I’m crazy about you. ~お前に夢中~ 32.
2020.12.28 つくしちゃんのBirthday
つくしを乗せたリムジンは、滋の予想通り…。
或る山荘に向かって居たのだった。
目的地に着いた時のつくしは、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達に、無理矢理、リムジンから降ろされて、引き摺られる様に、歩かされて居たのだった。
そして、つくしは、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園
の3人の女子学生達に寄って、無理矢理、或る山荘の中に入らされたのだった。
そして、其処で、つくしは、既に、山荘の中に居た目の前の男達の目付きに、驚愕するのだった。
上から下まで、何かを、観て居るかの様なそんな目の前の男達の目付きに、嫌悪感しか感じ
ないつくしは、苛立ちを覚えるのだった。
所謂、つくしの目の前の男達の目付きは、まるで、何かを品定めするかの様に、つくしを観て居たのだった。
だからこそ、つくしは、浅井百合子に向かって、言い始めたのだった。
「貴女…。
一体、私を如何するつもりなのよ。」と…。
だからだったのだろう。
浅井百合子は、つくしに、言って除けるのだった。
「牧野さん…。
貴女は、庶民のくせして、相変わらず、図々しい女ね。
貴女が、英徳(学園)から居なく成って、私達は、せいせいして居たけど…。
道明寺様に、見捨てられたからと言って…。
また、玉の輿を狙って、今度は、桃乃園学園に編入したらしいじゃ無いの。
いい加減、はしたない真似は、およしに成ったら…。」と…。
だが、つくしは、其れ以上、何も言い出さなかったのだ。
唯、つくしは、浅井百合子を睨み付けるだけだったのだ。
だからだったのだろう。
リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達は、浅井百合子が、つくしに言った言葉が、“本物で在る。”と、勝手に、認識したのだった。
だからこそ…。
つくしに話しした浅井百合子自身は、当然では有るのだが…。
リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達は、つくしの目の前に居る男達に、目配せするのだった。
だが、此の時のつくしの目の前に居る男達は、口々に、呟くのだった。
「普通の女じゃん。
この女の何に、怯えてるんだか?」と…。
そして、つくしの目の前に居る男達が、つくしに襲い掛かろうとして居た時だったのだ。
つくしにとっては、救世主とでも言うべき男性が現れたのだ。
此の山荘のドアを、数度、足で蹴り上げて、鍵が掛かって居た筈のドアを開けたのだ。
【ドン】と、いう音と共に…。
其のつくしの救世主とは、勿論の『道明寺司』だった事は言うまでも無いのだが…。
其処で、先ず、浅井百合子が、司に、声を掛けたのだ。
「道明寺様…。」と…。
実は、桃乃園学園の3人の女子学生達にとって、【生 道明寺司】は、初めてだったのだ。
だからだったのだろう。
「キャーキャー!」と、煩い位に、叫び捲って居たのだった。
そして、司と云えば…。
そんな事は、如何でも良いかの如く…。
言って除けるのだった。
「其処のお前等(つくしの目の前に居る男達)…。
其れ以上、お前等(つくしの目の前に居る男達)の様な汚い手で、つくしに、触るな‼
つくしは、『俺の女』だ‼」
実は、既に、つくしは、押し倒されそうに成って居たので、つくしの目の前に居る数人の男
達に寄って、肩や身体、そして、足を、掴まれたり、触られたりして居たのだ。
勿論、つくしは、藻掻いて居た事は、言うまでも無いのだが…。
なので、司の怒りに満ちた睨みと、ドスの利いた地を這う様な声のトーンに、男達は、素直に、つくしから、離れたのだった。
そして、安心したのか?
倒れそうに成って居るつくしを、司は、抱き留めたのだ。
そして、つくしは、「道明寺…。」と、呟き乍ら、司に、抱き留められて居たのだった。
だからこそ…。
此の時の司は、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達の方を向いて、叫び始めたのだった。
「其れと、お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園
の3人の女子学生達)…。
つくしは、桃乃園財閥の孫娘だぞ‼
お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女
子学生達)の遣った事は、犯罪だ。
桃乃園総帥が、此の事を知れば…。
お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女
子学生達)の実家は、如何成るだろうな。
‟桃乃園総帥を怒らせれば…。
其の企業は、潰れる。”と、言われて居る事を、お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原
えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達)は、知らねぇのか?」と…。
其処で、焦ったのは、他でも無い。
桃乃園学園の3人の女子学生達だったのだ。
何故なら…。
桃乃園財閥と云えば…。
桃乃園学園の親会社なのだ。
自身達の親の企業もそうだが…。
此のままでは、自身達も、退学間違い無しなのだ。
だからこそ…。
桃乃園学園の3人の女子学生達は、焦るのだった。
‟ヤバいかも…。”と…。
なので、桃乃園学園の3人の女子学生達は、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人を責め始めるのだった。
「牧野さんが、桃乃園家のお嬢様だった何て…。
知らなかったわ。
貴女達は、此の事を知らなかったの?
如何して、くれるのよ。
貴女達が、私達を、唆したのよ。」と…。
なので、浅井百合子は、言って除けるのだった。
「英徳(学園)でも、『牧野』姓だったのよ。
知る訳無いでしょ‼
其れに、今でも、牧野さんは、『牧野』姓を、名乗って居るんでしょ‼
私達に、分かる訳無いじゃ無いの。」と…。
なので、司は、つくしを抱き締めたまま、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達に、教えるかの様に、話しし始めるのだった。
「『牧野』姓は、つくしの母親の旧姓だ。
つくしは、一般家庭の娘として、育って居るのは、確かだ。
だが、父親の実家で在る 桃乃園家の孫娘として、戻ったんだよ。
だからこそ…。
英徳(学園)を辞めて、桃乃園学園に編入したんだよ。」と…。
なので、浅井百合子は、司に、助けを求めるかの様に、話しし始めるのだった。
何時も通りの甘えた声で…。
「道明寺様…。
唆されたのは、私達の方ですの。
如何か?
お助けを…。」と…。
だが、既に、西田に寄って、SPのみ成らず…。
警視庁の刑事に寄って、此の山荘は、包囲されて居たのだ。
司は、外に居るで在ろう 西田に、声を掛けるのだった。
「西田…。
其処に居るんだろう?
こいつ等を、全員、警察に、連れて行け‼
【情状酌量の余地無し】と、伝えて置け‼」と…。
そして、誰も居なく成った山荘の中で、司は、意識を失った状態で、身体に力の入って居ないつくしを抱き締めて、つくしに、話しして居たのだった。
「つくし…。
迎えに来るのが、遅く成って悪ぃ…。
俺は、つくしに、辛ぇ思いばかりさせてるよな。
ごめんな。
もう、大丈夫だ‼
俺が、ずーっと、つくしの傍に、居て遣るからな。
嫌だと言われても、一緒に、居て遣るからな。」と…。
そして、司は、つくしを横抱きに抱き上げて、リムジンに乗せたのだった。
そして、司は、西田に連絡を入れるのだった。
「西田…。
悪ぃが、桃乃園総帥に、つくしが、無事で在る事を、報告して置いてくれ‼
取り敢えず…。
メープルにつくしを連れて行く。
此のまま、(桃乃園)邸には、連れて帰れねぇだろ?
だから…。
桃乃園総帥にも、そう伝えて置いてくれ‼
其れと、支配人に、ドクターを呼んで置く様に、伝えて置いてくれ‼
其れと、西田には、頼みが有んだ。
12月28日は、つくしの誕生日だ。
今日と、明日と、つくしの誕生日の12月28日の三日間は、つくしの傍に居て遣
りてぇんだ。
クリスマスも、一緒に、居て遣れ無かったから…な。
だから…よ。
俺に、休みをくれねぇか?
年明けからは、西田の言う通りに、仕事頑張るからよ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の西田には、予想出来たのだった。
なので、此の時の西田は、‟例え、休みを断ったとしても、支社長は、つくし様の事が気に成って、仕事に成らないでしょう。”と、思うのだった。
なので、西田は、司に、了承の意を告げるのだった。
‟支社長…。
仕事の件に関しましては、承知致しました。
スケジュール調整致します。
ですが…。
つくし様は、桃乃園家の大切な孫娘様でいらっしゃいます。
つくし様を傷付ける様な事は、為さらぬ様に…。
まだ、つくし様の現在のお気持ちも、伺って居られないんですから…。”と…。
なので、司は、つくしを抱き締めている事を忘れそうな程、興奮状態で、西田に、返答するのだった。
「あのなぁ~。
俺が、つくしを傷付ける様な事をすると思うのか?
いい加減にしろよ‼
西田…。
其れよりも、桃乃園総帥と支配人にも、ちゃんと、伝えて置けよ‼」と、司は、照れ隠しの様に、西田に言って除けて居たのだった。
勿論、西田は、秘書の顔付きに戻り、“承知致しました。”と、司に、伝えるのだった。
そして、其の後…。
司は、思い出したかの様に、滋にも、LINEで、報告するのだった。
『滋…。
サンキュな!
つくしは、無事、救出成功‼』と…。
なので、滋は、ホッとして居たのだった。
‟良かった。”と…。
そして、此の事は、滋➡桜子へ…。
そして、桜子➡あきらに、報告されたのだった。