七草粥【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】 番外編
2021.1.7 七草の節句
<此の二次小説『七草粥【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】 番外編』は、『I’m
crazy about you. ~お前に夢中~』の途中では在りますが…。
本日、1月7日は、『七草の節句』と言う事も有り、番外編を綴っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>
1月1日の元旦以降…。
司は、つくし会いたさに…。
仕事が、早く終われば、桃乃園邸に通って居たのだった。
そんな日の事だった。
其の日は、1月5日だったのだ。
つくしママで在る 千恵子が、桃乃園邸に、経った今、到着したばかりの司に、声を掛けたのだった。
「道明寺さん…。
1月7日は、『七草の節句』なの。
日本では、古くから、1月7日は、七草粥を食べる風習が在るの。
其の日(1月7日)は…ね。
つくしが、七草粥を作る予定なのよ。
道明寺さんも、居らしてね。」と…。
だからだったのだろう。
司は、西田に、スケジュール調整をさせて、1月7日は、何時もよりも早く、桃乃園邸に、到着出来る様に、伝えるつもりで居たのだった。
なので、司は、つくしママで在る 千恵子に、返答するのだった。
「はい。
お誘い、有難う御座います。
是非、お邪魔させて頂きます。」と…。
勿論、此の時の司は、嬉しそうに、つくしママで在る 千恵子に、返答して居た事は言うまでも無かったのだった。
そんな司の笑顔に、つくしママで在る 千恵子は、照れてしまって居たのだ。
何故なら…。
そんな司の笑顔は、破壊力が在るのだ。
『絶世のイケメン』と、言われて居る司の笑顔を、見慣れている筈のつくしママで在る 千恵子でさえ…。
照れてしまう程の破壊力が在るという訳だったのだ。
だが、此の時の司は、1秒でも早く、つくしに会いたいが為に…。
そんなつくしママで在る 千恵子を、放って置いて、つくしの自室に向かうのだった。
勿論、つくしママで在る 千恵子には、一言、添えて…。
「そろそろ、つくしさんの自室に、向かいます。」と…。
そして、つくしの自室に入った司は、つくしを引き寄せて、抱き締めたのだった。
「今…な。
お義母さんから、1月7日の行事に誘われた。
つくしが、何か、作るんだろ?」と、言い乍ら…。
なので、つくしは、司に、抱き締められ乍ら…。
返答するのだった。
「あぁ~。
『七草の節句』の事でしょ⁉
うん。
今年は、私が、七草粥を作る事に成ったの。
道明寺も、来るんだね?
じゃあ、多めに作らなきゃ~。」と…。
なので、司は、つくしに、訊き始めるのだった。
「七草粥…?
俺は、食った事がねぇな。
1月7日だから…。
七草粥…か?」と…。
だからだったのだろう。
そんな風に訊いて来た司に、呆気に取られ乍らも…。
つくしは、司に返答するのだった。
「1月7日は…ね。
古来、日本では、『人日(じんじつ)の節句』と言って…。
『人日(じんじつ)の節句』は、*五節句(五節供)に入れられて居るの。
人日とは…。
云わば…。
1月7日の事なの。
其の日に、七草粥を食べる風習が始まった事から、『七草の節句』とも言われる様に成
ったの。
1月7日に、七草粥を食べる訳は…ね。
『一年の無病息災』を祈るという意味合いが在るの。
所謂、一年の健康を祈り、春の訪れを予感させる若菜をお粥に仕立てて、食べるの。
七草は…ね。
『すずな』・『すずしろ』・『せり』・『ほとけのざ』・『なずな』・『ごぎょう』・
『はこべら』が在って…。
総称して、『春の七草』と言うの。
其の『春の七草』を使って作るのが、『七草粥』だよ。
<*五節句(五節供)とは…。
『桃の節句』・『端午の節句』等々の節句を総称した言葉です。>」と…。
だからだったのだろう。
そんな風に、『七草粥』について、解説してくれたつくしに、関心し乍らも…。
司は、つくしに、言って除けるのだった。
「そうか…。
つくしが、作ってくれる『七草粥』…。
楽しみにしてるな。」と…。
此の時の司には、こうとしか言い様が無かったのだった。
そして、1月7日の当日と、成ったのだった。
つくしママで在る 千恵子から誘われた日から、二日後と云えど…。
司にとっては、長い二日間だったのだ。
何故なら…。
司は、1月5日の夜…。
西田にスケジュール調整を頼んだのだ。
「つくしの母親から、1月7日の七草粥に、誘われた。
だから…よ。
其の日のスケジュール調整を、頼めるか?」と…。
其処で、西田は、司に交換条件を出したのだ。
「1月7日の為に…。
明日の1月6日のお帰りが遅く成っても宜しければ…。」と…。
だからだったのかも知れない。
司は、仕方無しに、其の交換条件を呑むのだった。
「ああ。
分かった。」と…。
だからこそ…。
此の日(1月7日)迄…。
長く感じた司だったのだ。
という訳で…。
1月7日の司は、つくし手作りの七草粥を、何度も、おかわりする程…。
食するのだった。
其れも、「上手い、上手い…。」と、嬉しそうな顔付きで、司は、つくし手作りの七草粥を食するのだった。
そんな司の姿を観た桃乃園総帥は、仕事で観る司との違いに、驚愕するのだった。
そして、此の時の桃乃園総帥は、思うのだった。
“今の司君は、年相応の唯の青年に見える。
此の姿が、本当の司君の姿かも知れんな。”と…。
なので、此の時の桃乃園総帥は、また、新たに、初めて見るそんな司の姿を、見詰めて居たのだった。
fin
<此の二次小説『七草粥【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】 番外編』は、『番外
編』の為に、短めに成っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>