして、滋とあや乃…。
そして、天草清之介の6人と云えば…。
総二郎と優紀・あきらと桜子の4人とは対照的に…。
険悪なムードが、漂って居たのだった。
唯、つくしと滋は、何時もと変わりない様子だったのだが…。
そして、司は、天草清之介を睨み付け乍ら、つくしに、訊き始めるのだった。
「つくし…。
こいつ(天草清之介)とは、何処で知り合った?」と…。
なので、つくしは、『金さん』と、知り合った頃の事を思い出し乍ら、楽しそうに、話しし始めるのだった。
「あぁ~。
えっーと~。
金さんが、NYの学校に留学して来た頃に、知り合ったの。
私が、校舎の柵に凭れて考え事をして居た時に…。
私が、其処から飛び降り様として居ると、勘違いした金さんが、私に、声を掛けて来た
の。
“Watch out!(危ない!)”って…。
だから…。
私は、咄嗟に、金さんの方に振り向いて、危うく、本当に、落ちそうに成って居る所を、
助けて貰ったの。
其れから、金さんとは、知り合いに成ったの。
まぁ~。
金さんが、日本に帰国して帰ってからは、今日が、初めて、会ったけど…。
知ってるかな?
金さんのご実家は、日本の政界では、有名らしいんだけど…。
政治家一族で在る 天草家のご長男…何だって。
金さんも、将来的には、総理大臣の有望株らしいよ。
後から、タマさんから聞いて、吃驚しちゃった。」と…。
だが、司 と 『金さん』こと天草清之介は、未だ、睨み付け合って居たのだった。
そして、司が、つくしに、怒り顔のまま、言って除けるのだった。
「当たり前ぇだろ。
そんな事位ぇ、知ってんだよ‼
つくしが、何処で、こいつ(天草清之介)と知り合いに成ったのか?
其れだけを知りたかったんだぁ~!」と…。
其処で、『金さん』こと天草清之介は、つくしに、訊き始めるのだった。
「つくしは、道明寺家の令嬢じゃ無かった様だな。
報道を観て、吃驚したよ。」と…。
なので、つくしも、肩を凄め乍ら、言って除けるのだった。
「そうなの。
私は、花沢家の娘だったの。
あっ、そうそう。
此方が、私の兄の花沢類…。
宜しくね!」と…。
なので、類と『金さん』こと天草清之介は、挨拶を交わし合ったのだった。
「「宜しく!」」と…。
其処で、司は、怒り顔を、更に、凶悪させ乍ら…。
つくしに、言って除けるのだった。
「で、つくしさん…よ。
俺の紹介は、ねぇのかよ?」と…。
なので、つくしは、きょとんとした顔付きのまま、司に、言って除けるのだった。
「だって…。
さっき…。
金さんの事…。
“知ってる。”って、言わなかった?」と…。
なので、司は、天然振りを発揮するつくしに、呆れ乍らも、言って除けるのだった。
「あのなぁ~。
俺は、お前(つくし)の婚約者…。
其処を、こいつ(天草清之介)に、伝えろよ。
で、なぁ~。
お前(天草清之介)も、つくしの名を呼び捨てすんな‼
つくしは、俺の女(もん)だ‼
良いな?」と…。
其処で、つくしの兄で在る 類は、そんな司を観て居て、思うのだった。
“出た、司の独占欲…。
けど…。
つくしは、何とも、思ってないよ。
寧ろ、つくしが知り合いに成った相手は、男女問わず…。
つくしは、大切にするし…ね。
諦めな、司…。”と…。
類が、そう思って居た時に、天草清之介も、また、司に、反論の言葉を投げ掛けるのだった。
「寧ろ、お前(司)より、俺の方が、先に、つくしに会ってんだ‼
だから…。
俺が、つくしの事を、如何呼ぼうと、お前(司)に、ごちゃごちゃ言われる謂れはね
ぇよ。」と…。
だからだったのだろう。
司は、そんな天草清之介に、食って掛かったかの様に、言い始めるのだった。
「はぁ~??
つくしは、俺の婚約者だ‼
しかも、俺とつくしは、親同士が決めた許嫁だ‼
云わば…。
切っても切れねぇ縁で結ばれてんだよ‼
其れに、俺とつくしは、愛し合ってる。
お前(天草清之介)が、俺とつくしの間に、入って来られる筈等ねぇだろ?」と…。
其の時だったのだ。
つくしは、何方も、喧嘩が強く…。
喧嘩早い事を知って居るので…。
慌て始めたのだった。
だからだったのだろう。
つくしは、そんな二人(司と天草清之介)の喧嘩を止めに入るつもりで、言って除けるのだった。
「ちょっと、二人共…。
止めて‼
もう、いい加減にして‼」と…。
だからだったのだろう。
類は、呆れ顔で、そんな二人…。
司と天草清之介を観て居たのだった。
そして、溜息しか出なかったのだ。
“はぁ~⤵。”と…。
其処で、あや乃が、大きな声を出したのだった。
普段のあや乃からすれば…。
有り得ない行動だったのだ。
「いい加減にして下さいますか?」と…。
だからだったのだろう。
司と天草清之介は、お互いの腕を持った状態だったのだが…。
ピタッと、止まったのだった。
其処で、つくしは、思って居たのだった。
“あや乃さんって…。
普段、上品で、清楚な雰囲気だから…。
こういう時のあや乃さんは、怖い事を初めて知ったわぁ~。
でも、凄い…。
二人共、ピタっと、止まった。”と…。
そして、実は、天草清之介は、漸く、あや乃が、其の場に居た事を知ったのだった。
実は、此の時の天草清之介は、つくししか観て居なかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の天草清之介は、思うのだった。
“あや乃も、此処(道明寺邸)に居たのかよ。”と…。
だからだったのかも知れない。
あや乃は、そんな天草清之介の顔付きを観て、言って除けるのだった。
「清之介さんは、私(わたくし)が、此の場(道明寺邸)に居る事を、吃驚為さって居る様
子ね。
滋さんに、お誘い頂いて、お邪魔して居ましたの。
清之介さんは、此方(道明寺邸)には、何故?
お越しに成ったんですの?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の天草清之介は、そんな風に、訊いて来たあや乃に、言って除けるのだった。
「親父から、“行って来い‼”と、言われたからだよ。
俺は、政界には、出るつもりはねぇから…。
此処(道明寺邸)に、来る気は無かったが…。」と…。
そんな話しを、天草清之介から聞いた司以外の面々は、驚愕するのだった。
だが、司だけは、言って除けるのだった。
「だったら…よ。
来なければ、良いだろ?」と…。
だが、此の時の天草清之介は、司に、宣戦布告かの様に、言って除けるのだった。
「つくしに、会う為だ。」と…。
実は、其処で、また、第2ラウンドの火蓋が、切られ様として居たのだった。