【35．と　47．のエピローグ】

司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、桃乃園総帥に、懇願するのだった。

「ーーーーーーーーーーーーーーーー。
　私の妻で在る　楓とお会い頂けないでしょうか？」と…。

だが、桃乃園総帥は、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保の懇願を、拒んだのだたった。

何故なら…。
桃乃園総帥は、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に、返答したのだった。

「保君…。
　儂が、君の妻に会って…。
　如何なる？
　其れは、君の妻の自己満足に、過ぎんのじゃよ。
　儂は、君の妻に会ったとて…。
　君の妻を、許す気は、毛頭無い。」と…。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、NYに戻った際…。
自身の妻で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、伝えたのだった。

「桃乃園総帥は、君を許さないそうだ。
　桃乃園総帥は、君に、会ってくれ無さそうだ。」と…。

実は、年末に、西田から、連絡を受けた司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身の妻で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、伝えて居たのだった。

「西田から、連絡が来た。
　桃乃園財閥の新春パーティーで、司が、つくしさんのパートナーとして、出席する事に成
　ったそうだ。
　其の桃乃園財閥の新春パーティーが開催される事に際して、桃乃園財閥から、道明寺財閥
　として、招待状の送付は無かったそうだ。
　だが、西田が言うには…。
　其の桃乃園財閥の新春パーティーに、司だけが、つくしさんのパートナーとして、招待さ
　れたという話しらしいのだ。
　なので、桃乃園総帥には、お礼の意味を込めて…。
　取り敢えず…。
　私が、先ずは、桃乃園総帥に、会って頂き…。
　今後の司とつくしさんの件を話しして来る。
　とはいうモノの…。
　桃乃園総帥に、アポを取ったしても…。
　桃乃園総帥が、私と、直ぐに、会ってくれるとは限らない。
　だからこそ…。
　先ずは、私が、桃乃園総帥に、会って頂ける様に…。
　何度も、アポを取って視ようと思う。」と…。

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に、懇願して視るのだった。

「私（わたくし）も、貴方とご一緒して…。
　桃乃園総帥にお会い頂く事は、出来ないでしょうか？」と…。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身の妻で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、返答の言葉を伝えるのだった。

「其れは、如何なモノだろうか？
　君は、まだ、『牧野姓』を名乗って居た頃のつくしさんに対して、其れ相当の嫌がらせを
　行って（おこなって）来た。
　しかも、其の『牧野姓』を名乗って居た頃のつくしさんは、まだ、高等部に通って居た頃
　の事だ。
　そんな、まだ、高等部に通って居た頃のつくしさんに、大の大人で在る　君が、攻撃を加
　えたと成ると…。
　君は、きっと、つくしさんの祖父で在る　桃乃園総帥には、良い印象を持たれて居ないだ
　ろう。
　其れに、きっと、桃乃園総帥の事だ。
　君の事の全て位は、調べが付いて居る事だろう。
　そんな君が、桃乃園総帥に、直接、会って頂いても、良い顔を為さらないだろう。
　先ずは、様子を見るという意味でも…。
　私が、桃乃園総帥に、会って頂く。
　其れで良いだろう。」と…。

だからだったのかも知れない。
司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、観念するかの様に…。
自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの返答の言葉に、了承するのだった。

「承知致しました。
　貴方に、従います。」と…。

だが、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保が、桃乃園総帥に会って貰った事で、発覚した事が有ったのだ。

やはりと言うべきなのだろうか？

つくしの祖父で在る　桃乃園総帥は、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の事を、許す気等、毛頭無いと言う事が、露呈されたという訳だったのだ。

だからだったのかも知れない。
結局は、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥に、会って貰えない事が、発覚したという訳だったのだ。

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓には、諦める気等、毛頭無かったのだ。

何故なら…。
今のままなら…。
司が、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥に、認めて貰おうと、どんなに頑張っても…。

過去の楓（自身）の行いのせいで…。
司とつくしの将来が無いという事を、露呈する結果と成るのだ。

もし、其の事が、司に、知られてしまえば…。
其れは、今迄以上の『親子断絶』を意味する事位…。
楓にも、分かり切って居たのだ。

だからこそ…。
例え、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥に、今直ぐ、会って貰えない事が、発覚したとしても…。

また、例え、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥に、今直ぐ、楓（自身）が、許されなくても…。

“何時かは、（つくしの祖父で在る）桃乃園総帥に、会って貰える様な…。
　また、何時かは、（つくしの祖父で在る）桃乃園総帥に、許して頂ける様な人間に、変わ
　ろう。”と、心に誓う司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓だったのだ。

其れからの司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、「人間が分かった。」と、世間から、言われる程だったのだ。

所謂、此れまでの司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、言葉通りの冷酷・冷淡な『鉄の女』…其のモノだったのだ。

だが、此の事が切っ掛けで、其れからの司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、言葉通りの『鉄の女』では在る物の…。
決して、『冷酷・冷淡』では無かったのだ。

云わば…。
其れからの司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、筋が通った『鉄の女』と成って居たのだった。

其れも、『企業戦士』としての立場で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓だけで…。
プライベートとして会った時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、其れまでとは、全く、違った様相を呈して居たのだった。

また、世間でも、そんな風に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、捉えられて居たのだった。

だからだったのかも知れない。
誰もが、そんな司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の姿を、不思議に思って居た事は、事実だったのだ。

云わば…。
司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、漸く、今迄の自分自身と向き合い…。
反省する様に成って居たのだ。

実は、此の時点に於いての司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、今迄の自分自身の中に、どれ程の驕りが有ったのか？
と言う事を、悟って居たのだった。

だからだったのかも知れない。
そんな司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の姿を、見聞きしたつくしの祖父で在る　桃乃園総帥は、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの再三の打診を受けて、漸く、思うのだった。

“そろそろ、楓さん共…。
　会って遣っても良いだろう。”と…。

だが、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥が、そんな風に、思える様に成ったのは…。
司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、“変わろう。”と、悟ってから…。
一年が経った頃の事だったのだ。

そして、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥は、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、会っても良いという事を、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に、伝えるのだった。

「そろそろ、楓さんに、会って遣っても…。
　良いだろう。」と…。

そして、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥からの話しを、自身の妻で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に伝えたのだった。

＜此の二次小説『I’m crazy about you.　～お前に夢中～　　48．』は、切りが良い為に、か
　なり、短めに成っております事を、お詫び申し上げます。
　了承の程、宜しくお願い致します。＞