喧嘩をしてしまった…<総優> 17.
【15.のエピローグ<桜子の作戦>】
桜子は、滋に、提案するのだった。
「---------------------。
先輩から、道明寺さんに、此の件を、話しして貰って…。
優紀さんの誤解の件を、西門さんに伝えて貰う。
そして、今回の張本人で在る 西門さんから、優紀さんの誤解を解いて貰う。
私には、此れしか無い様に、感じるんですが…。
滋さんは、如何、思いますか?」と…。
なので、つくしも、桜子からの提案に賛成する素振りを魅せたのだ。
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
だったら…さ。
其の張本人が、誤解を解くのは、当然だよね。」と…。
という訳で、つくしと桜子の説得に寄り…。
滋も、桜子からの提案に、了承するのだった。
なので、其の後のつくしは、優紀の件を、司に話しし始めるのだった。
そして、其の上で、つくしは、司に願い出るのだった。
「ねぇ~、司…。
此処(道明寺邸)に、西門さんを呼んでくれない。
桜子も、此処(道明寺邸)に呼んで、私と桜子とで、西門さんに、話しするから…。」と…。
だからだったのだろう。
司にとって、つくしからのお願いは、絶対なのだ。
なので、司は、当然かの様に…。
つくしからのお願いに、了承するのだった。
「ああ。
分かった。
総二郎に、連絡して視るわ。」と…。
なので、先ずは、司が、メープルに、総二郎を呼び出すのだった。
そして、司は、つくしから聞いた話を、総二郎に話しし始めるのだった。
そして、其の上で、司は、総二郎に、更に、話しするのだった。
「なぁ~、総二郎…。
総二郎にとっては、此のままで、言い訳ねぇだろ?
つくしが言う様に…。
俺も、三条の提案は、同感だな。
お前が、松岡に、誤解を与えたのなら…。
其の松岡の誤解は、お前が、解いて遣るべきだろ?
如何も、松岡は、誤解したままらしいぞ‼」と…。
なので、総二郎は、そう言って来た司に、即答するのだった。
「ああ。
そうだな。
優紀が、誤解してるだろう事は、俺も、認識してた。
俺と、目を合わそうとしねぇし…。
一切、俺と、喋ろうとも、しねぇ‼
だから…よ。
俺も、そんな優紀に、如何するべきか?
悩んで居た事は、事実だ‼
そう出来るのなら…。
俺にとっては、有り難てぇ話だ‼
宜しく頼むわ‼」と…。
此の時点での司は、総二郎が、即、了承するとは思っても視なかったのだ。
だが、既に、総二郎は、了承して来たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司は、テンパって居たのだった。
だからだったのだろう。
其の後直ぐに、司は、つくしに、連絡するのだった。
「総二郎が、即、了承して来た。
三条の手を煩わす必要は、ねぇ視てぇだ‼」と…。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、“司は、ちゃんと、西門さんを、説得出来たんだぁ~。”と、思って居たのだった。
なので、つくしは、そんな司に、返答するのだった。
“了解‼
桜子に、伝えて置くね。”と…。
なので、此の件は、つくしから、桜子に、伝わったのだった。
そして、其の後のつくしと桜子は、何度も、話し合いをした結果…。
“取り敢えず…。
行き成り、西門さんと優紀(さん)だけを会わせるのは、危険だろうし…。
私(先輩)と桜子(私)が、間に入る方が、良いだろう(ですわ)ね。”と…。
だからだったのだ。
つくしと桜子は、優紀を、呼び出したのだった。
そして、総二郎が居ると言う事で、司も、呼び出されたのだった。
と言う訳で…。
総二郎と優紀の話し合いを、見守る形で…。
司とつくしと桜子が、立会人と成り、話しは進むのだった。
そして、総二郎が、優紀に、話しし始めるのだった。
「優紀…。
ちゃんと、俺の話しを聞いて欲しい。
俺は、滋とは、何でもねぇよ。
もし、滋と何か有ったのなら…。
優紀が、あの男と会ってた帰りに、あの男に、送って貰ってたあの日…。
何故、俺は、態々、優紀を助け様とする?
其れに、何故、あの時…。
俺が、優紀の傍に、行こうとした?
俺は、何故、あの時…。
あの男と優紀との間に入って遣ったんだ?
優紀…。
言って視ろよ?」と…。
其処で、優紀は、首を傾げたのだった。
何故なら…。
あの時の優紀は、滋の代わりに、行った会食の場で知り合った或る企業の後継者に、自宅まで、送って貰っただけで、何も、疚しい事は無いのだ。
だからこそ…。
此の時の優紀は、そう言って来た総二郎に、返答の言葉を告げるのだった。
「ちょっと、待って下さい。
私は、あの時…。
滋さんの代わりに、会食に行っただけです。
勿論、最初は、お断りしたんですが…。
あの方には、其の帰りに、送って頂きました。
でも、結局…。
送って頂いただけです。
其れは、西門さんも、ご存知だと思います。
ですが…。
其の事で、西門さんから、如何して、私は、そんな風に、仰られて居るのか?
私には、理解出来ません。」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、既に、そんな優紀に、呆れて居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんな優紀に、言えた言葉だったのだ。
「優紀…。
お前は、あの男の本性を、見抜いてねぇのか?
下心在り在りだっただろ?
良いか?
優紀…。
お前は、素直な女だ‼
其れは、高校の頃から、一切、変わっちゃあ居ねぇ。
だが…な。
其の素直さが、時には、仇と成るんだよ。
あの男が、何故、滋に、“(優紀と)会わせてくれ‼”と、言ったのか?
優紀には、分かるのか?
其れは、あの男が、優紀に、好意を抱いて居たからだろ?」と…。
だが、此の時の優紀には、確信が無いだけで…。
滋からの厚意を、悪く、捉えて居なかったのだ。
滋は、優紀に、会食に行く様に、お願いした事は、事実だ。
しかも、其の理由は、滋には、“予定が有り、(其の会食には)行けない。”と、言う事が、最大の理由の筈だったのだ。
少なくとも、優紀は、滋からそう聞かされて居たのだった。
だからだったのだ。
優紀は、総二郎から、そう聞かされても、滋の事を、悪く、思え無かったのだ。
例え、相手の男性が、どんな男性だろうとも…。
此の時の優紀には…。
“滋さんが、滋さんの代わりに、会食に行く様に、私に、仰ったのなら…。
悪い方では無いだろう。
其れに、名の知れた企業の後継者の方の様だったし…。”と、そんな風に、解釈して居た優紀だったのだ。
だが、此の時の総二郎の話しを聞いた優紀は、意図が有っての事では無く…。
“優紀に、害が及んで居たかも知れねぇ。”と、総二郎が、言って居るかの様に、此の時の優紀には聞こえる位だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、不思議そうな顔付きのまま…。
総二郎に、言って除けるのだった。
「私には、そんな様な方には、お見受けしませんでしたが…。
勿論、私には、終始、紳士的にご対応して下さいましたし…。
西門さんが、仰る意味が、今一、ピンと、来て居ないのですが…。」と…。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、更に、そんな優紀を呆れるのだった。
なので、更に、総二郎は、そんな優紀に、言って除けるのだった。
「なぁ~、優紀…。
俺だけを見ろよ。
俺は、お前を、騙したりしねぇよ。
寧ろ、俺は、優紀に、惚れてる。
だからこそ…。
俺は、滋の執務室に、行脚して居たんだろ?
優紀に、振り向いて欲しくて…よ。」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、大きな目を、更に、大きく見開き…。
此れ以上に無い程の驚愕顔を、顔に張り付かせるのだった。
そんな優紀の顔付きを観たつくしと桜子は、お互いの顔を見合わせるのだった。
何故なら…。
此の時の優紀は、本気で、総二郎が、優紀に、好意を抱いて居る事を、知らなかったと言う様な態度に、此の時のつくしと桜子は、驚愕しての事だったのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしと桜子は、お互いの顔を見合わせて居たという訳だったのだ。