tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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I’m crazy about you. ~お前に夢中~  18.



其の後…。
当初の予定通り…。
つくしと進姉弟の父親で在る 晴夫は、桃乃園学園の『理事長代理』として、職に就いた。


また、つくしと進姉弟の母親で在る 千恵子は、そんな自身の夫で在る 晴夫の補佐として、任務に就く事と成った。


また、晴夫の父親で在る 桃乃園総帥の申し出の通り…。
此れまで、長きに渡り、桃乃園邸にて、執事として、桃乃園家を支えて来た執事が、晴夫の秘書として、任務に就く事と成った。


実は、此の執事は、強者で…。
嘗ては、桃乃園総帥の秘書をして居た逸材なのだ。


所謂、桃乃園総帥の息子達で在る 和夫と晴夫よりも、遥か前から…。
桃乃園総帥と共に、長らくの間、桃乃園財閥を支えて来た逸材という訳なのだ。


と言う事は…。
云わば…。
此の執事は、桃乃園総帥を、一番良く知る自分でも在るのだ。


なので、此の執事の事を、桃乃園総帥は、誰よりも、信頼して来たのだ。


だからこそ…。
まだ、何も分かって居ない自身の息子で在る 晴夫でも、桃乃園学園の『理事長代理』という大役を任せられたという訳だったのだ。



そして、4月に成った事で、つくしと進は、桃乃園学園 高等部に、通い始めたのだ。


勿論、進は、世間に公表されたと言う事も有り…。
『桃乃園進』として、高等部に通う事と成ったのだ。


そして、つくしは、自身の要望通り…。
『牧野つくし』のまま…。
高等部に通う事に成ったのだ。


つくしの場合は、自身からの志願故…。
つくし自身、思って居たのだった。


“進は、内外関係無く…。
 桃乃園家からの恩恵と支えとご加護の下…。
 進の身は、守られて居る。
 でも、私の身は、内では、守られて居ても…。
 外では、私自身の身は、私自身で守らなくてはいけない。
 此れは、英徳(学園)の頃から、全く、変わらない事…。
 私は、大丈夫だよね。
 此れからも、今迄通り…。
 遣って行けるよね。
 道明寺が、私を守ってくれて居なくても…。
 道明寺が、傍で、私を、支えてくれて居なくても…。
 私は、きっと、遣って行けるよね。”と…。



実は、つくしの願望に寄り…。
桃乃園学園内でも、つくしが、【桃乃園学園の創設者で在る 桃乃園総帥の孫娘で在る。】と、言う事は、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子は、勿論の事…。


弟で在る 進以外には、今後、つくしと進姉弟の父親で在る 晴夫の秘書として、晴夫を支えて行く事と成る桃乃園家の執事…。
そして、桃乃園学園の学園長しか知らされて居なかったのだ。


実は、此の桃乃園学園の学園長も、また、桃乃園家の執事同様…。
桃乃園財閥を、古くから支えて来た逸材の一人だったのだ。


また、此の桃乃園学園の学園長は、桃乃園学園を創設する際の陰の功労者でも在ったのだ。


だからこそ…。
つくしの祖父で在る 桃乃園総帥からの人望も厚い人物の一人だったのだ。


だからだったのだろう。
つくしの家族以外では、桃乃園家の執事と共に、桃乃園学園の学園長だけが、此の事実を、知らされて居たという訳だったのだ。


勿論、つくしは、其の事を、自身の祖父で在る 桃乃園総帥からも、聞かされて居たのだ。


其れに、此の件に関しては、つくしの願望では有ったにしても…。
桃乃園家の執事以外には、桃乃園学園の学園長だけが、此の事実を、知らされて居たという事実は、つくしも、了承して居たのだ。
勿論、其れ以外には、知らせないと言う事が、つくしからの条件では有ったのだが…。


何故なら…。
つくしは、特別視される事を、嫌って居たからだったのだ。


誰からも、『高貴の目』で見られる事に慣れて居ないつくしは、其の事を、誰よりも嫌って居たのだ。


だからこそ…。
教師 及び (大学の)教授・准教授に限らず…。
桃乃園学園で働いて居る全てのスタッフ…。
また、桃乃園学園に通って居る全ての生徒や学生からも、つくしは、『高貴の目』で、見られたく無かったのだ。



其れが、実は、当初のつくしの考えて居た通り…。
桃乃園学園でも、英徳学園と同じ現象が、起こって居たのだった。


実は、桃乃園学園の敷地内は、幼稚舎だけが、別棟で…。
初等部は、中等部と同じ棟に在るのだ。


何故なら…。
初等部・中等部合わせた15年間の一貫教育の実施の為…だったのだ。


そして、高等部と大学は、同じ敷地内に在るが…。
学舎は、別棟と成って居たのだった。



なので、つくしが、桃乃園学園 高等部に入った時の(桃乃園学園 高等部)の生徒の目は、『高貴の目』では無く、『好奇の目』だったのだ。


同じ『こうき』でも、『高貴』と『好奇』とでは、全く、意味が違って来るのだ。


だが、つくしは、戸惑う事は無かったのだ。


何故なら…。
そんな『好奇の目』の目は、既に、つくし自身…。
英徳学園の頃に、受けて居たのだから…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、思うのだった。


“やっぱり、此処でも、こう言う事に成るんだなぁ~。
 そりゃあ~。
 そうか?
 セレブ学園の中に、一般家庭出身の娘が、編入して来れば…。
 「何か、有るのだろうか?」と、勘繰るのは、当然よね。
 しかも、通常、高等部3年に成っての編入は、「親の転勤に同行した為…。」
 位にしか、普通、思えないモノね。
 其れなのに…。
 「都立高校から、此の時期に、編入して来た。」と、担任から、聞かされれば…。
 生徒が、変に、勘繰るのは、当然だわ。
 お祖父様も、此処迄し無くても、良かったのに…。”と…。


だが、此れが、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥の戦力だったのだ。


何故なら…。
『牧野つくし』は、【一般家庭出身の娘で、都立高校から、編入して来た】と、言う事にす
れば…。
“つくしは、何時か、降参して来るだろう。”と、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、何処か、つくしを、見下して居た所が有ったのだ。


だからだったのだろう。
つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、つくしが、根を上げて来る事を、期待して居たのだった。


だが、つくしは、自身の祖父で在る 桃乃園総帥の戦力位は、お見通しだったのだ。


なので、此の時のつくしは、思って居たのだった。


“何が何でも、根を上げない。
 『つくし』の名に懸けて…。”と…。


此処でも、また、つくしの『雑草魂』が、顔を覗かせて居たのだった。



そして、数か月も、経って来ると…。
今迄、『好奇の目』で見ていた生徒達も、次第に、つくしの存在は、気に成らなく成って居たのだった。


何故なら…。
「『牧野つくし』は、都立高校からの編入に…。」と、聞いて居たも関わらず…。
つくしの成績が、学年トップを取る程の実力だったのだ。


此の状況には、其の事自体を、生徒達に、告げていた担任だけでは無く…。
その他の教師…。
そして、生徒も、そんなつくしに、驚愕するのだった。


勿論、其の事(つくしが優秀で在る事)を知って居るつくしの家族…。
そして、桃乃園家の執事 及び 桃乃園学園の学園長には、当然な事として、捉えられて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
そんな日々が、更に、続いて行けば…。
つくしの周りには、人が集まる様に、成って居たのだった。


何故なら…。
「(つくしの)勉強方法を訊いて視たい。」と、いう生徒や…。
「(つくしに)分からない所を、教えて欲しい。」と、いう生徒が、増え始めたからだったのだ。


何故なら…。
つくしの教え方は、的確で、教師より、分かり易いと、好評だったのだ。



だが、其の事を、良くは思わない輩が出始めたのだ。


そんな事とは、思って居ないつくしは、学園内に、友達が出来た事を嬉しく思って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の頃のつくしは、何処か?
気の緩みが生じて居たのだろう。


つくしの周りでは、密かに、忍び寄る変な足音が、鳴りを潜めて居たのだった。

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