tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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I’m crazy about you. ~お前に夢中~  29.



2020.12.25 X’mas



司は、滋から言われた言葉に、ムスッとして居たのだった。


「何が、余計な事…よ。
 司…。
 私達 T3に、何を隠してるのよ?
 F3も、司から聞いて、つくしの現状を知って居るわよね?
 知ってるなら…。
 今直ぐ、教えなさいよ‼」と…。


勿論、F3は、滋から、そんな風に言われた事で、ムスッとして居る司に、呆気に取られて居たのだった。


何故なら…。
司のつくしへの想いは、十分過ぎる位…。
分かり切って居るのだから…。


だが、滋も、滋で、一向に、引き下がる気配が無いのだ。


そんな風に、怒りを露わにする司に対して、一歩も、引き下がらない滋…。


だからこそ…。
此の時のF3は、呆気に取られ乍らも、そんな二人に、思うのだった。


‟どっちもどっちだよな(ね)。
 司にしても…。
 滋にしても…。
 似てるんだよな(ね)。
 流石、滋(大河原)は、『女版 司』の異名を取るだけの事は有るよな(ね)。”と…。



そして、其の後の司と滋の両者は、一歩も、引く事無く…。
睨み合いは、続くのだった。


其処で、漸く、滋が、口を開いたのだった。


「司…。
 言って置くけど…ね。
 つくしは、私達 T3にとっても、大切な親友なの。
 司が、心配する様な事を、私達 T3がすると思うの?
 良いから…。
 司が、知って居るつくしの情報を、今直ぐ、言い為さいよ。」と…。


実は、此の時点の桜子は、そんな風に、睨み合いが続いて居る司と滋の両者に対して、思うのだった。


‟滋さんの様に、上から目線で、道明寺さんに物を言ったとしても…。
 道明寺さんが、お話し下さるとは、とても、思わない。
 仕方無いなぁ~。
 滋さんは…。”と…。


だからだったのだろう。
其処で、桜子も、滋の話しに、割って入るかの様に…。
滋の話しの補足を、桜子は、話しし始めるのだった。


「道明寺さん…。
 確かに、滋さんが仰って居る事は、私達 T3の共通の想いです。
 私達 T3にとって…。
 先輩は、大切な親友です。
 先輩が居て…。
 私達 T3が居て…。
 そして、初めて、T4は、成り立つんです。
 だからこそ…。
 私達 T3にとって、先輩は、大切で、無くては成らない存在…何です。
 ですが…。
 此れまでの優紀さんと私は、先輩が、ご無事で、お元気なら…。
 其れだけで、十分だと思って居ました。
 其れは、何時か言える時が来たら…。
 F3の皆さんから、先輩の現状を、お教え頂けると、思って居たからです。
 ですが…。
 中々、そんな日が来る事は無く…。
 滋さんじゃ無いですが…。
 優紀さんも、私も、痺れを切らして居た事は、事実です。
 だからこそ…。
 道明寺さんの言葉で、先輩の現状を、お話し頂けないかと、思って居ます。
 お話し下さいませんでしょうか?」と…。


そんな風に、桜子から、今迄のつくしへの想いを聞かされた司は、重い腰を上げるかの如く…。
ボソッと、話しし始めるのだった。


「つくしは、桃乃園家の孫娘…何だ。」と…。


そして、司は、つくしの家族事情を、T3にも、話しし始めるのだった。



其処で、司から、つくしの話しを聞いた事で、驚愕の言葉を吐いたのは、他でも無い。
滋だったのだ。


「司…。
 ちょっと、待って…。
 ‟桃乃園家の孫娘…。”って…事は?
 あの『桃乃園財閥の孫娘』って、事よね?」


だからだったのだろう。
司は、ウィスキーの入ったグラスを手に持ち乍ら、そんな風に驚愕して居る滋に、飄々と、返答するのだった。


「ああ。
 そう言う事だ。」と…。


だからだったのだろう。
滋は、また、興奮状態で、飄々として居る司に、訊き始めるのだった。


「って…事は?
 つくしは、うち(大河原財閥)寄りも、大きい財閥の孫娘だったって、事よね?」と…。


なので、司は、そんな滋に、言って除けるのだった。


「其れを言うなら…。
 うち(道明寺財閥)寄りも、大きいだろ。
 日本国内じゃあ…。
 桃乃園総帥に、歯向かえば…。
 『其の企業は、潰れる。』と、いう神話が在る位だから…な。」と…。



なので、滋は、今迄の司の行動に、納得するのだった。


‟司は、私達 T3と、云えども…。
 言える訳が無かったんだぁ~。”と…。


其処で、滋は、神妙な顔付きで、司に、詫びの言葉を告げるのだった。


「そう言う事だったんだね。
 司…。
 ごめんね。
 だけど…。
 そう成らそうと…。
 そう言ってくれても、良かったじゃん。」と…。


だが、司は、そんな滋を睨み付ける様に…。
言って除けるのだった。


「俺が、言えると思うか?
 まだ、公表もされてねぇ話しを…。
 そう簡単に、口に出来るかよ。
 だから…。
 お前等 T3も、此の話しは、他言無用で、頼むぞ‼」と…。


そう司から、言われたT3は、納得したかの様に、了承の意を、司に、告げるのだった。


「了解‼」
「「了解しました。」」と…。


だが、其れでも、滋の行動が心配な司は、更に、T3に、釘を刺すのだった。


「其れと…。
 牧野には、会いに行こうとするなよ‼
 特に、滋…。」と…。


なので、滋は、‟仕方ないなぁ~。”と、思い乍らも…。
司に、了承の意を告げるのだった。


「分かってるわよ。
 つくしに、会いに行かなければ、良いんでしょ‼」と…。


なので、司は、滋の顔を観ない状態で、滋に、返答するのだった。
勿論、優紀と桜子にも、確認を入れ乍ら…。


「ああ。
 後の二人も、頼んだぞ‼」と…。


勿論、此の時の司は、優紀と桜子に、‟滋の事を頼んだぞ‼”と、念の言葉を込め乍ら…。


なので、司のそんな念の言葉が、優紀と桜子に、通じたのかは、分からないまでも…。
優紀と桜子は、了承の意を、司に、告げるのだった。


「はい。
 承知しました。」
「はい。
 滋さんの事は、お任せ下さい。」と…。


なので、此の時の司は、心強い優紀と桜子に、頷いて魅せるのだった。



だが、滋は、気に成って居る事を、更に、司に訊き始めるのだった。


「司は、如何遣って、つくしの情報を入手したのよ?
 私と桜子が、幾ら、調べ様共…。
 全部、ブロックが掛かって居たというのに…。」と…。


だからだったのだろう。
司は、F3に、話しした事と同じ話しを、T3にも、話しするのだった。


其処で、滋は、納得するのだった。


「ふ~ん。
 そう言う事…ね。
 じゃあ、司がつくしに渡したという其の携帯は…。
 今は、桃乃園総帥が持って居る可能性が高いと、言う事よね?」と…。


なので、司は、滋に、返答するのだった。


「そう言う事だな。」と…。


其処で、優紀が、チラッと、呟くのだった。


「もしかして…。
 其の携帯は、桃乃園総帥から、つくしは、取り上げられたという事でしょうか?」と…。


だが、司は、言って除けるのだった。


「其れは、無いだろう。
 きっと、牧野は、俺が渡した携帯の事も、既に、忘れてると思う。
 あいつは、そう言う奴だから…。
 携帯の電源を入れて置く事も、忘れてしねぇ様な奴だったから…な。
 まぁ~、そう言う事だ。」と…。


此の時の司は、自身から言い出した話しだった筈なのに…。
少し、寂しそうな目付きをするのだった。


其れ程…。
今の司にとって…。
つくしへの想いで、司の頭の中は、一杯な状態だったのだ。


一日でも早く、司のつくしへの其の想いが、つくしに伝わる事を、此処に居た誰もが、願って居たのだった。



だからだったのだろう。
滋は、或るプランを練り始めるのだった。
其の或るプランとは…。


という訳で、此の時の滋は、思って居たのだった。


‟つくしに、此方から、会いに行かなければ、良いのよね?
 という事は…。”と…。


実は、今の滋の頭の中では、其の事で、一杯だったのだ。



其の時の滋の顔付きを観た桜子は、そんな滋に、恐怖を感じるのだった。


何故なら…。
滋は、桜子の方を向いて、ニヤッと、笑ったのだから…。


だからこそ…。
此の時の桜子は、思うのだった。


‟滋さんは、何を考えて居るのでしょうか?
 何か、良からぬ事でも考えて居るの様な気がするのは、私だけでは無いと思いますが…。
 本当に、滋さんらしくて、困るんですが…。”と…。


だが、此の時の桜子は、そんな滋を見乍ら、‟はぁ~。”としか、溜息が、出て来なかったのだ。


そして、其の後の滋の行動を、見張る役目を桜子は、担う事と成るのだった。

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